ブンゴウサーチ

5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1,451-1,500件 / 全4,785件
作品名著者読了時間人気
蟻説高木貞治
5分以内
一色學校高等二年前期生 高木貞治 十歳四ヶ月 蟻ハ一小蟲ニシテ其種類甚多ク同類數千群ヲナシ毎群蟻王アリテ之ヲ統フ其粮ヲ運フヤ荷身ニ十倍スト雖衆蟻蝟集シ※々爭ハス孜孜怠ラス遂ニ之ヲ其巣ニ運フ夏日炎々ノ時タリト雖終日怠ラス勉勵シテ粮ヲ求ムルニ從事ス已ニシテ冬天ニ至レハ巣穴ニ蟄居シ嚮ニ積ム※[#「一/((畄-田)+丿+(敢のへん-耳)」、U+2B742、23-上-9]ノ粮ヲ食ヒ數月ヲ經レトモ菜色ナシ嗚呼
野兎の歌槙村浩
5分以内
(ふん、芸術家ってものは、獄中ですらきれ/″\ながら守りたてゝいる組織を、あまり勝手に外で、解散しすぎるぢゃないか。そんな組織なら連袂脱盟して政治専一にしろよ。――と言った別れしなの獄内の同志の言葉を僕はなだめかねた。) ある特殊の野兎たちは 集まり、手分けし 野兎たちを組織し できるだけ多くの同僚を野兎にしようとする 彼等は前足の陰のみづかきみたいなもので まじめに何かしきりに、書いては消し
悔恨ノ章李箱
5分以内
最モ無力ナ男ニナルタメニ私ハ痘痕デアツタ 世ノ一人ノ女性モガ私ヲ顧ルコトハナイ 私ノ怠惰ハ安心デアル 両腕ヲ剪リ私ノ職務ヲ避ケタ モウ私ニ仕事ヲ云ヒ付ケル者ハナイ 私ノ恐レル支配ハドコニモ見当ラナイ 歴史ハ重荷デアル 世ノ中ヘノ私ノ辞表ノ書方ハ尚更重荷デアル 私ハ私ノ文字ヲ閉ジテシマツタ 図書館カラノ召喚状ガモウ私ニハ読メナイ 私ハモウ世ノ中ニ合ハナイ着物デアル 封墳ヨリモ私ノ義務ハ少ナイ
調帯野村吉哉
5分以内
ぶんぶんすばらしくうなりながら 私の目の前にいつでもいつでもあらわれてくる調帯 うとうととまどろみかけた頭のなかに すぐぶんぶんとひびきながら 私の身体のところどころをへし折りはねとばし すばらしい勢いで回転している調帯の幻影 いつでもいつでも 夜でも昼でも私は調帯にせめられている まっくらがりのなかで ぶんぶんうなりながら回転している調帯! 手を折られ足を折られた私のめのまえへ 疲れきった
東郷大将と彼今野大力
5分以内
彼のアジトには 東郷大将の肖像が壁にはられていた それからあの 「皇国の興廃此一戦に在り 各員一層奮励努力せよ」 という同じ東郷大将の筆蹟もあった 彼の家に二度三度 サーベルがやってきてこれを見て行ったし 近所のおしゃべり女房が窓の外から この平凡な風景を見て行ったし どうやら東郷大将は彼のために 煙幕作業をやっている 日露戦争の折には 人民の敵ツァーの艦隊を全滅させて ロシアに革命を早くさせ
新刊紹介伊藤野枝
5分以内
伝説の時代 (タマス、ブルフインチ著[#改行]野上彌生子訳) 定価弐円 尚文堂発行  七百頁に近い大部なもので、全部四十一章に別れてゐて古代希臘羅馬の神話東方北方の伝説が残らず集まって[#「集まって」はママ]ゐる。
三好達治
5分以内
拔足差足 忍び寄つた野兎は 蓆圍ひの隙間から 野菜畑に跳びこんだ とたんに係蹄に引かかる 南無三 とんぼがへりを二つ三つ 力まかせに空を蹴る 月を蹴る 月は 山の端に入いる やがて兎は 寢てしまふ 白菜たちが眼を醒す
文盲自嘲太宰治
5分以内
先夜、音樂學校の古川といふ人が、お見えになり、その御持參の鞄から葛原しげる氏の原稿を取り出し、私に讀ませたのですが、生れつき小心な私は、讀みながら、ひどく手先が震へて困りました。
やるせなさ今野大力
5分以内
〔一〕 単の着物を羽織りたい ま夏の時季が訪れた けれども私の白い単は 恰も乞食の着物の様によごれている     * やるせない心は、私の生立ちの 大切な、又、辛い負いめである 私は荷われた運命の様に 灯の下へも、川へも、丘へも ともなわねばならない これこそ私の友であるのだ     * 私はこれまで、商人達、友達、 ああ私よりはたしかに裕福な人達にどんなにか いやな思いをさせたろう けれども私
逝ける辻野君中原中也
5分以内
辻野君とは会で五六回、会の流れで二回会つたばかりであるから余り深いつきあひであつたわけではない。
中国文化をちゃんと理解したい宮本百合子
5分以内
日本の文学者では、夏目漱石や鴎外などまでが、自身の文学的教養の中に中国文化のあるものを消化していたのだろうと思う。
綜合大学を迎へて会津八一
5分以内
綜合大學が新潟に出來ることに本ぎまりにきまつたといふことはまことにうれしい。
日記宮本百合子
5分以内
十月一日 『新女苑』20枚「若き精神の成長を描く作品」 『明日への精神』発売。
線に関する覚書5李箱
5分以内
人は光よりも迅く逃げると人は光を見るか、人は光を見る、年齢の真空において二度結婚する、三度結婚するか、人は光よりも迅く逃げよ。
書簡 大杉栄宛伊藤野枝
5分以内
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館  今日は朝からちつとも仕事が出来ないので困つてゐましたの。
正岡子規
5分以内
のぼる ○空はうらゝかに風はあたゝかで、今日は天上に神様だちの舞踏会のあるといふ日の昼過、白い蝶と黄な蝶との二つが余念無く野辺に隠れんぼをして遊んで居る。
西洋にはない夏目漱石
5分以内
俳諧の趣味ですか、西洋には有りませんな。
大植物図鑑丹波敬三
5分以内
自然界に棲息する人間に取つて、自然の觀察は決して忽にならない。
十二月の島だより泉芳朗
5分以内
十二月ですね もうすっかり冬になったやうな 而もまだ秋らしいやうな どちらかと言へば煮切らないお天気です けれども矢張り島の生活はいいですよ 昨日も鶯の声がピヨロピヨロやりましてね はにかみやで なきむしの僕には ぴったりふさわしい時季です 机にだまりこくって 「迷想」をかみしめるにとてもいい時です 今日は小雨が哀しく飛んでゐます かぼちゃ畑が黄色にうるんで すみっこのやぶかげからは 何やら
如是末吉安持
5分以内
凶会日は凶会日と見て 病めるもの衰へしもの、 床の上にすなほに僵れ、 瓶の身は砕けてちりて、 滅亡に入らむ。
書簡 大杉栄宛伊藤野枝
5分以内
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館  昨日のあらしがひどかつたので、別荘の掃除が大変だと云つて、おひるから婆やがひまを貰ひたいと云ひだしましたので、今日は午後からお守りをして暮しました。
魔の電柱田中貢太郎
5分以内
昭和十年九月二十八日の夜の八時比、駒込神明町行の市電が、下谷池の端の弁天前を進行中、女の乗客の一人が、何かに驚いたように不意に悲鳴をあげて、逃げ出そうとでもするようにして上半身を窓の外へ出したところで、そこにあったセンターポールで顔を打って昏倒した。
疫病神田中貢太郎
5分以内
長谷川時雨女史の実験談であるが、女史が佃島にいた比、令妹の春子さんが腸チブスに罹って離屋の二階に寝ていたので、その枕頭につきっきりで看護していた。
民族優勢説の危険新渡戸稲造
5分以内
右に述べた歴史の長短と聯想されて起る問題は大和民族の立場である。
古代土器の印象中原中也
5分以内
認識以前に書かれた詩―― 沙漠のたゞ中で 私は土人に訊ねました 「クリストの降誕した前日までに カラカネの 歌を歌つて旅人が 何人こゝを通りましたか」 土人は何にも答へないで 遠い沙丘の上の 足跡をみてゐました 泣くも笑ふも此の時ぞ 此の時ぞ 泣くも笑ふも
線に関する覚書3李箱
5分以内
123 1●●● 2●●● 3●●●  321 3●●● 2●●● 1●●● ∴ nPn=n(n-1)(n-2)……(n-n+1) (脳髄は扇子の様に円迄開いた、そして完全に廻転した) 一九三一、九、一一
洪水のように徳永保之助
5分以内
ふいご、 初めの日は面白くてたまらぬ、 ぶうぶうと、 少年の細腕にありたけの力をしぼって、 押したり引いたりした。
夕暮の別荘地に歩み入る兵士たち百田宗治
5分以内
喇叭の音、 疲弊した魂からしぼりだす最後の勇気のような いま夕暮れの空に反響を呼んで 響きわたる喇叭! おお汗みずくの兵士、 夏の夕暮の 湿やかな大気に充ちた郊外の別荘地にいま歩み入ってくる一隊、 重い背嚢、 きらめく銃剣――埃まみれの靴、 一日の演習に疲れて へとへとになって帰ってくる是等の人々、 空腹――眩暈、 いま靴の音も不揃いに ふりあげる喊声…… 水撒かれた小径、 うちつづく生籬、
無念女工榎南謙一
5分以内
お早うさん 昨夜の夢は? 故郷の庭には柘榴の花が散ってるだろう けさもまた やめて帰ろと思うたが 帯はあせたし 汽車賃なしではどうにもならぬ 爪をもがれた蟹のように 冷たい石畳みをヨチヨチと私たちは工場へはいる 今日もいちんち トタン塀の中で無自由だ! 渇いて 渇いて やりきれぬ トタン塀の外は たんぽぽが咲いて乳をながしたような上天気 町の活動小屋がラッパを吹いて廻るし 糸をつなぐ手がこんなに
途中で中野鈴子
5分以内
わたしは途中で一人の女とすれちがった 女のかおは白粉と紅で白く赤く美しかった 背が高くふっくら円かった 年は二十三四 そして藤色チリメンの長袖 厚いフェルト草履の大股でトットッと歩いて行った それは大変に自慢そうで からだ全体が得意で一ぱいのようだった わたしは洗いざらしの浴衣を着て 青じけた顔をうつむけて通りすぎた わたしは顔をうつむけて通りすぎた そうしてわたしは振りかえった 振りかえった
ライネル・マリア・リルケ
5分以内
第七夜  私は少女を搜した。
露伴の出世咄内田魯庵
5分以内
ある時、その頃金港堂の『都の花』の主筆をしていた山田美妙に会うと、開口一番「エライ人が出ましたよ!」と破顔した。
黒石の人たち太宰治
5分以内
津輕に疎開中、黒石町にいちど遊びに行つた事があります。
哀音末吉安持
5分以内
――汽車の窓にて 夏の日の午さがり、 我が汽車は物憂げに 黒き煙を息吹きつゝ、 炎天の東海道を西へ馳す。
ある夜竹内浩三
5分以内
月が変圧器にひっかかっているし 風は止んだし いやにあつくるしい夜だ 人通りもとだえて 犬の遠吠えだけが聞こえる いやにおもくるしい夜だ エーテルは一時蒸発を止め 詩人は居眠りをするような いやにものうい夜だ 障子から蛾の死がいが落ちた
山果集に寄す三好達治
5分以内
行くがいい 既に門出の時である 行け 太陽のもと 喧噪のさなかに 行け 風塵霜露の衢々に 行つて お前の運命を試みるべき時である 行け 片意地な兜蟲 か弱い仔雀 跛この驢馬 憐れなるわが詩の一卷
「西周哲学著作集」序井上哲次郎
5分以内
西周氏は元と石州津和野の人である。
屈辱今野大力
5分以内
この一本のレール この一本のリベット この一本の枕木 この掘割、この盛り土 このコンクリート その上を平穏に走って行く機関車 機関車は一つの鋲から 一つのネジ 一つの管から、一つの安全弁 その機関車に焚く一塊の石炭までも 何から何まで、ピンからキリまで おお これが誰の仕事の成果であるか すべてはタコだらけの手のひらでなで 俺たちの仲間の労働がつくった 機関車はレールを辷る 機関車は今運転されて
おもちゃの汽車竹内浩三
5分以内
ゴットン ゴットン 汽車が行く ケムリをはいて 汽車が行く アレアレアレアレ 脱線だ お人形さんの 首が飛び キューピイさんの 手が飛んだ 死傷者優に三十個 オモチャの国の 大椿事
(汽車が聞える)中原中也
5分以内
汽車が聞える 蓮華の上を渡つてだらうか 内的な刺戟で筆を取るダダイストは 勿論サンチマンタルですよ。
坪内先生を憶ふ相馬御風
5分以内
先生は逝きたまひけりその事のあまり大きく語るに惑ふ 生き死にのさかひはすでに打越えてゐたまひにけむしかは思へど もぐ/\とみくち大きくうごかしてハムレット、マクベス講じたまひし みそとせの昔もすでに老先生と呼びまゐらすにふさひたまひし ふる城の大き旗竿倒れしにたとへし人の言うべなはむ 老いてます/\創作欲のつのり來しに逆らはずぐん/\生き了せましき 先生の亡きあともなほ二もとの老木の柿はならび立て
『アルプスの真昼』(セガンチーニ作)正宗白鳥
5分以内
私は先月末の大雪の後、輕井澤の快晴の眞晝の空を仰いで、言語に絶したやうな光景に心をひかれた。
(不随意筋のケンクワ)中原中也
5分以内
不随意筋のケンクワ ハイフェンの多い生活 △が○を描いて―― あゝスイミツトーが欲しい
かの日漢那浪笛
5分以内
あまき歓楽の日は、 束の間に決別をつげ…… 物のかたち、淋しき色に濡れて、 墓場の景色をくりひろげぬ。
手紙坂本竜馬
5分以内
一筆啓上仕候。
別れ森川義信
5分以内
ゆふぐれを君みおくりて ばらの実の丘にのぼりつ 鳩笛のおとに濡れゆく よは肩の君のほそさよ この赤きばらの木の実を をとめの日君はめでしに おそ秋の小径に消ゆる うしろ姿の君は悲しき 暮れなやむ丘にたたずみ ばらの実をしみじみとみき
母はとほい仲村渠
5分以内
障子はあけなくとも アンテナは光つてゐようぞ 母よ 三郎はおめざが欲しい 二十三にもなつたので自転車ものりたくない 朝は街のすみにも光つてゐますが 母よ 三郎はおめざが欲しい
農奴の要求今野大力
5分以内
雪に埋れ 吹雪に殴られ 山脈の此方に 俺達の部落がある 俺達は侯爵農場の小作人 俺達は真実の水呑百姓 俺達の生活は農奴だ! 俺達はその日 隊伍を組んで 堅雪を渡り 氷橋を蹴って 農場事務所を取巻いた 俺達はその日の出来事を知っている その日俺達の歩哨は喇叭を吹いた 喇叭の合図で 俺達はみんな 見分の家につんばり棒をおっかって 家を出た 俺達の申し合せは不在同盟! 俺達は侯爵の秘密を知り 俺
「伸子」について宮本百合子
5分以内
長篇「伸子」を書いたのは今から十年ばかり前のことで、完成までに三年位の時間がかかりました。
手紙坂本竜馬
5分以内
其後ハ定而御きづかい察入候。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。