岸田国士の全作品
青空文庫で公開されている岸田国士の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全637件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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方言について | 岸田国士 | 5分以内 | |
私は方言の専門的研究家ではないが、人一倍その魅力に惹きつけられる。 | |||
秋の対話 | 岸田国士 | 30分以内 | |
桔梗芒女郎花こうろぎ風蛇少女老婆高原――別荘の前庭――秋遠景は、澄み渡つた空に、濃淡色とりどりの山の姿。 | |||
独断一束 | 岸田国士 | 5分以内 | |
思想芸術としての思想の魅力は、芸術家が、その思想を、軽く掌の上にのせてゐる時にのみ、われわれの心を動かす。 | |||
女性風俗時評 | 岸田国士 | 5分以内 | |
女の間に「キミ」「ボク」といふ言葉が流行してゐる。 | |||
“現代風俗”に就いて | 岸田国士 | 10分以内 | |
僕は近頃かういふことを考へる。 | |||
日本映画の水準について | 岸田国士 | 30分以内 | |
映画愛好者の分布がはつきり二つに別れてをり、一つは西洋映画フアン、一つは日本映画フアンであり、その間に、ほとんど共通な分子がなく、強いて求めれば専門の研究家ぐらゐのものだといふ事実を、日本の映画当事者はなんとみてゐるか?勿論、西洋映画フアンが悉く教養ある階級であるとも云へず、日本映画フアンがすべて無知識階級であるとも断言はできかねるが、大体に於て、西洋映画を求める序に、日本映画で満足する人々よりも、映画に対する鑑賞眼が高いばかりでなく、西洋そのものに魅力を感じ、西洋の人物と国情... | |||
プログラム | 岸田国士 | 5分以内 | |
毎月僕のところへも、各種の劇団からプログラムと切符とを送つてくれる。 | |||
ふらんすの女 | 岸田国士 | 10分以内 | |
マダム用応接間にて――あなた、旦那さんのどういふところに、一番感心してゐらつしやる?――上手に嘘をつくところ。 | |||
美しき日本語と対話 | 岸田国士 | 5分以内 | |
友田夫妻を中心とする築地座の仕事は、最近目ざましい躍進ぶりを見せてゐる。 | |||
巴里素描 | 岸田国士 | 10分以内 | |
ヴォルテエル河岸霧雨。 | |||
ラヂオ・ドラマ選者の言葉 | 岸田国士 | 10分以内 | |
ラヂオ文学といふ新しい様式について、私は常に興味をもち、なにか原理的なものを発見しようと心掛けてゐるのだが、放送局との関係も、別にそのために特殊な便宜を与へられてゐるわけではないから、なかなか思ふやうに研究もできないでゐる。 | |||
演劇新潮と築地小劇場 | 岸田国士 | 5分以内 | |
僕は、此の一年間、色々な事情で、あまり芝居を観にも行かず、月々発表される脚本も割合に読んでゐないから、劇壇全般に亘る感想といふやうなものは勿論書けない。 | |||
時計とステッキ | 岸田国士 | 10分以内 | |
私は、今、時計といふものを持つて歩かない。 | |||
舞台の言葉 | 岸田国士 | 30分以内 | |
舞台の言葉、即ち「劇的文体」は、所謂、白(台詞)を形造るもので、これは、劇作家の才能を運命的に決定するものである。 | |||
物言う術 | 岸田国士 | 10分以内 | |
「物言ふ術」とは、仏蘭西語の ART DE DIRE を訳したつもりである。 | |||
暖地の冬から山国の春へ | 岸田国士 | 5分以内 | |
私は今湘南小田原の海岸近くに住んでゐるが、予期した通りの暖かさで、先日の大雪の日も、東京で無理をして品川からやつと電車を拾ひ、日が暮れて小田原の駅を降りると、驚いたことに、うつすらとしか雪の降つた形跡がない。 | |||
時 処 人 | 岸田国士 | 30分以内 | |
芝居の脚本を書くのには、まず、標題のつぎに、その劇が行われる時と場所と登場人物とを、はつきり書きあげるのが定石である。 | |||
美談附近 | 岸田国士 | 30分以内 | |
両袖献納川村節子さんは、未だ嘗て、人のせぬことをしたことはなかつた。 | |||
博物誌あとがき | 岸田国士 | 5分以内 | |
『博物誌』という題は“Histoires Naturelles”の訳であるが、これはもうこれで世間に通った訳語だと思うから、そのまま使うことにした。 | |||
双面神 | 岸田国士 | 1時間〜 | |
祝賀会を繞つて無理やりに父の隣に坐らされた千種は、広い食堂の一隅に設けられた婦人連の席へ、僅かに晴れがましい微笑を投げてゐた。 | |||
落葉日記 | 岸田国士 | 1時間〜 | |
一の郷田梨枝子は、叔母と並んで東京駅のプラット・フォームに立つてゐる。 | |||
泉 | 岸田国士 | 1時間〜 | |
勇士黒岩万五の帰村北支の戦線から一年半ぶりで故郷の村へ帰つて来た黒岩万五は、砲兵上等兵の軍服を思ひきりよく脱いで、素ツ裸に浅黄の腹掛けといふ昔どほりの恰好になつた。 | |||
すべてを得るは難し | 岸田国士 | 30分以内 | |
弘子はいま幸福の絶頂にあつた。 | |||
花問答 | 岸田国士 | 60分以内 | |
父は旅行、母は買物、兄は散歩といふわけで、珍しく民子一人が、縁側で日向ぼつこをしてゐるところへ、取次も乞はず、義一がのつそり庭伝ひにはひつて来た。 | |||
火の扉 | 岸田国士 | 1時間〜 | |
冬を待つ山河もう、その年の秋も暮れようとしていた。 | |||
この握りめし | 岸田国士 | 60分以内 | |
増田健次は復員すると間もなく警察官を志願し、今ではもう制服も身についた一人前の駐在さんになつていた。 | |||
緑の星 | 岸田国士 | 60分以内 | |
ヨーロッパ通ひの船が印度洋をすぎて、例の紅海にさしかかると、そこではもう、太古以来の沙漠の風が吹き、日が沈む頃には、駱駝の背越しに、モーヴ色の空がはてしなくつづくのが見える。 | |||
放浪者 | 岸田国士 | 60分以内 | |
二十年ぶりでヨーロッパから帰つて来た旧友のFは、相も変らず話好きで、訪ねて来るたびに、なにかしら突拍子もない話題をひつさげて来る。 | |||
記憶のいたづら | 岸田国士 | 30分以内 | |
妻の順子が急に、「どうも、怪しいわ。 | |||
悪態の心理 | 岸田国士 | 30分以内 | |
葉村ヨシエと佐原あつ子とは、いづれもある官庁の文書課に勤めてゐるタイピストで、二人は採用試験のあつた日にはじめて口をきき、希望がかなつていよいよ役所に顔を出すと、そこでもまたお互に幸運をよろこび合ひ、それ以来まる三年、机を並べて仕事をしてゐる間柄である。 | |||
光は影を | 岸田国士 | 1時間〜 | |
彼を待つもの長い戦争をはさんで、まる七年目に、京野等志は、変りはてた祖国の土を踏み、漠然と父母兄弟がそのまゝ以前のところに住んでいるなら、という期待だけで、自然に東京へ向つて二昼夜の汽車の旅をつづけて来たのである。 | |||
秋の雲 | 岸田国士 | 60分以内 | |
熊川忠範の名前は、今や、全村はおろか、県下に知れ渡らうとしてゐる、といつても言ひ過ぎではない。 | |||
菜の花は赤い | 岸田国士 | 30分以内 | |
かうと思つたらどうしてもそのことをやり遂げないと承知できない人物がゐる。 | |||
それができたら | 岸田国士 | 60分以内 | |
吾妻養狐場には、もう狐は牡牝二頭しか残つてゐない。 | |||
山形屋の青春 | 岸田国士 | 30分以内 | |
山形屋の若主人宇部東吉は東京へ商品の買ひ出しに出たきり、もう二週間も帰つて来ない。 | |||
髪の毛と花びら | 岸田国士 | 60分以内 | |
「もつと早く読んでいゝよ」机の上におつかぶさるやうな姿勢で、夫は点字機を叩いてゐた。 | |||
荒天吉日 | 岸田国士 | 1時間〜 | |
まへがき「荒天吉日」とは、別にたしかな出典のある言葉ではなく、ふと思ひついて、こんな標題にしたのである。 | |||
誰でもない……自分でもない | 岸田国士 | 1時間〜 | |
人は自分で自分をどうすることもできないことがあります。 | |||
ある夫婦の歴史 | 岸田国士 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]愛するものよ、おんみもしわれを裏切りてわれこれをゆるさんとおもへど、その力なきとき、おんみその力をわれに与へうるや――ある時代の悲喜劇から[#改ページ]内海達郎は、近頃あまり経験したことのない胸騒ぎを感じた。 | |||
懐かし味気なし | 岸田国士 | 10分以内 | |
本郷座の夜の部を見て何か言へといふ注文なのですが、私はまだ厳密な意味で、他人の作品を批評し得る自信はありません。 | |||
劇場と作者 | 岸田国士 | 30分以内 | |
一代の人気女優、ド・リュジイ嬢は、給料の問題で、作者にも金を払はなければならないと云ふことを聞いて、「何だつて。 | |||
春秋座の「父帰る」 | 岸田国士 | 10分以内 | |
菊池氏の作品を実際舞台の上で見るのは、「忠直卿行状記」の脚色されたものを除いて、今度、本郷座にかゝつてゐる「浦の苫屋」と、それから、明治座の「父帰る」がはじめてである。 | |||
訳者より著者へ | 岸田国士 | 10分以内 | |
何しろ、僕は今まで、劇作家としてのあなたにより多くの親しみをもち、小説家乃至随筆家としてのあなたを殆んど識らなかつた。 | |||
言はでものこと | 岸田国士 | 5分以内 | |
芝居と云ふものを強ひて「大勢」に見せるものと考へる必要はない。 | |||
芸術座の『軍人礼讃』 | 岸田国士 | 10分以内 | |
脚本について――同じショウのものでも、『ウォレン夫人の職業』と『アンドロクレスと獅子』との間には、殆ど一人の作家だけの距りがある。 | |||
『桜の園』の思ひ出と印象 | 岸田国士 | 10分以内 | |
○一九二二年の暮れ、モスコオ芸術座の一行が初めて巴里を訪れ、シャン・ゼリゼエ劇場の大舞台で、その華々しい上演目録の中から、特に純露西亜の作品数篇を選んで、旅興行の蓋をあけた。 | |||
上演料の話(仏蘭西) | 岸田国士 | 5分以内 | |
「フィガロの結婚」は連続七十三回の上演で、作者ボオマルシェの収入が八万九千法。 | |||
築地小劇場の旗挙 | 岸田国士 | 30分以内 | |
日本にはじめて純芸術的劇場が建てられ、その当事者が、何よりもまづ未来に目的を置いて、根本的な演劇革新運動を起したといふことは、実に愉快である。 | |||
チロルの旅 | 岸田国士 | 10分以内 | |
ヴェロナなるほど、………………………………。 | |||
仏蘭西役者の裏表 | 岸田国士 | 30分以内 | |
日本でこそ、その昔は河原乞食とまで蔑まれ、大正の代にあつてすら、未だに芸人扱ひを受けてゐるわが俳優も、仏蘭西などでは、今も昔も、さぞ、威張つたものであらうと、かう思ふ人もあらうが、どうしてどうして、ルイ十四世大王の寵遇を一身に集めてゐた一代の果報者、モリエールさへ、一公爵が、その頭を抱いて撫でまわすに任せ、遂に釦の角で顔を擦りむいたほどである。 |
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