幼年
金鍾漢
『幼年』は青空文庫で公開されている金鍾漢の短編作品。334文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 334文字 |
| 人気 | 179PV |
| 書き出し書出 | ひるさがり とある大門のそとで ひとりの坊やが グライダアを飛ばしてゐた それが 五月の八日であり この半島に 徴兵のきまつた日であることを 知らないらしかつた ひたすら エルロンの糸をまいてゐた やがて 十ねんが流れるだらう すると かれは戦闘機に乗組むにちがひない 空のきざはしを 坊やは ゆんべの夢のなかで 昇つていつた 絵本で見たよりも美しかつたので あんまり高く飛びすぎたので 青空のなか |
| 初出 | 「国民文学」1942(昭和17)年7月号 |
| 底本 | 〈外地〉の日本語文学選3 朝鮮 |
| 表記 |
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