鎧の挿話
牧野信一
『鎧の挿話』は青空文庫で公開されている牧野信一の短編作品。1,646文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,646文字 |
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書き出し書出 | 五人力と称ばれてゐる無頼漢の大川九郎が今日はまた大酒を呑んで、店で暴れてゐる――と悲しさうな顔で居酒屋の娘が、私の家に逃げて来た夕暮時に、恰度私の家では土用干の品々を片附けてゐたところで、そして私は戯れに鎧を着、鉄の兜を被つて、ふざけてゐたところだつた。 |
初出 | 「週刊朝日 第十八巻第十九号」朝日新聞社、1930(昭和5)年10月26日 |
底本 | 牧野信一全集第四巻 |
表記 | 新字旧仮名 |
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