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5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
男の顔田中貢太郎
5分以内
季節は何時であったか聞きもらしたが、市ヶ谷八幡の境内で、壮い男と女が話していた。
別れ森川義信
5分以内
別れの馬車の鈴の音が つらい心をまたせめる 日暮峠でみかへれば 山が霞んで遠くなる 寒い夜風に町の灯が 悲しく遠くゆれてゐる 馬車の窓から故山見れば 空にほんのりおぼろ月 (四・十二)
我邦感傷主義寸感中原中也
5分以内
此の間京都の農林学校の生徒が三十名、満蒙視察に出掛けました。
女子教育に就て新渡戸稲造
5分以内
左は京都大学講師農学博士新渡戸氏が梅花女学校卒業式に於て演説せられしものの大要なり、文責は記者にあり。
作業機械細井和喜蔵
5分以内
材料は金属と木と革――有抵抗の物体―― 構造は胴と軸と車と槓杆と発条 こいつには脳味噌がないんだ! こいつには性慾がないんだ! だが 月と日が惚れ合って 互に近づいて遂に性交したとき 流れ出た汚物の凝固したもの 石炭! 石炭は思い出から燃え上る 天然勢力! 機械は動く 調革…………調車       軸       歯車       偏心輪       槓杆……発条 回転 衝程 弧動――昇降 機
星と過去今野大力
5分以内
星はある夜 緑の灯を輝やかし 仲よく円座で評議する 星はある夜 右手を長くさし伸べて 神秘な事件を信号する 星はある夜 さやさやさや 清水の流れにたわむれる 星はある夜 森林の小枝に 小さな首を吊していた
余が近業として陶磁器製作を試みる所以北大路魯山人
5分以内
古来貴重視せらるる陶磁器は東洋に於て特に発達を遂げ西邦に及ぼす所ありたるは言ふまでも無い。
寺院の右にて今野大力
5分以内
古典の縁起を語れる大楼門の右にて感ずるは 極めてあわれなる庶民等が心中ぞ土に生くるものの幸を忘れて自己等が建つるこの寺院に拠り魂のざんげをせん人々のかなしさぞ     * 鳥けものの屍土に在りて 此処は人の香もせざりし頃より 未だ幾年を経しか 魂は未だに限りもなく 深山幽谷の彼方に憧れあるに 愚かなる望郷の者達は ここにあり往かんとせじ せめては古典のめぐしみに 会せんとのみ願えるか 我等北国の叢
夢判断寺田寅彦
5分以内
友人が妙な夢を見たと云って話して聞かせた。
樹樹森川義信
5分以内
つつましい文字のやうにその指を組み いま じぶんの脚で立つてゐた 空にとどいた梢に 天使のやうな雲がふとつつかかる と 花の咲かない樹樹は そのほそい指のあひだから おびただしいいのちを零した 38.11.20
冒険仲村渠
5分以内
騒しい仔猿たちいね こちらをむいて雌はしばしの憩ひ おれは些少の空地に椅子をだしておれのうへに満天の星座 おれが空気を呼吸すればかれらも天の青い層をとほして賑やかに息づくかに見えるのだが さて 雨ありてたちまちこの界隈 この露路の奥 雨はしづかに市にふる 雨の車軸よ おれを恣にこの界隈を敲くがよい おれは椅子に動かない おれにはできる濡れること! 滑稽ながらこれが首題の冒険だ めすよ 糊のきいたゆ
あつき手を挙ぐ中野鈴子
5分以内
都会、町、部落、 何処にも 朝鮮の人たち満ち溢れ 働き  たたかい 生活を打ち立て 話す言葉 国語正しく われら朝夕 親密濃く深まりつつ 出征、入営を送る折々には 先んじて旗振り、万歳を叫ぶ 朝鮮の人たち 朝鮮の人等 手に力こもり、唇は叫びつつ 心の底に徹し得ぬものがあるならん 常にわれかく思い 心沈みし 今 朝鮮に徴兵制布かる こころ新たに あつき手を挙ぐ
(アンデルゼンの「即興詩人」)堀辰雄
5分以内
又四五日前から寢込んでゐる。
焔の后末吉安持
5分以内
気も遠く世も消え/\や 丑三つの森の奥の 白檀ほのにくゆり 木薩地しづき頃ほひ。
立すくむ今野大力
5分以内
私はいろいろな過去の日記や書きちらしや、あちこちの新聞雑誌へ発表したものや、その折々の切抜や、自分を育ててゆくための材料を古い家に置きっきりだった、転々と私は歩いた、私はそれらに目を通さなかった、私の過去は忘れ去られつつあった 私は常にぽっかりと新らしい場所へ新らしい考えの中へ出て、そこから短かいものだけを、しかも又その場その場へ置いて歩いた、だから私は何年かぶりで病にたおれて古い家へかえりその古
作家と孤独中原中也
5分以内
インテリは蒼ざめてゐる。
うし濤音
5分以内
お冠船に帆をおろすさわぎはやんで、 はやお主加那志前 お迎へか。
寄贈雑誌伊藤野枝
5分以内
月刊『相対』本郷区駒込林町二三〇相対社発行。
書簡 武部ツタ宛伊藤野枝
5分以内
宛先  大坂市西区松島十返町 武部種吉様方 発信地 東京市外巣鴨村宮仲二五八三  お手紙拝見。
シュレジェンの織工によせて槙村浩
5分以内
おなじみの古調で ハイネはしみじみとシュレジェンの織工の歌をぼくに告げた 無慈悲な神々、王と、不実な祖国とえ三重の呪咀を織りこんだむかしの労働者の歌を その后ぼくは皇帝の監獄部屋で 皇帝の親衛兵たちのボロを解きながら 皇帝の緋色の衣装を拝受した このマンチュリアの婦人服に似た着衣は皇帝の女囚によって織られた 三重の呪咀は、高貴な織物の一片々々にしみわたっていた 僕は毎朝監守の前で、わざとおどけ
夕の賦末吉安持
5分以内
仰げばみ空青く澄み、金星遙に霑ひて、神秘の御幕長く垂れ、闇の香襲々屋根に戸に、夕となりぬ月出ぬ。
詩壇への抱負中原中也
5分以内
今までの詩(新体詩)は熱つぽいと思ふ。
編輯室より伊藤野枝
5分以内
□永い間不如意な経済の遣繰りや方々の書店との交渉やそれからまだ外の細々した面倒な仕事と雑誌の編輯で疲れきつたらいてう氏は十月十二日に千葉県の御宿村へ行つた。
水のながれ永井荷風
5分以内
戦争後、市川の町はずれに卜居したことから、以前麻布に住んでいた頃よりも東京へ出るたびたび隅田川の流れを越して浅草の町々を行過る折が多くなったので、おのずと忘れられたその時々の思出を繰返して見る日もまた少くないようになった。
秋の一夕末吉安持
5分以内
あゝ終の夕は来りぬ、 天昏に地昏にさはなる 不浄はもこゝに亡ぶか、 洗礼女――河原の葦に 法涙の露無量光、 新らしき生命の慈相―― 十夜法会の跡さびしき、 天台の寺院の堂に、 いからしく波うつ霧や、 仏龕の虫ばむ音は、 悲しとも、これも自然が 法の座へ辿る足音ぞ、 きけ葦のさなす小琴に、 霊のうた『血汐は白し 血は白し、こや敬虔の 古瓶の封を破らず 時をまち考え伏して いまぞいま『自然』に浸す、
寄贈書籍伊藤野枝
5分以内
痴人の懺悔 (ストリンドベルヒ著[#改行]木村荘太訳)  (定価一円六十銭[#改行]洛陽堂発行)  ストリンドベルヒの自伝の一部で氏の最初の結婚生活を書いたもので御座います。
教育談箕作秋坪
5分以内
人の幼穉なるとき、意を加えてこれを保護せざれば、必ず病み、必ず死す。
森川義信
5分以内
意欲のやうに烈しく流れ 何をまた恐るのだらう 或る時は漂漂と過ぎるもの 季節の上を季節のやうに ※未完※
街の乞食今野大力
5分以内
銀座の通りに畑が出来て 緑青々とした麦畑が出来ようと 空想していた友よ 一きれのパンをむしって乞食の子に与え 慈善をしたつもりの青年があった。
祈願今野大力
5分以内
吾をして生命の本道に歩ましめ 吾をして美しき言葉あらしめよ 神よ 呼ばず 語らず 黙として 吾は殉情の勇士となる
飲酒家薄田泣菫
5分以内
片山国嘉博士が名代の禁酒論者であるのは知らぬ者はない。
日本の水を濁らすな坂口安吾
5分以内
アジア大会に日本の水泳選手が参加しなかったから水泳競技がないのかと思ったら、やっぱり、あるんだね。
書簡 大杉栄宛伊藤野枝
5分以内
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館  ゆふべ、また、二階の室に行つて、ひとりであの広い蚊帳のなかにすはつて手紙を書き続けようとしましたけれども、いろんな事を考へ始めましたら、苦しくなつてとても続けられませんでしたから止めて、ぢつと眼をつぶつて一時頃まで考へてゐました。
手紙坂本竜馬
5分以内
去月二十九日上関に薩の小蝶丸にて参りたり。
服装仲村渠
5分以内
児どもは砂遊びや水遊びをするためにいたづら着をつけてべんりである 紳士は善いことを成就すべく勲章や羽織をまとふて立派である
友に末吉安持
5分以内
友よ恨まじ今日よりは ねたまじ、君は濃藍の 底見えわかぬわたづみの 珊瑚の宮に恋を得て 幸くあり、とに思ひ止まむ。
薄田泣菫
5分以内
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて或料理屋の門を出た。
森川義信
5分以内
義足のごとく つつ立つものの向ふに 新月は かへれない 緑の時差を示し 地軸は 若い意志のなかで 折られた 38.12.10
編輯室より伊藤野枝
5分以内
□先月号は風俗壊乱と云ふ名の下に発売を禁止されました。
運動李箱
5分以内
一階の上の二階の上の三階の上の屋上庭園に上つて南を見ても何もないし北を見ても何もないから屋上庭園の下の三階の下の二階の下の一階へ下りて行つたら東から昇つた太陽が西へ沈んで東から昇つて西へ沈んで東から昇つて西へ沈んで東から昇つて空の真中に来ているから時計を出して見たらとまつてはいるが時間は合つているけれども時計はおれよりも若いじやないかと云ふよりはおれは時計よりも老つているじやないとどうしても思はれ
争議の翌日賀川豊彦
5分以内
雨ふる日、 さみだれの、 小溝の流、 渦巻きし、 濁れる水に、 小笹おち、 吸われるように、 流され行くを、 じっと 眺めいる 自分の心。
青年の新活動方面大隈重信
5分以内
元気は青年の生命なり  今日の青年は中学でも卒業してから少し筆が立つとか、文学上の事でも研究すると直ちに俺は文学者になろうの新聞記者雑誌記者になろうのという考えを起し、小説の一つも書いてみたり論文の一つも綴ってみて、いっぱし文学者になった気になる連中が多い。
モンテーニュ随想録ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ
5分以内
この序文は一五八〇年始めてエッセーが公刊されるに際して書かれたものであるから、全然自己描出の現われない初期のエッセーにもあてはまらないし、一五八八年以後の、自己を描きながら広く人間性を描くのだといった晩年のエッセーにもあてはまらない。
独断一束岸田国士
5分以内
思想  芸術としての思想の魅力は、芸術家が、その思想を、軽く掌の上にのせてゐる時にのみ、われわれの心を動かす。
LE URINE李箱
5分以内
焔の様な風が吹いたけれどもけれども氷の様な水晶体はある。
衢にて森川義信
5分以内
翳に埋れ 翳に支へられ その階段はどこへ果ててゐるのか はかなさに立ちあがり いくたび踏んでみたことだらう ものいはず濡れた肩や 失はれたいのちの群をこえ けんめいに あふれる時間をたどりたかつた あてもない歩みの 遅速のままに どぶどろの秩序をすぎ もはや 美しいままに欺かれ うつくしいままに奪はれてゐた しかし最後の 膝に耐え こみあげる背をふせ はげしく若さをうちくだいて 未完の忘却のなかか
川端茅舎句集高浜虚子
5分以内
茅舎句集が出るといふ話をきいた時分に、私は非常に嬉しく思つた。
初秋の一日夏目漱石
5分以内
汽車の窓から怪しい空を覗いていると降り出して来た。
帰らぬ春森川義信
5分以内
雲のたゆたう丘の上に ほろり散つたはべに椿 呼べども逝つた春の日の 悲しい私のゆめかしら 柳の新芽もほの匂ひ 燕も来たに口づけて 水に流した木れんは どこへ流れて行つたやら
河井寛次郎近作展の感想北大路魯山人
5分以内
河井寛次郎氏の製陶もとうとう世の末になってしまった。
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