5分以内で読める牧野信一の短編作品
青空文庫で公開されている牧野信一の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全101件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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「風博士」 | 牧野信一 | 5分以内 | |
厭世の偏奇境から発酵したとてつもないおしやべり(アストラカン)です、これを読んで憤らうつたつて憤れる筈もありますまいし、笑ふには少々馬鹿/\し過ぎて、さて何としたものかと首をかしげさせられながら、だんだん読んで行くと重たい笑素に襲はれます。 | |||
街上スケツチ | 牧野信一 | 5分以内 | |
明るいうちは風があつたが、陽が落ちると一処に綺麗に凪いで、街は夢のやうにうつとりとした。 | |||
山を降る一隊 | 牧野信一 | 5分以内 | |
「メートル係り。 | |||
鎧の挿話 | 牧野信一 | 5分以内 | |
五人力と称ばれてゐる無頼漢の大川九郎が今日はまた大酒を呑んで、店で暴れてゐる――と悲しさうな顔で居酒屋の娘が、私の家に逃げて来た夕暮時に、恰度私の家では土用干の品々を片附けてゐたところで、そして私は戯れに鎧を着、鉄の兜を被つて、ふざけてゐたところだつた。 | |||
るい | 牧野信一 | 5分以内 | |
竹藪の蔭の井戸端に木蓮とコヾメ桜の老樹が枝を張り、野天風呂の火が、風呂番の娘の横顔を照してゐた。 | |||
フアウスト | 牧野信一 | 5分以内 | |
博士フアウストは、哲学、医学、法律、神学その他あらゆる学問といふ学問を研究し尽してしまつて、もうその他には何もないのか?とおもふと、急にがつかりして、死んでしまはうと決心しました。 | |||
再婚 | 牧野信一 | 5分以内 | |
こんな芝居を観に来るんぢやなかつた――と夫は後悔した。 | |||
〔編輯雑記〕 | 牧野信一 | 5分以内 | |
△銀座通りで夜更迄話した、「雑誌をやらう」と、それでも足りないで家へ帰つて夜明しなどした。 | |||
〔同人雑記〕 | 牧野信一 | 5分以内 | |
自分は今、凝つと自分自身を瞶め得らるゝやうな気がして来た。 | |||
〔同腹異腹〕 | 牧野信一 | 5分以内 | |
僅々一枚か二枚の六号どうしても書けない、書けないといふ事を誇張するわけではない。 | |||
みじめな夜 | 牧野信一 | 5分以内 | |
ふと、思つた――。 | |||
その日のこと〔『少女』〕 | 牧野信一 | 5分以内 | |
自動車の中で、自分は安倍さんの左側に腰掛けた。 | |||
予が本年発表せる創作に就いて | 牧野信一 | 5分以内 | |
今年は、ほんの短いものまで数へて四篇位ひしか発表しなかつた。 | |||
十二年文壇に対する要求 | 牧野信一 | 5分以内 | |
努めて考へても、問題に添ふべき纏つた考へは、どんなかたちに於ても浮んで来ない。 | |||
私の変態心理 | 牧野信一 | 5分以内 | |
到底こゝには記し切れぬ程、生涯の自分の芸術の対照となすべく充分と思ふ程の病的心理がある――或日はさう思ふ。 | |||
文壇諸家一月五日の日記 | 牧野信一 | 5分以内 | |
夕方六時半の汽車で東京へ帰る中戸川を送る。 | |||
予の恋愛観 | 牧野信一 | 5分以内 | |
先日東京から遊びにきた(古典派洋画家と自ら称ふ)友人と珍しく僕は海辺を歩ひた。 | |||
私の本年の希望と計画 | 牧野信一 | 5分以内 | |
△「雑誌、随筆」を編輯すること。 | |||
自己紹介 | 牧野信一 | 5分以内 | |
どういふことを書いていゝか見当が付かない。 | |||
祖母の教訓 | 牧野信一 | 5分以内 | |
実家を離れて、ひとり住ひをして見ると、私は祖母のことを往々思ひ出す、一昨年の春、七十余歳の老衰病で静かに歿くなつた母方の祖母である。 | |||
足袋のこと | 牧野信一 | 5分以内 | |
僕は、これで、白足袋といふものは、未だ嘗てはいたことはないんだぜ――。 | |||
松竹座を見て(延若のこと) | 牧野信一 | 5分以内 | |
実川延若といふ役者を、自分は初めて見たのである。 | |||
予が本年発表せる創作に就いて | 牧野信一 | 5分以内 | |
四月に書いた「父を売る子」は思ひ出すだけでも閉口したが、此頃になつては澄んだ心で夢のやうな気がする。 | |||
S・I生へ | 牧野信一 | 5分以内 | |
本誌の二月号に、君が書いた、僕に関するスケツチ文は、稀に見る非常識な、失敬な文章である。 | |||
私が本年発表した創作に就いて | 牧野信一 | 5分以内 | |
「秋・二日の話」――「或る日の運動」――「悪の同意語」――「貧しき日録」――「環魚洞風景」――「鏡地獄」――「秋晴れの日」――「極夜の記」等であります。 | |||
大正十五年の文壇及び劇団に就て語る | 牧野信一 | 5分以内 | |
「唖者にも妻がある、彼自身に許されたる夢がある。 | |||
消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。) | 牧野信一 | 5分以内 | |
母家何故現在の住所を書いて寄さないのか?と屡々汝に云はれるが、汝との手紙が一回往復される間には大概予の居住は変つてしまふのだ!あれ以来予は既に三個所も居を移してゐる、いつも田舎の母家を予の宛名にはしてゐるが。 | |||
雑談抄 | 牧野信一 | 5分以内 | |
私の友達のBは、今或る望遠鏡製作会社の検査係りといふ役目を務めてゐます。 | |||
五月のはじめ | 牧野信一 | 5分以内 | |
一日晴明方五時、時計は壊れてゐるが、空や影や光の具合で大概見当がつく、――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る。 | |||
どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう | 牧野信一 | 5分以内 | |
或望遠鏡製作所に居る友達を私は頻りに訪れてゐる、私は或望遠鏡を彼に依頼したのである、その眼鏡の構造を此処に述べるのは大変だから省かう。 | |||
日記より | 牧野信一 | 5分以内 | |
私の日記には日の区ぎりがつけにくい、寝て、起る時間が、いつもあまりに滅茶苦茶だから――。 | |||
今年発表の作品 | 牧野信一 | 5分以内 | |
「F村での春」「西瓜喰ふ人」「鱗雲」「山を越えて」「昔の歌留多」「藪のほとり」「雪景色」以上七篇、生活の上ではかなり努力したつもりだが斯うして題名をかぞへて見ると大変に空虚を感じる。 | |||
私の一日 | 牧野信一 | 5分以内 | |
四月四日電灯が消えたので思はず舌を打つた。 | |||
小田原の夏 | 牧野信一 | 5分以内 | |
忘れる「暑さ、涼しさの話。 | |||
珠玉の如き | 牧野信一 | 5分以内 | |
奥深い芸術の殿堂であつた。 | |||
東中野にて | 牧野信一 | 5分以内 | |
十一月四日。 | |||
秋が深い頃だ | 牧野信一 | 5分以内 | |
酒井君!いつかは失敬!あれはタイガア・カフエだつたかしら?そしてこの前の君の手紙もああいふわけで(?)失敬したよ。 | |||
会話一片 | 牧野信一 | 5分以内 | |
(Aは友Bは私)A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」B「面白さうだ、が余り短いので読まないよ。 | |||
推奨する新人 | 牧野信一 | 5分以内 | |
井伏鱒二――いつか三田文学で「鯉」といふ作品を見て非常に感心した。 | |||
私の一日 | 牧野信一 | 5分以内 | |
五日療養所にゐる病友に手紙を書く。 | |||
回答 | 牧野信一 | 5分以内 | |
一、趣味娯楽二、好物料理三、和洋装いづれを好まれますか四、御交友名二三五、今夏旅行御予定は?一、遠足、日本酒、オートバイドライブ。 | |||
Hasty Pudding | 牧野信一 | 5分以内 | |
(或時私は、菓子のことに就いて人に問はれた時、次のやうな返答を誌したことがある。 | |||
花束一つ | 牧野信一 | 5分以内 | |
彼は、不断に巨大な都市の建設に余念がない。 | |||
文壇落書帳 | 牧野信一 | 5分以内 | |
ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。 | |||
文芸雑誌の過去・現在・未来に就いて | 牧野信一 | 5分以内 | |
純文学雑誌の将来は従来の同人組織的要素が次第に濃厚となり、或は夫々の流派に依る、主義に依る、または友誼的結合に依る――等々の基礎が漸く堅固となり、各自々々に文芸王国を形成するかの如き状態に発展して行くのではなからうか。 | |||
昭和四年に発表せる創作・評論に就て | 牧野信一 | 5分以内 | |
「山彦の街」を、前編だけで、完了し忘れたのを遺憾に思つてゐます。 | |||
来年は何をするか | 牧野信一 | 5分以内 | |
ある先輩が経営することに決つた其鰤敷魚場は今月(十一月)から来年の六月迄房州の何某村(村名を今ちよいと失念した)で行はれる。 | |||
一九三〇年型 | 牧野信一 | 5分以内 | |
いつもカキ色のシヤツを着て牧場から町へ、フオード自動車を操って乳を運んでゐる村の牛乳屋の娘を僕は知つてゐる。 | |||
僕の運動 | 牧野信一 | 5分以内 | |
僕は田舎にゐると毎朝毎夕欠かすことなく不思議に勇壮な運動を試みます。 | |||
淪落の女の日記 | 牧野信一 | 5分以内 | |
「もう少し愛があれば、誰もこんなところに落ち込みはしないのだ。 |
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