5分以内で読める牧野信一の短編作品

青空文庫で公開されている牧野信一の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1–50件 / 全106件

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
フアウスト牧野信一5分以内1,391

博士フアウストは、哲学、医学、法律、神学その他あらゆる学問といふ学問を研究し尽してしまつて、もうその他には何もないのか? とおもふと、急にがつかりして、死んでしまはうと決心しました。

博士フアウストは、哲学、医学、法律、神学その他あらゆる学問といふ学問を研究し尽してしまつて、もうその他には何もないのか? とおもふと、急にがつかりして、死んでしまはうと決心しました。

私の変態心理牧野信一5分以内181

到底こゝには記し切れぬ程、生涯の自分の芸術の対照となすべく充分と思ふ程の病的心理がある――或日はさう思ふ。

到底こゝには記し切れぬ程、生涯の自分の芸術の対照となすべく充分と思ふ程の病的心理がある――或日はさう思ふ。

余話牧野信一5分以内1,911

厳格らしい母だつた。

厳格らしい母だつた。

「風博士」牧野信一5分以内886

厭世の偏奇境から発酵したとてつもないおしやべりです、これを読んで憤らうつたつて憤れる筈もありますまいし、笑ふには少々馬鹿/\し過ぎて、さて何としたものかと首をかしげさせられながら、だんだん読んで行くと重たい笑素に襲はれます。

厭世の偏奇境から発酵したとてつもないおしやべりです、これを読んで憤らうつたつて憤れる筈もありますまいし、笑ふには少々馬鹿/\し過ぎて、さて何としたものかと首をかしげさせられながら、だんだん読んで行くと重たい笑素に襲はれます。

西部劇通信牧野信一5分以内1,184

「西部劇通信」に収めた諸篇――「川を遡りて」から「出発」まで――は、私のこの五年間の、主なる作品である。

「西部劇通信」に収めた諸篇――「川を遡りて」から「出発」まで――は、私のこの五年間の、主なる作品である。

街上スケツチ牧野信一5分以内1,548

明るいうちは風があつたが、陽が落ちると一処に綺麗に凪いで、街は夢のやうにうつとりとした。

明るいうちは風があつたが、陽が落ちると一処に綺麗に凪いで、街は夢のやうにうつとりとした。

山を降る一隊牧野信一5分以内1,615

「メートル係り。」  それが私の仕事である。

「メートル係り。」  それが私の仕事である。

鎧の挿話牧野信一5分以内1,545

五人力と称ばれてゐる無頼漢の大川九郎が今日はまた大酒を呑んで、店で暴れてゐる――と悲しさうな顔で居酒屋の娘が、私の家に逃げて来た夕暮時に、恰度私の家では土用干の品々を片附けてゐたところで、そして私は戯れに鎧を着、鉄の兜を被つて、ふざけてゐたところだつた。

五人力と称ばれてゐる無頼漢の大川九郎が今日はまた大酒を呑んで、店で暴れてゐる――と悲しさうな顔で居酒屋の娘が、私の家に逃げて来た夕暮時に、恰度私の家では土用干の品々を片附けてゐたところで、そして私は戯れに鎧を着、鉄の兜を被つて、ふざけてゐたところだつた。

ガール・シヤイ挿話牧野信一5分以内1,899

僕(理科大学生)は、さつき玄関でチラリと娘の姿を見たばかりで一途にカーツと全身の血潮が逆上してしまつて(註、ガール・シヤイを翻訳すれば、美しい女を見ると無性に気恥かしくなつて口が聞けなくなる病――とでも云ふべきであらう。)慌てゝ自分の部屋へ逃げ込んでしまつた。

僕(理科大学生)は、さつき玄関でチラリと娘の姿を見たばかりで一途にカーツと全身の血潮が逆上してしまつて(註、ガール・シヤイを翻訳すれば、美しい女を見ると無性に気恥かしくなつて口が聞けなくなる病――とでも云ふべきであらう。)慌てゝ自分の部屋へ逃げ込んでしまつた。

るい牧野信一5分以内1,757

竹藪の蔭の井戸端に木蓮とコヾメ桜の老樹が枝を張り、野天風呂の火が、風呂番の娘の横顔を照してゐた。

竹藪の蔭の井戸端に木蓮とコヾメ桜の老樹が枝を張り、野天風呂の火が、風呂番の娘の横顔を照してゐた。

再婚牧野信一5分以内970

こんな芝居を観に来るんぢやなかつた――と夫は後悔した。

こんな芝居を観に来るんぢやなかつた――と夫は後悔した。

〔編輯雑記〕牧野信一5分以内503

△銀座通りで夜更迄話した、「雑誌をやらう」と、それでも足りないで家へ帰つて夜明しなどした。

△銀座通りで夜更迄話した、「雑誌をやらう」と、それでも足りないで家へ帰つて夜明しなどした。

〔同人雑記〕牧野信一5分以内268

自分は今、凝つと自分自身を瞶め得らるゝやうな気がして来た。

自分は今、凝つと自分自身を瞶め得らるゝやうな気がして来た。

〔同腹異腹〕牧野信一5分以内461

僅々一枚か二枚の六号どうしても書けない、書けないといふ事を誇張するわけではない。

僅々一枚か二枚の六号どうしても書けない、書けないといふ事を誇張するわけではない。

みじめな夜牧野信一5分以内465

ふと、思つた――。

ふと、思つた――。

その日のこと〔『少女』〕牧野信一5分以内587

自動車の中で、自分は安倍さんの左側に腰掛けた。

自動車の中で、自分は安倍さんの左側に腰掛けた。

予が本年発表せる創作に就いて牧野信一5分以内333

今年は、ほんの短いものまで数へて四篇位ひしか発表しなかつた。

今年は、ほんの短いものまで数へて四篇位ひしか発表しなかつた。

十二年文壇に対する要求牧野信一5分以内156

努めて考へても、問題に添ふべき纏つた考へは、どんなかたちに於ても浮んで来ない。

努めて考へても、問題に添ふべき纏つた考へは、どんなかたちに於ても浮んで来ない。

文壇諸家一月五日の日記牧野信一5分以内259

夕方六時半の汽車で東京へ帰る中戸川を送る。

夕方六時半の汽車で東京へ帰る中戸川を送る。

予の恋愛観牧野信一5分以内1,388

先日東京から遊びにきた(古典派洋画家と自ら称ふ)友人と珍しく僕は海辺を歩ひた。

先日東京から遊びにきた(古典派洋画家と自ら称ふ)友人と珍しく僕は海辺を歩ひた。

私の本年の希望と計画牧野信一5分以内41

△「雑誌、随筆」を編輯すること。

△「雑誌、随筆」を編輯すること。

自己紹介牧野信一5分以内190

どういふことを書いていゝか見当が付かない。

どういふことを書いていゝか見当が付かない。

祖母の教訓牧野信一5分以内1,862

実家を離れて、ひとり住ひをして見ると、私は祖母のことを往々思ひ出す、一昨年の春、七十余歳の老衰病で静かに歿くなつた母方の祖母である。

実家を離れて、ひとり住ひをして見ると、私は祖母のことを往々思ひ出す、一昨年の春、七十余歳の老衰病で静かに歿くなつた母方の祖母である。

足袋のこと牧野信一5分以内1,584

僕は、これで、白足袋といふものは、未だ嘗てはいたことはないんだぜ――。

僕は、これで、白足袋といふものは、未だ嘗てはいたことはないんだぜ――。

松竹座を見て(延若のこと)牧野信一5分以内1,729

実川延若といふ役者を、自分は初めて見たのである。

実川延若といふ役者を、自分は初めて見たのである。

予が本年発表せる創作に就いて牧野信一5分以内553

四月に書いた「父を売る子」は思ひ出すだけでも閉口したが、此頃になつては澄んだ心で夢のやうな気がする。

四月に書いた「父を売る子」は思ひ出すだけでも閉口したが、此頃になつては澄んだ心で夢のやうな気がする。

S・I生へ牧野信一5分以内601

本誌の二月号に、君が書いた、僕に関するスケツチ文は、稀に見る非常識な、失敬な文章である。

本誌の二月号に、君が書いた、僕に関するスケツチ文は、稀に見る非常識な、失敬な文章である。

余話(秘められた箱)牧野信一5分以内1,908

厳格らしい母だつた。

厳格らしい母だつた。

私が本年発表した創作に就いて牧野信一5分以内76

「秋・二日の話」――「或る日の運動」――「悪の同意語」――「貧しき日録」――「環魚洞風景」――「鏡地獄」――「秋晴れの日」――「極夜の記」等であります。

「秋・二日の話」――「或る日の運動」――「悪の同意語」――「貧しき日録」――「環魚洞風景」――「鏡地獄」――「秋晴れの日」――「極夜の記」等であります。

大正十五年の文壇及び劇団に就て語る牧野信一5分以内148

「唖者にも妻がある、彼自身に許されたる夢がある。」  私は、いつか「環魚洞風景」といふ私小説の中で、唖子ノ一夢ヲ得ルガ如ク云々の諺を、そんな風に曲げて異人娘に答へた事がある。

「唖者にも妻がある、彼自身に許されたる夢がある。」  私は、いつか「環魚洞風景」といふ私小説の中で、唖子ノ一夢ヲ得ルガ如ク云々の諺を、そんな風に曲げて異人娘に答へた事がある。

消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。)牧野信一5分以内1,204

母家  何故現在の住所を書いて寄さないのか? と屡々汝に云はれるが、汝との手紙が一回往復される間には大概予の居住は変つてしまふのだ! あれ以来予は既に三個所も居を移してゐる、いつも田舎の母家を予の宛名にはしてゐるが。

母家  何故現在の住所を書いて寄さないのか? と屡々汝に云はれるが、汝との手紙が一回往復される間には大概予の居住は変つてしまふのだ! あれ以来予は既に三個所も居を移してゐる、いつも田舎の母家を予の宛名にはしてゐるが。

雑談抄牧野信一5分以内1,263

私の友達のBは、今或る望遠鏡製作会社の検査係りといふ役目を務めてゐます。

私の友達のBは、今或る望遠鏡製作会社の検査係りといふ役目を務めてゐます。

晩春日記牧野信一5分以内1,971

(四月――日)  また、眼を醒すと夕方だ。

(四月――日)  また、眼を醒すと夕方だ。

五月のはじめ牧野信一5分以内1,322

一日晴 明方五時、時計は壊れてゐるが、空や影や光の具合で大概見当がつく、――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る。

一日晴 明方五時、時計は壊れてゐるが、空や影や光の具合で大概見当がつく、――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る。

どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう牧野信一5分以内601

或望遠鏡製作所に居る友達を私は頻りに訪れてゐる、私は或望遠鏡を彼に依頼したのである、その眼鏡の構造を此処に述べるのは大変だから省かう。

或望遠鏡製作所に居る友達を私は頻りに訪れてゐる、私は或望遠鏡を彼に依頼したのである、その眼鏡の構造を此処に述べるのは大変だから省かう。

日記より牧野信一5分以内1,560

私の日記には日の区ぎりがつけにくい、寝て、起る時間が、いつもあまりに滅茶苦茶だから――。

私の日記には日の区ぎりがつけにくい、寝て、起る時間が、いつもあまりに滅茶苦茶だから――。

今年発表の作品牧野信一5分以内91

「F村での春」「西瓜喰ふ人」「鱗雲」「山を越えて」「昔の歌留多」「藪のほとり」「雪景色」以上七篇、生活の上ではかなり努力したつもりだが斯うして題名をかぞへて見ると大変に空虚を感じる。

「F村での春」「西瓜喰ふ人」「鱗雲」「山を越えて」「昔の歌留多」「藪のほとり」「雪景色」以上七篇、生活の上ではかなり努力したつもりだが斯うして題名をかぞへて見ると大変に空虚を感じる。

私の一日牧野信一5分以内196

四月四日  電灯が消えたので思はず舌を打つた。

四月四日  電灯が消えたので思はず舌を打つた。

小田原の夏牧野信一5分以内1,211

忘れる 「暑さ、涼しさの話。」  おや/\、もう夏なのか!  僕は忘れてゐた。

忘れる 「暑さ、涼しさの話。」  おや/\、もう夏なのか!  僕は忘れてゐた。

珠玉の如き牧野信一5分以内546

奥深い芸術の殿堂であつた。

奥深い芸術の殿堂であつた。

東中野にて牧野信一5分以内1,618

十一月四日。

十一月四日。

秋が深い頃だ牧野信一5分以内657

酒井君! いつかは失敬! あれはタイガア・カフエだつたかしら? そしてこの前の君の手紙もああいふわけで(?)失敬したよ。

酒井君! いつかは失敬! あれはタイガア・カフエだつたかしら? そしてこの前の君の手紙もああいふわけで(?)失敬したよ。

会話一片牧野信一5分以内605

(Aは友Bは私)  A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」  B「面白さうだ、が余り短いので読まないよ。彼のものは長いのを一時に読むのが愉快だ。本になつたら読む。」  A「僕は大概始めから続けて読んでゐるが相変らず面白いよ。」  B「さう云へば君、菊池寛の半自叙伝は素的に面白いよ。今月だつてたつた二頁しか出てゐないが、これは僕は、毎月何んなに短くても屹度読んでゐる。第一回からずつと愛読してゐる。い

(Aは友Bは私)  A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」  B「面白さうだ、が余り短いので読まないよ。彼のものは長いのを一時に読むのが愉快だ。本になつたら読む。」  A「僕は大概始めから続けて読んでゐるが相変らず面白いよ。」  B「さう云へば君、菊池寛の半自叙伝は素的に面白いよ。今月だつてたつた二頁しか出てゐないが、これは僕は、毎月何んなに短くても屹度読んでゐる。第一回からずつと愛読してゐる。い

推奨する新人牧野信一5分以内98

井伏鱒二――いつか三田文学で「鯉」といふ作品を見て非常に感心した。

井伏鱒二――いつか三田文学で「鯉」といふ作品を見て非常に感心した。

私の一日牧野信一5分以内134

五日  療養所にゐる病友に手紙を書く。

五日  療養所にゐる病友に手紙を書く。

回答牧野信一5分以内148

一、趣味娯楽 二、好物料理 三、和洋装いづれを好まれますか 四、御交友名二三 五、今夏旅行御予定は? 一、遠足、日本酒、オートバイドライブ。

一、趣味娯楽 二、好物料理 三、和洋装いづれを好まれますか 四、御交友名二三 五、今夏旅行御予定は? 一、遠足、日本酒、オートバイドライブ。

Hasty Pudding牧野信一5分以内979

(或時私は、菓子のことに就いて人に問はれた時、次のやうな返答を誌したことがある。たしか、おとゝしあたりの夏で田舎住ひを余儀なくされてゐた私であつた。)      ――――――――――  菓子のこと?  おゝ、さうだ! ある! こんな話で好かつたら僕にも――。

(或時私は、菓子のことに就いて人に問はれた時、次のやうな返答を誌したことがある。たしか、おとゝしあたりの夏で田舎住ひを余儀なくされてゐた私であつた。)      ――――――――――  菓子のこと?  おゝ、さうだ! ある! こんな話で好かつたら僕にも――。

花束一つ牧野信一5分以内430

彼は、不断に巨大な都市の建設に余念がない。

彼は、不断に巨大な都市の建設に余念がない。

捜語牧野信一5分以内1,949

あの人の酒に敵ふ者に私は出遇つたことがありませんでした、遂に!  ある時私が、電報で応援を求とめられて駆けつけて見ると、あの人は二人の荒武者に詰め寄られて、或る手ごわい談判に攻められてゐる最中でした。

あの人の酒に敵ふ者に私は出遇つたことがありませんでした、遂に!  ある時私が、電報で応援を求とめられて駆けつけて見ると、あの人は二人の荒武者に詰め寄られて、或る手ごわい談判に攻められてゐる最中でした。

文壇落書帳牧野信一5分以内218

ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。

ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。