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青空文庫の全作品

青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

151-200件 / 全14,272件
作品名著者読了時間人気
小泉八雲
5分以内
東京の、赤坂への道に紀国坂という坂道がある――これは紀伊の国の坂という意である。
放浪記(初出)林芙美子
1時間〜
秋が来たんだ十月×日一尺四方の四角な天窓を眺めて、始めて紫色に澄んだ空を見た。
写生文夏目漱石
30分以内
写生文の存在は近頃ようやく世間から認められたようであるが、写生文の特色についてはまだ誰も明暸に説破したものがおらん。
次郎物語下村湖人
1時間〜
お猿さん「癪(しゃく)にさわるったら、ありゃしない。
善の研究西田幾多郎
1時間〜
善の研究西田幾多郎この書は余が多年、金沢なる第四高等学校において教鞭を執っていた間に書いたのである。
あいびきイワン・ツルゲーネフ
30分以内
このあいびきは先年仏蘭西で死去した、露国では有名な小説家、ツルゲーネフという人の端物の作です。
魚服記太宰治
30分以内
本州の北端の山脈は、ぼんじゅ山脈というのである。
植物一日一題牧野富太郎
1時間〜
[#ページの左右中央]植物一日一題[#改丁]馬鈴薯とジャガイモジャガタライモ、すなわちジャガイモ(Solanum tuberosum L.)を馬鈴薯ではないと明瞭に理解している人は極めて小数で、大抵の人、否な一流の学者でさえも馬鈴薯をジャガイモだと思っているのが普通であるから、この馬鈴薯の文字が都鄙を通じて氾濫している。
アメリカ独立宣言トマス・ジェファーソン
10分以内
千七百七十六年第七月四日亜米利加十三州独立ノ檄文人生已(や)ムヲ得ザルノ時運ニテ、一族ノ人民、他国ノ政治ヲ離レ、物理天道ノ自然ニ従テ世界中ノ万国ト同列シ、別ニ一国ヲ建ルノ時ニ至テハ、其建国スル所以ノ原因ヲ述ベ、人心ヲ察シテ之ニ布告セザルヲ得ズ。
右大臣実朝太宰治
1時間〜
承元二年戊辰。
盗まれた手紙エドガー・アラン・ポー
60分以内
[#ページの左右中央]Nil sapienti※ odiosius acumine nimio.(叡智にとりてあまりに鋭敏すぎるほど忌むべきはなし)セネカ(1)[#改ページ]パリで、一八――年の秋のある風の吹きすさぶ晩、暗くなって間もなく、私は友人C・オーギュスト・デュパンと一緒に、郭外サン・ジェルマンのデュノー街三十三番地四階にある彼の小さな裏向きの図書室、つまり書斎で、黙想と海泡石のパイプとの二重の...
正岡子規夏目漱石
10分以内
正岡の食意地の張った話か。
横光利一
30分以内
真夏の宿場は空虚であった。
文字禍中島敦
30分以内
文字の霊などというものが、一体、あるものか、どうか。
大菩薩峠中里介山
1時間〜
[#ページの天地左右中央に]この小説「大菩薩峠」全篇の主意とする処は、人間界の諸相を曲尽して、大乗遊戯の境に参入するカルマ曼陀羅の面影を大凡下の筆にうつし見んとするにあり。
アイヌ神謡集作者不詳
1時間〜
その昔この広い北海道は,私たちの先祖の自由の天地でありました.天真爛漫な稚児の様に,美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は,真に自然の寵児,なんという幸福な人だちであったでしょう.冬の陸には林野をおおう深雪を蹴って,天地を凍らす寒気を物ともせず山又山をふみ越えて熊を狩り,夏の海には涼風泳ぐみどりの波,白い鴎の歌を友に木の葉の様な小舟を浮べてひねもす魚を漁り,花咲く春は軟らかな陽の光を浴びて,永久に囀(さえ)ずる小鳥と共に...
彼岸過迄夏目漱石
1時間〜
彼岸過迄に就て事実を読者の前に告白すると、去年の八月頃すでに自分の小説を紙上に連載すべきはずだったのである。
真珠夫人菊池寛
1時間〜
奇禍汽車が大船を離れた頃から、信一郎の心は、段々烈しくなって行く焦燥しさで、満たされていた。
硝子戸の中夏目漱石
1時間〜
硝子戸の中から外を見渡すと、霜除をした芭蕉(ばしょう)だの、赤い実の結った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼に着くが、その他にこれと云って数え立てるほどのものはほとんど視線に入って来ない。
田舎教師田山花袋
1時間〜
四里の道は長かった。
にごりえ樋口一葉
60分以内
おい木村さん信さん寄つてお出よ、お寄りといつたら寄つても宜いではないか、又素通りで二葉やへ行く気だらう、押かけて行つて引ずつて来るからさう思ひな、ほんとにお湯なら帰りにきつとよつておくれよ、嘘(うそ)つ吐きだから何を言ふか知れやしないと店先に立つて馴染らしき突かけ下駄の男をとらへて小言をいふやうな物の言ひぶり、腹も立たずか言訳しながら後刻に後刻にと行過るあとを、一寸舌打しながら見送つて後にも無いもんだ来る気もない癖に、本当に女房もちに成つては仕方がないねと店に向つて閾(しき...
『心』自序夏目漱石
5分以内
『心』は大正三年四月から八月にわたつて東京大阪両朝日へ同時に掲載された小説である。
弟子中島敦
1時間〜
魯(ろ)の卞(べん)の游侠(ゆうきょう)の徒、仲由、字は子路という者が、近頃賢者の噂(うわさ)も高い学匠・陬人孔丘を辱しめてくれようものと思い立った。
或日の大石内蔵助芥川竜之介
30分以内
立てきった障子にはうららかな日の光がさして、嵯峨(さが)たる老木の梅の影が、何間かの明みを、右の端から左の端まで画の如く鮮に領している。
墨汁一滴正岡子規
1時間〜
病める枕辺に巻紙状袋など入れたる箱あり、その上に寒暖計を置けり。
悲しき玩具石川啄木
30分以内
呼吸すれば、胸の中にて鳴る音あり。
夏の花原民喜
60分以内
わが愛する者よ請う急ぎはしれ香わしき山々の上にありて※(のろ)のごとく小鹿のごとくあれ私は街に出て花を買うと、妻の墓を訪れようと思った。
教育の目的新渡戸稲造
60分以内
今日世界各国の人の学問の目的とする所には種々あるが、普通一般最も広く世界に行われている目的は、各自の職業に能く上達するにある。
倫敦塔夏目漱石
60分以内
二年の留学中ただ一度倫敦塔を見物した事がある。
即興詩人ハンス・クリスチャン・アンデルセン
1時間〜
初版例言一、即興詩人は※馬(デンマルク)の HANS(ハンス) CHRISTIAN(クリスチアン) ANDERSEN(アンデルセン)(1805―1875)の作にして、原本の初板は千八百三十四年に世に公にせられぬ。
三山居士夏目漱石
5分以内
二月二十八日には生暖たかい風が朝から吹いた。
十二支考南方熊楠
1時間〜
(一)名義の事虎梵(ぼん)名ヴィヤグラ、今のインド語でバグ、南インドのタミル語でピリ、ジャワ名マチャム、マレー名リマウ、アラブ名ニムル、英語でタイガー、その他欧州諸国大抵これに似おり、いずれもギリシアやラテンのチグリスに基づく。
かちかち山芥川竜之介
5分以内
童話時代のうす明りの中に、一人の老人と一頭の兎(うさぎ)とは、舌切雀のかすかな羽音を聞きながら、しづかに老人の妻の死をなげいてゐる。
点頭録夏目漱石
60分以内
また正月が来た。
ランボオ詩集ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
1時間〜
[#ページの左右中央]初期詩篇[#改ページ]感動私はゆかう、夏の青き宵は麦穂臑((すね))刺す小径の上に、小草を蹈みに夢想家・私は私の足に、爽々しさのつたふを覚え、吹く風に思ふさま、私の頭をなぶらすだらう!私は語りも、考へもしまい、だが果てなき愛は心の裡(うち)に、浮びも来よう私は往かう、遠く遠くボヘミヤンのやう天地の間を、女と伴れだつやうに幸福に。
文鳥夏目漱石
30分以内
十月早稲田に移る。
小さき者へ有島武郎
30分以内
お前たちが大きくなって、一人前の人間に育ち上った時、――その時までお前たちのパパは生きているかいないか、それは分らない事だが――父の書き残したものを繰拡げて見る機会があるだろうと思う。
半七捕物帳岡本綺堂
60分以内
わたしの叔父は江戸の末期に生まれたので、その時代に最も多く行なわれた化け物屋敷の不入の間や、嫉み深い女の生霊や、執念深い男の死霊や、そうしたたぐいの陰惨な幽怪な伝説をたくさんに知っていた。
人形の家ヘンリック・イプセン
1時間〜
人物トル※ルト・ヘルマーノラ(ヘルマーの妻)醫師ランクリンデン夫人ニルス・クログスタットヘルマー家の三兒アンナ(三兒の保姆)エレン(女中)使の男場所ノルウェーの首都クリスチアニアにあるヘルマーの家(大建物の内部を幾家屋かに仕切つた一つ)[#改ページ]第一幕居心地よく趣味に富んで、それで贅澤でない設備の一室、奧、右手は廊下...
邪宗門北原白秋
1時間〜
父上に献ぐ父上、父上ははじめ望み給はざりしかども、児は遂にその生れたるところにあこがれて、わかき日をかくは歌ひつづけ候ひぬ。
青鬼の褌を洗う女坂口安吾
1時間〜
匂いって何だろう?私は近頃人の話をきいていても、言葉を鼻で嗅ぐようになった。
千曲川のスケッチ島崎藤村
1時間〜
敬愛する吉村さん――樹さん――私は今、序にかえて君に宛てた一文をこの書のはじめに記すにつけても、矢張呼び慣れたように君の親しい名を呼びたい。
寒山拾得森鴎外
30分以内
唐の貞観のころだというから、西洋は七世紀の初め日本は年号というもののやっと出来かかったときである。
いなか、の、じけん夢野久作
1時間〜
大きな手がかり村長さんの処の米倉から、白米を四俵盗んで行ったものがある。
猫町萩原朔太郎
30分以内
蠅(はえ)を叩(たた)きつぶしたところで、蠅の「物そのもの」は死にはしない。
猿蟹合戦芥川竜之介
10分以内
蟹(かに)の握り飯を奪った猿はとうとう蟹に仇(かたき)を取られた。
猟奇歌夢野久作
30分以内
殺すくらゐ何でもないと思ひつゝ人ごみの中を濶歩して行くある名をば叮嚀(ていねい)に書きていねいに抹殺をして焼きすてる心ある女の写真の眼玉にペン先の赤いインキを注射して見るこの夫人をくびり殺して捕はれてみたしと思ふ応接間かなわが胸に邪悪の森あり時折りに啄木鳥の来てたゝきやまずも***此の夕べ可愛き小鳥やは...
ウィリアム・ウィルスンエドガー・アラン・ポー
1時間〜
[#ページの左右中央]それをなんと言うのだ?わが道に立つかの妖怪、恐ろしき良心とは?チェインバリン(1)「ファロニダ」[#改ページ]さしあたり、私は自分をウィリアム・ウィルスンという名にしておくことにしよう。
羅生門の後に芥川竜之介
5分以内
この集にはいっている短篇は、「羅生門」「貉(むじな)」「忠義」を除いて、大抵過去一年間――数え年にして、自分が廿五歳の時に書いたものである。
歌よみに与ふる書正岡子規
60分以内
歌よみに与ふる書仰のごとく近来和歌は一向に振い不申候。
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