生活の貧しさ
岸田国士
『生活の貧しさ』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。752文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 752文字 |
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書き出し書出 | 紀元節の朝、一映画女優の実演とやらを観るために、多数の見物が丸之内の某劇場に押しかけ、蜿蜒長蛇の列をつくるだけならまだしも、その余りが道路を埋め、百名の警官が整理に当つたが、群衆はその制止をきかず、混乱の極、怪我人まで出してつひに退散を命ぜられたといふ馬鹿馬鹿しい話が伝へられた。 |
初出 | 「朝日新聞」1941(昭和16)年2月13日 |
底本 | 岸田國士全集25 |
表記 | 新字旧仮名 |
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