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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
河童芥川竜之介1時間〜38,228

序  これはある精神病院の患者、――第二十三号がだれにでもしゃべる話である。

序  これはある精神病院の患者、――第二十三号がだれにでもしゃべる話である。

黒猫エドガー・アラン・ポー30分以内10,025

私がこれから書こうとしているきわめて奇怪な、またきわめて素朴な物語については、自分はそれを信じてもらえるとも思わないし、そう願いもしない。

私がこれから書こうとしているきわめて奇怪な、またきわめて素朴な物語については、自分はそれを信じてもらえるとも思わないし、そう願いもしない。

虞美人草夏目漱石1時間〜202,483

一 「随分遠いね。元来どこから登るのだ」 と一人が手巾で額を拭きながら立ち留った。

一 「随分遠いね。元来どこから登るのだ」 と一人が手巾で額を拭きながら立ち留った。

故郷魯迅30分以内8,233

わたしは厳寒を冒して、二千余里を隔て二十余年も別れていた故郷に帰って来た。

わたしは厳寒を冒して、二千余里を隔て二十余年も別れていた故郷に帰って来た。

あばばばば芥川竜之介30分以内6,338

保吉はずつと以前からこの店の主人を見知つてゐる。

保吉はずつと以前からこの店の主人を見知つてゐる。

ヰタ・セクスアリス森鴎外1時間〜59,027

金井湛君は哲学が職業である。

金井湛君は哲学が職業である。

モルグ街の殺人事件エドガー・アラン・ポー1時間〜35,814

[#ページの左右中央]  サイレーンがどんな歌を歌ったか、またアキリースが女たちの間に身を隠したときどんな名を名のったかは、難問ではあるが、みなみな推量しかねることではない。

[#ページの左右中央]  サイレーンがどんな歌を歌ったか、またアキリースが女たちの間に身を隠したときどんな名を名のったかは、難問ではあるが、みなみな推量しかねることではない。

あたらしい憲法のはなし文部省60分以内21,055

[#改丁] 一 憲法  みなさん、あたらしい憲法ができました。

[#改丁] 一 憲法  みなさん、あたらしい憲法ができました。

阿Q正伝魯迅1時間〜35,206

第一章 序  わたしは阿Qの正伝を作ろうとしたのは一年や二年のことではなかった。

第一章 序  わたしは阿Qの正伝を作ろうとしたのは一年や二年のことではなかった。

谷崎潤一郎氏芥川竜之介5分以内905

僕は或初夏の午後、谷崎氏と神田をひやかしに出かけた。

僕は或初夏の午後、谷崎氏と神田をひやかしに出かけた。

芋粥芥川竜之介60分以内14,699

元慶の末か、仁和の始にあつた話であらう。

元慶の末か、仁和の始にあつた話であらう。

お伽草紙太宰治1時間〜71,902

「あ、鳴つた。」  と言つて、父はペンを置いて立ち上る。

「あ、鳴つた。」  と言つて、父はペンを置いて立ち上る。

蒲団田山花袋1時間〜45,450

一  小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。

一  小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。

私の個人主義夏目漱石60分以内23,521

――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述――  私は今日初めてこの学習院というものの中に這入りました。

――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述――  私は今日初めてこの学習院というものの中に這入りました。

夜明け前島崎藤村1時間〜208,195

序の章 一  木曾路はすべて山の中である。

序の章 一  木曾路はすべて山の中である。

クリスマス・カロルチャールズ・ディケンズ1時間〜88,184

第一章 マアレイの亡霊  先ず第一に、マアレイは死んだ。

第一章 マアレイの亡霊  先ず第一に、マアレイは死んだ。

三国志吉川英治1時間〜158,467

黄巾賊 一  後漢の建寧元年のころ。

黄巾賊 一  後漢の建寧元年のころ。

三国志吉川英治5分以内1,480

三国志は、いうまでもなく、今から約千八百年前の古典であるが、三国志の中に活躍している登場人物は、現在でも中国大陸の至る所にそのまま居るような気がする。

三国志は、いうまでもなく、今から約千八百年前の古典であるが、三国志の中に活躍している登場人物は、現在でも中国大陸の至る所にそのまま居るような気がする。

グッド・バイ太宰治60分以内15,159

変心 (一)  文壇の、或る老大家が亡くなって、その告別式の終り頃から、雨が降りはじめた。

変心 (一)  文壇の、或る老大家が亡くなって、その告別式の終り頃から、雨が降りはじめた。

浮雲二葉亭四迷1時間〜115,377

浮雲はしがき  薔薇の花は頭に咲て活人は絵となる世の中独り文章而已は黴の生えた陳奮翰の四角張りたるに頬返しを附けかね又は舌足らずの物言を学びて口に涎を流すは拙しこれはどうでも言文一途の事だと思立ては矢も楯もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先真闇三宝荒神さまと春のや先生を頼み奉り欠硯に朧の月の雫を受けて墨摺流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情始末にゆかぬ

浮雲はしがき  薔薇の花は頭に咲て活人は絵となる世の中独り文章而已は黴の生えた陳奮翰の四角張りたるに頬返しを附けかね又は舌足らずの物言を学びて口に涎を流すは拙しこれはどうでも言文一途の事だと思立ては矢も楯もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先真闇三宝荒神さまと春のや先生を頼み奉り欠硯に朧の月の雫を受けて墨摺流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情始末にゆかぬ

古事記太安万侶1時間〜98,134

古事記 上の卷 序文がついています 序文 過去の時代(序文の第一段) ――古事記の成立の前提として、本文に記されている過去のことについて、まずわれわれが、傳えごとによつて過去のことを知ることを述べ、續いて歴代の天皇がこれによつて徳教を正したことを述べる。

古事記 上の卷 序文がついています 序文 過去の時代(序文の第一段) ――古事記の成立の前提として、本文に記されている過去のことについて、まずわれわれが、傳えごとによつて過去のことを知ることを述べ、續いて歴代の天皇がこれによつて徳教を正したことを述べる。

名人伝中島敦30分以内5,773

趙の邯鄲の都に住む紀昌という男が、天下第一の弓の名人になろうと志を立てた。

趙の邯鄲の都に住む紀昌という男が、天下第一の弓の名人になろうと志を立てた。

春琴抄谷崎潤一郎1時間〜46,467

○ 春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生れで歿年は明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。

○ 春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生れで歿年は明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。

ロミオとヂュリエットウィリアム・シェークスピア1時間〜69,963

登場人名 エスカラス、※ローナの領主。

登場人名 エスカラス、※ローナの領主。

野菊の墓伊藤左千夫1時間〜33,862

後の月という時分が来ると、どうも思わずには居られない。

後の月という時分が来ると、どうも思わずには居られない。

ジーキル博士とハイド氏の怪事件ロバート・ルイス・スティーブンソン1時間〜74,279

キャサリン・ディ・マットスに           ――――――――――――――― 神が結んだ紲は解かぬがよい。

キャサリン・ディ・マットスに           ――――――――――――――― 神が結んだ紲は解かぬがよい。

山椒大夫森鴎外60分以内22,427

越後の春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群れが歩いている。

越後の春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群れが歩いている。

外科室泉鏡花30分以内7,484

上  実は好奇心のゆえに、しかれども予は予が画師たるを利器として、ともかくも口実を設けつつ、予と兄弟もただならざる医学士高峰をしいて、某の日東京府下の一病院において、渠が刀を下すべき、貴船伯爵夫人の手術をば予をして見せしむることを余儀なくしたり。

上  実は好奇心のゆえに、しかれども予は予が画師たるを利器として、ともかくも口実を設けつつ、予と兄弟もただならざる医学士高峰をしいて、某の日東京府下の一病院において、渠が刀を下すべき、貴船伯爵夫人の手術をば予をして見せしむることを余儀なくしたり。

白痴坂口安吾60分以内23,064

その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいたが、まったく、住む建物も各々の食物も殆ど変っていやしない。

その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいたが、まったく、住む建物も各々の食物も殆ど変っていやしない。

桜桃太宰治30分以内4,920

われ、山にむかいて、目を挙ぐ。

われ、山にむかいて、目を挙ぐ。

津軽太宰治1時間〜112,398

[#ページの左右中央] 津軽の雪  こな雪  つぶ雪  わた雪  みづ雪  かた雪  ざらめ雪  こほり雪   (東奥年鑑より) [#改丁] 序編  或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかつて一周したのであるが、それは、私の三十幾年の生涯に於いて、かなり重要な事件の一つであつた。

[#ページの左右中央] 津軽の雪  こな雪  つぶ雪  わた雪  みづ雪  かた雪  ざらめ雪  こほり雪   (東奥年鑑より) [#改丁] 序編  或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかつて一周したのであるが、それは、私の三十幾年の生涯に於いて、かなり重要な事件の一つであつた。

恩讐の彼方に菊池寛60分以内22,998

一  市九郎は、主人の切り込んで来る太刀を受け損じて、左の頬から顎へかけて、微傷ではあるが、一太刀受けた。

一  市九郎は、主人の切り込んで来る太刀を受け損じて、左の頬から顎へかけて、微傷ではあるが、一太刀受けた。

川端康成へ太宰治10分以内2,083

あなたは文藝春秋九月号に私への悪口を書いて居られる。

あなたは文藝春秋九月号に私への悪口を書いて居られる。

高野聖泉鏡花1時間〜36,687

一 「参謀本部編纂の地図をまた繰開いて見るでもなかろう、と思ったけれども、余りの道じゃから、手を触るさえ暑くるしい、旅の法衣の袖をかかげて、表紙を附けた折本になってるのを引張り出した。  飛騨から信州へ越える深山の間道で、ちょうど立休らおうという一本の樹立も無い、右も左も山ばかりじゃ、手を伸ばすと達きそうな峰があると、その峰へ峰が乗り、巓が被さって、飛ぶ鳥も見えず、雲の形も見えぬ。  道と空との

一 「参謀本部編纂の地図をまた繰開いて見るでもなかろう、と思ったけれども、余りの道じゃから、手を触るさえ暑くるしい、旅の法衣の袖をかかげて、表紙を附けた折本になってるのを引張り出した。  飛騨から信州へ越える深山の間道で、ちょうど立休らおうという一本の樹立も無い、右も左も山ばかりじゃ、手を伸ばすと達きそうな峰があると、その峰へ峰が乗り、巓が被さって、飛ぶ鳥も見えず、雲の形も見えぬ。  道と空との

それから夏目漱石1時間〜174,653

一  誰か慌ただしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶら下っていた。

一  誰か慌ただしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶら下っていた。

D坂の殺人事件江戸川乱歩60分以内22,230

(上)事実  それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。

(上)事実  それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。

遺書芥川竜之介10分以内2,049

僕等人間は一事件の為に容易に自殺などするものではない。

僕等人間は一事件の為に容易に自殺などするものではない。

侏儒の言葉芥川竜之介1時間〜36,846

「侏儒の言葉」の序 「侏儒の言葉」は必しもわたしの思想を伝えるものではない。

「侏儒の言葉」の序 「侏儒の言葉」は必しもわたしの思想を伝えるものではない。

パンドラの匣太宰治1時間〜85,836

作者の言葉  この小説は、「健康道場」と称する或る療養所で病いと闘っている二十歳の男の子から、その親友に宛てた手紙の形式になっている。

作者の言葉  この小説は、「健康道場」と称する或る療養所で病いと闘っている二十歳の男の子から、その親友に宛てた手紙の形式になっている。

トカトントン太宰治60分以内12,876

拝啓。

拝啓。

ア、秋太宰治5分以内1,521

本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。

本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。

在りし日の歌中原中也60分以内18,017

[#ページの左右中央] 在りし日の歌 [#改ページ] 含羞   ――在りし日の歌―― なにゆゑに こゝろかくは羞ぢらふ 秋 風白き日の山かげなりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は いやにおとなび彳ちゐたり 枝々の 拱みあはすあたりかなしげの 空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ をりしもかなた野のうへは あすとらかんのあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は

[#ページの左右中央] 在りし日の歌 [#改ページ] 含羞   ――在りし日の歌―― なにゆゑに こゝろかくは羞ぢらふ 秋 風白き日の山かげなりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は いやにおとなび彳ちゐたり 枝々の 拱みあはすあたりかなしげの 空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ をりしもかなた野のうへは あすとらかんのあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は

武蔵野国木田独歩60分以内15,717

一 「武蔵野の俤は今わずかに入間郡に残れり」と自分は文政年間にできた地図で見たことがある。

一 「武蔵野の俤は今わずかに入間郡に残れり」と自分は文政年間にできた地図で見たことがある。

門夏目漱石1時間〜141,141

一  宗助は先刻から縁側へ坐蒲団を持ち出して、日当りの好さそうな所へ気楽に胡坐をかいて見たが、やがて手に持っている雑誌を放り出すと共に、ごろりと横になった。

一  宗助は先刻から縁側へ坐蒲団を持ち出して、日当りの好さそうな所へ気楽に胡坐をかいて見たが、やがて手に持っている雑誌を放り出すと共に、ごろりと横になった。

ファウストヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ1時間〜272,159

薦むる詞 昔我が濁れる目に夙く浮びしことある よろめける姿どもよ。

薦むる詞 昔我が濁れる目に夙く浮びしことある よろめける姿どもよ。

みだれ髪与謝野晶子60分以内12,337

[#ページの左右中央] この書の体裁は悉く藤島武二先生の意匠に成れり表紙画みだれ髪の輪郭は恋愛の矢のハートを射たるにて矢の根より吹き出でたる花は詩を意味せるなり [#改ページ] 臙脂紫 夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ 歌にきけな誰れ野の花に紅き否むおもむきあるかな春罪もつ子 髪五尺ときなば水にやはらかき少女ごころは秘めて放たじ 血ぞもゆるかさむひと

[#ページの左右中央] この書の体裁は悉く藤島武二先生の意匠に成れり表紙画みだれ髪の輪郭は恋愛の矢のハートを射たるにて矢の根より吹き出でたる花は詩を意味せるなり [#改ページ] 臙脂紫 夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ 歌にきけな誰れ野の花に紅き否むおもむきあるかな春罪もつ子 髪五尺ときなば水にやはらかき少女ごころは秘めて放たじ 血ぞもゆるかさむひと

陰翳礼讃谷崎潤一郎1時間〜31,012

○  今日、普請道楽の人が純日本風の家屋を建てて住まおうとすると、電気や瓦斯や水道等の取附け方に苦心を払い、何とかしてそれらの施設が日本座敷と調和するように工夫を凝らす風があるのは、自分で家を建てた経験のない者でも、待合料理屋旅館等の座敷へ這入ってみれば常に気が付くことであろう。

○  今日、普請道楽の人が純日本風の家屋を建てて住まおうとすると、電気や瓦斯や水道等の取附け方に苦心を払い、何とかしてそれらの施設が日本座敷と調和するように工夫を凝らす風があるのは、自分で家を建てた経験のない者でも、待合料理屋旅館等の座敷へ這入ってみれば常に気が付くことであろう。

李陵中島敦1時間〜34,235

一  漢の武帝の天漢二年秋九月、騎都尉・李陵は歩卒五千を率い、辺塞遮虜※を発して北へ向かった。

一  漢の武帝の天漢二年秋九月、騎都尉・李陵は歩卒五千を率い、辺塞遮虜※を発して北へ向かった。

悪魔芥川竜之介5分以内1,557

伴天連うるがんの眼には、外の人の見えないものまでも見えたさうである。

伴天連うるがんの眼には、外の人の見えないものまでも見えたさうである。

尾崎放哉選句集尾崎放哉30分以内8,517

尾崎放哉選句集 青空文庫版まえがき  このHTMLファイルには、種田山頭火と並んでいわゆる自由律俳句を代表する俳人、尾崎放哉(おざき・ほうさい。一八八五―一九二六)の作品を年代を追って並べた。

尾崎放哉選句集 青空文庫版まえがき  このHTMLファイルには、種田山頭火と並んでいわゆる自由律俳句を代表する俳人、尾崎放哉(おざき・ほうさい。一八八五―一九二六)の作品を年代を追って並べた。