古井戸のある風景
金鍾漢
『古井戸のある風景』は青空文庫で公開されている金鍾漢の短編作品。211文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 211文字 |
| 人気 | 170PV |
| 書き出し書出 | しだれ柳はおいぼれてゐて 井戸のそこには くつきりと 碧空のかけらが落ちてゐて 閏四月 おねえさま ことしも 郭公が鳴いてゐますね つつましいあなたは 答へないで 夕顔のやうにほほゑみながら つるべをあふれる 碧空をくみあげる つるべをあふれる 伝説をくみあげる 径は麦畑のなかを折れて 庭さきに 杏も咲いてゐる あれはぼくらの家 まどろみながら 牛が雲を反芻してゐる ほら 水甕にも おねえさ |
| 初出 | 「芸術科」1938(昭和13)年6月号 |
| 底本 | 〈外地〉の日本語文学選3 朝鮮 |
| 表記 |
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