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5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
車屋の小供田中貢太郎
5分以内
明治も初めの方で、背後に武者絵などのついた人力車が東京市中を往来している比のことであった。
斎藤茂吉の死を悲しむ吉井勇
5分以内
友の死を聞きししばらく京の夜の炬燵もさむくもの言はずけり 觀潮樓歌會に寄りし友おほく世を去りたるにわが茂吉また 如月の下浣の童馬忌來るごとに京の寒さもうべとおもはむ われやなほ無頼なりしよ「赤光」のおひろの歌を愛でたるころは 淺草の觀音堂ををろがめる友の寫眞を取り出かなしむ うで玉子買ひたる歌をおもふとき淺草夜空目にうかび來る 寛左千夫信綱茂吉と膝並めて歌つくりしも明治の末か 長崎に
草木塔種田山頭火
5分以内
茶の花  庵のまわりには茶の木が多い。
手紙坂本竜馬
5分以内
尊札拝見仕候。
末吉安持
5分以内
神無月、日は淡々と 夕ぐれの雲ににほへば、 眼路ひくき彼方に薄れ あはれなる遠樹ぞ見ゆる。
正岡子規
5分以内
○一つ橋外の学校の寄宿舎に居る時に、明日は三角術の試験だというので、ノートを広げてサイン、アルファ、タン、スィータスィータと読んで居るけれど少しも分らぬ。
▽ノ遊戯――李箱
5分以内
紙製ノ蛇ガ紙製ノ蛇デアルトスレバ ▽ハ蛇デアル ▽ハ踊ツタ ▽ノ笑ヒヲ笑フノハ破格デアツテ可笑シクアツタ すりつぱガ地面ヲ離レナイノハ余リ鬼気迫ルコトダ ▽ノ目ハ冬眠デアル ▽ハ電燈ヲ三等ノ太陽ト知ル      × ▽ハ何所ヘ行ツタカ ココハ煙突ノてつ片デアルカ 俺ノ呼吸ハ平常デアル 而シテたんぐすてんハ何デアルカ (何ンデモナイ) 屈曲シタ直線 ソレハ白金ト反射係数ヲ相等シクスル
結党の焔波立一
5分以内
誰が 資格審査を反動政府に頼むだか? 結党は労働者農民の決心だ! 四月十日に胸の党員章を外したけれど 労働者と農民を解散出来るか! 「合法」とは奴らのものだ 被圧迫民衆の生計は「非合法」だ。
夜明の集会波立一
5分以内
幽かなエンジンの響 ――炭山の深夜 午前三時 朝退けの号笛 未だ夜は明けぬ 寝たげな共同風呂場 とぎれ とぎれの騒めき おい 見たか ――採炭部の掲示板 浴槽の中は黙り勝ちだ 午前四時半 東の空 白む 発電所の煙突 ――クッキリとしてきた 淡く 電燈の息絶ゆく 重く湛えた貯水池 その辺の一軒長屋 続々と黒い影 阿母! みな集ったか ――要らねいんだ お茶は ――と 赤インキが用なんだ 俺達の胸
はめつ渡久山水鳴
5分以内
銅色の工夫等は 「くわつと」輝く夏の日を 背中にうけつ十数人 えいや声してほそ長な 轆轤にかけし石砕器 高くおとせば、水煙―― 四方に雨ふり――魚死せり。
銷夏漫筆辰野隆
5分以内
昨年の夏は油汗を流しながら、改造社から頼まれたフローベールの短篇『エロディヤス』を訳して暮した。
夜間教育の振興嘉納治五郎
5分以内
最近わが國の教育は、之れを一般的に言へば、その形式の方面にも、その内容の方面にも、著しい進歩が認められるけれども、ひとり夜間教育に於ては、その學校數及生徒數の上から見ても、その設備内容の上から見ても、未だ歐米大國に比して遜色を見る實状に在ると言はねばならない。
芳賀先生と日本主義高橋竜雄
5分以内
國學院大學の學長として母校の爲にいひ知れぬ恩惠を與へられたことは、定めて他の院友諸兄が書かれることであらうとおもふので、私は博士が國學院にまだ御關係のなかつた時代、即ち「日本主義」時代のことを述べて、博士の高徳を追慕したいのです。
北越雪譜山東京山
5分以内
北越雪譜六巻越後塩沢ノ鈴木牧之老人雪窗囲ミレ炉ヲ寒燈隠ルノレ几ニ随筆ナリ、其事出テ二実脚ニ一徒ラニ非二構ヒレ空ヲ架スルレ虚ニ之談ニ一、然ドモ翁固リ不三必シモ期二於梓行ヲ一矣、嚮者ニ郵筒シテ懇二乞ス校正ヲ一、為レ之ガ芟二刈蕪蔓ヲ一※二※シ菁英ヲ一先ヅ輯メ二三巻ヲ一以為シ二初編ト一、告テレ翁ニ使ム三書肆文渓堂ヲシテ刊二布レ之一、然後越雪之奇千彙万状供シテ二臥遊ノ資ニ一錦室ノ婦妾市窓ノ妻婢モ得三詳知二越
廃園森川義信
5分以内
骨を折る音 その音のなかに 流れる水は乾き 菫色の空は落ちて 石に濡れた額は傾くままに眠つた みえない推移の重さに みえない推移の重さに 眼をとぢて凍える半身は 崩れるもの影とともに忘却をまつた 想ひ出せないのか ゆくひとよ かつては水の美しい こりんとの町にゐたことを いちどゆけばもはや帰れないことを いつからおまへは覚えたのか 梢ちかく羽ばたく音はなく 背中につつかかる微風は更になく 花の根も
(名詞の扱ひに)中原中也
5分以内
名詞の扱ひに ロヂックを忘れた象徴さ 俺の詩は 宣言と作品との関係は 有機的抽象と無機的具象との関係だ 物質名詞と印象との関係だ。
『春の岬』序詩三好達治
5分以内
わが古きまづしきうたのたぐひここにとり集へてひと卷のふみをばなしつ、名づけて春の岬といふ、ふみのはじめに感をしるして序を添へよとは人の命ずるところなり、あな蛇足をしひたまふものかな、よしやつたなかるともわがうたのかずかずうちかへしわが感をのべたるものを、とてその夜わびしらに率然とおのれつぶやけるつぶやき わが若き 十とせあまりのとしつきの いつしかにはやすぎゆきて あとこそなけれ そこばく
敗れて帰る俺達三好十郎
5分以内
涙は頬っぺたで乾いた 怒りは胃の底によどんだ にがいにがい空っぽの胃の底に。
今日もまた今野大力
5分以内
我いのち今日もまた その一つをば切りつめぬ 弱きもの何故ぞ 虐げられて 今日もまた泣いて過しき
書信中原中也
5分以内
依田氏の「春愁」は好きです。
民芸品の部屋で芥川紗織
5分以内
前にタマヨの絵を美術雑誌の原色版で見てそのまか不思議な色彩にひどく惹かれました。
「絵画の見かた」あとがき中村研一
5分以内
矢崎君と私とは同年輩で、約三十年程前に或る所で知り合ったが、そのころ彼は大學の一、二年生であったろうし、私は美術學校の一、二年生の頃であった。
英雄ナポレオン槙村浩
5分以内
南欧の夜の更け行けば 空には清き星の数 銀河の影もたなびきて 風は香りて薫ばしき 月は折しも青く冴え 波も静けき海原に 俄に殺気みなぎりて なびく異国の旗の影 沖の鴎も怪みて 水の上遠く飛び行けば 羽ばたきに散る水煙 銀月ゆらぐ春の海 東雲の空月落ちて 残星光失へば 彼方に霞む紅の 雲を破って朝の風 天気に響く万歳に 馬に鞭あて英雄の 後に残すや砂煙 パリをさして急ぎ行く 暗雲低くたなびきて 雨濛
しかられて竹内浩三
5分以内
しかられて 外へは出たが 我家から 夕餉の烟と 灯火の 黄色い光に 混ぜられた たのしい飯の音がする 強情はってわるかった おなかがすいた 風も吹く 三日月さんも 出て来たよ あやまりに 行くのも はずかしい さらさら木の葉の 音がした
サニンの態度伊藤野枝
5分以内
どんな性格の男に敬愛を捧げるかと云ふ問に対して理想を云へば、何れ鐘太鼓でさがしても、見つからぬやうなせひぜひ虫のいゝ事を並べても見られませうが、先づ手つ取り早く彼のやうな男がと云ふやうなのを云へば、これも実在の男ではありませんが、アルツバシエエフによつて描かれた、サニンが好きです。
小林さんと私のツキアイ坂口安吾
5分以内
小林さんにはじめて会ったのは、青山二郎の私宅であった。
朝へ行く平林彪吾
5分以内
午前六時 私はアングルにまたがる クレーンはアングルをよこす 私はつかんでひきよせる リベットはやける 鉄と鉄をしめつける それは私の仕事だ。
かさぬ宿末吉安持
5分以内
五里の青野に行き暮れて、 山下街の片門に、 いかで一夜の宿乞ふと 都のなまり、――うらわかき 学生づれの七人は 手にこそしたれ、百合の花。
三好達治
5分以内
鷲が二羽 降りようとして舞つてゐる 巖のあらはな巓を 私は仰ぎ 私はたちどまる その山の肩のあたり 林の盡きた笹原に 私は籠手を翳し 私は逡巡する さてまづ晝餉をしたためる
女学生だけの天幕生活宮本百合子
5分以内
アメリカの女の夏の生活といっても、私の接触した範囲が極めて狭いので申上げるほどのことはありませんが……しかし、あの如何にも夏の休みを楽むような、愉快な女学生の生活はほんとに羨ましいと思います。
眠り森川義信
5分以内
骨を折る音 その音のなかに 流れる水は乾き 鳶色の風はおちて 石に濡れた額は傾くままに眠つた みえない推移の重さに 骨を折る音 その音のなかに
体操仲村渠
5分以内
煉瓦塀をおし破つて転びにゆく青い草地 肩にのぼる花やかな雲 雲をよんで刺しとめる新しい剣 口にとびこんでくる微細な飛行機 飛行機が逃げぐちを求める一枚の空
呑み込み八百長栗島山之助
5分以内
八百屋の長兵衛といふ男が、伊勢の海五太夫と、お座なりの碁をうつて、強いくせに負けて御機嫌を取つたといふ事が、八百長といふ相撲社会の隠語を生んだ。
青塚ノ説成島柳北
5分以内
佳人ノ薄命古今何ゾ限リ有ラン。
奪われてなるものか今野大力
5分以内
君はおれの肩を叩いてきいてくれる 君は親しげなまざしでおれを見る おお君はいつもおれの同志 おれたちの力強い同志 しかしおれには今 君の呼びかけたらしい言葉がきこえない 君はどんなにかあの懐かしい声で 留置場からここへ帰って来たおれに 久方ぶりで語ってくれたであろうに おれには君の唇の動くのが見えるだけだ パクパクとただパクパクと忙しげな 静けさ、全く静けさイライラする静けさ 扉の外に佇っていた
漁村森川義信
5分以内
波がものを言ふやうになつてから 誰も姿を見せない砂浜に 抵抗する事を知らない貝殻のやうな女が 私生児を抱いて立つてゐた それは――生きる為には、生きる為には      泥蟹をまで食べなければならぬ      悲しい漁村の一つの姿である 夢を見ることのゆるされない漁村の娘は 今日泥蟹の殻ばかりを捨てに行くのだつた
あの人森川義信
5分以内
芹をつむ芹の沼べり 今日もまためだかが浮いた 肩あげの肩が細いと あの人はやさしく言つた 名も知らぬ小鳥が鳴いた 讃岐の山雲が通つた あの人は麦笛ふいた 泪ぐみ昼月みて聴いた 肩あげの肩も抱かずに あの人は黙つて去つた 芹かごの芹のかほりが しんしんと胸に沈んだ
春愁山口芳光
5分以内
理髪師を出張させた くる/\と髪を刈つたのである 春愁の髯を剃つた 青々と坊主頭になつたのである 出家になつたのである。
鱒の話今野大力
5分以内
濃緑のあかだもの木の下にて 三十を越えた 四十あまりの人の話をきく 二十余年北国の地に流浪して 絶えず山水に親しみながら 生活を続けて来た人の話である 面は陽に赫けている ひげはおとなしくあご一面に ぼうぼうと生えている アイヌとも妥協して 或は独木舟に乗り激流をさか上った 事もあると言う 熊狩りに魚捕りに 野に山に宿した事もあると言う 長い半生にありし物語の さも面白そうな話ぶり ちょうど今頃
竹内浩三
5分以内
ふわふわ雲が飛んでいる それは春の真綿雲 むくむく雲が湧いて来た それは夏の入道雲 さっさと雲が掃いたよう それは秋空 よい天気 どんより灰色 いやな雲 それは雪雲 冬の空 まあるい空のカンヴァスに いろんな雲を描き分ける お天道さんはえらい方
続 手紙坂本竜馬
5分以内
先便御こしの御文御哥など、甚おもしろく拝見仕候。
組織された力今野大力
5分以内
どこからか捲き起された風 渦になり、平になり、縦になり 吹きまくってゆく、突風! 疾風! 屋根柾が矢のように走ってゆく 塗炭板がぐうおうと引ぺがされて 空をうなりながら飛んでゆく ぐう、おう、ひゅう ひゅう、おう、ぐう 物凄い力となって 粉々と雪を掻っ飛ばして 平原を十数丈の高さで ぐんぐんと押よせる風陣! 街の中も、原っぱも、村の街道も 猛火のような怒りと憎しみに燃え立って 前面に押し出し流さ
衢路森川義信
5分以内
友よ覚えてゐるだらうか 青いネクタイを軽く巻いた船乗りのやうに さんざめく街をさまよふた夜の事を―― 鳩羽色のペンキの香りが強かつたね 二人は オレンジの波に揺られたね お前も少女のやうに胸が痛かつたんだろ? 友よ あの夜の街は新しい連絡船だつたよ 窓といふ窓の灯がパリーより美しかつたのを 昨日の虹のやうに ぼくは思ひ出せるんだ それから又 お前の掌と 言葉と 瞳とが ブランデーのやうにあたたかく
水浴び仲村渠
5分以内
海水から金が採れるといふが地球全表面その三分の二の海から幾噸の金がにぎれるか 濡れ手に千金 それを湯水のやうに浪費せばたのしからん 水のやうに金をつかふ いや 躯いつぱい水を流せば水はぜいたくな幻想となりおれのてつぺんにぜにの音がはじけ散るよ ありあまり溢れる量のやはらかく 水道の口金はじけ怒るごとく水の放出になにか溜飲のさがるやうす 水の鋼鉄にうなじを敲かし恣なるしばしのとき……
高窓に見える青空今野大力
5分以内
小さな高窓 高窓に見える青空 この青空に走っている無数のラジオの声 ブル共はそのラジオで 相場の上下を語り 奴隷の歌をうたわせながら 満洲パルチザンの活動に驚愕のニュースを飛ばし 国際聯盟の脱退を問題にしているだろう、だが、それより おれたちのこの小さな高窓に見る青空にはすべての日に あのモスクワのコミンターン(国際共産党)の大放送塔から おれたちプロレタリアのために闘う世界中の同志の耳へ 輝きに
「古琉球」改版に際して伊波普猷
5分以内
『古琉球』を世に出してから三十有四年になる。
祇園の枝垂桜九鬼周造
5分以内
私は樹木が好きであるから旅に出たときはその土地土地の名木は見落さないようにしている。
手紙坂本竜馬
5分以内
彼吉田の千両を以て、家を御求の御論おもしろそふなれども、是必、前門の虎は退ぞけしに後門の狼の入り来り候咄しならんか。
破片ノ景色――李箱
5分以内
俺は仕方ナク泣イタ 電燈ガ煙草ヲフカシタ ▽ハデアル      × ▽ヨ! 俺ハ苦シイ 俺ハ遊ブ ▽ノすりつぱーハ菓子ト同ジデナイ 如何ニ俺ハ泣ケバヨイノカ      × 淋シイ野原ヲ懐ヒ 淋シイ雪ノ日ヲ懐ヒ 俺ノ皮膚ヲ思ハナイ 記憶ニ対シテ俺ハ剛体デアル ホントウニ 「一緒に歌ひなさいませ」 ト云ツテ俺ノ膝ヲ叩イタ筈ノコトニ対シテ ▽ハ俺ノ夢デアル すてつき! 君ハ淋シク有名デアル
〔喜田申す〕喜田貞吉
5分以内
喜田申す、中山君の早速の御投稿を感謝致します。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。