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暖地の冬から山国の春へ

岸田国士

『暖地の冬から山国の春へ』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。1,294文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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1,294文字
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書出

私は今湘南小田原の海岸近くに住んでゐるが、予期した通りの暖かさで、先日の大雪の日も、東京で無理をして品川からやつと電車を拾ひ、日が暮れて小田原の駅を降りると、驚いたことに、うつすらとしか雪の降つた形跡がない。

初出「新潮 第五十一巻第三号」1954(昭和29)年3月1日
底本岸田國士全集28
表記
新字旧仮名
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