10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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章魚木の下で | 中島敦 | 10分以内 | |
南洋群島の土人の間で仕事をしていた間は、内地の新聞も雑誌も一切目にしなかった。 | |||
赤膏薬 | 岡本綺堂 | 10分以内 | |
今から廿二三年前に上海で出版された「騙術奇談」といふ四巻の書がある。 | |||
尾瀬雑談 | 木暮理太郎 | 10分以内 | |
尾瀬の記事は既に書き尽されてあるから、この上の剰筆は真に蛇足であるに過ぎないが、敢て二、三の見聞をここに載せることにした。 | |||
嘉陵紀行 | 木暮理太郎 | 10分以内 | |
『嘉陵紀行』は徳川幕府の頃、三卿の一であった清水家の用人村尾正靖の著である。 | |||
古図の信じ得可き程度 | 木暮理太郎 | 10分以内 | |
古図を閲覧するに当りて何人も抱く可き疑問は、其(その)図が輯製の当時既に知られたる事実を、果して如何程まで広く採録せりや否やといえることなる可し。 | |||
雨夜の怪談 | 岡本綺堂 | 10分以内 | |
秋……殊に雨などが漕々(そうそう)降ると、人は兎角に陰気になつて、動もすれば魔物臭い話が出る。 | |||
枯葉の記 | 永井荷風 | 10分以内 | |
○おのれにも飽きた姿や破芭蕉香以山人の句である。 | |||
飛鳥山遠足 | 大町桂月 | 10分以内 | |
東京第一の射的場なる戸山の原、あちにも、こちにも、銃聲ぱち/\。 | |||
狭山紀行 | 大町桂月 | 10分以内 | |
茶の名に知られたる狹山、東京の西七八里にありて、入間、北多摩二郡に跨る。 | |||
「引札」のはなし | 久保田万太郎 | 10分以内 | |
*田端に天然自笑軒といふ古い料理屋がある。 | |||
可哀想な彼女 | 久保田万太郎 | 10分以内 | |
初七日の朝、わたくしは子供に訊いた。 | |||
還暦反逆 | 久保田万太郎 | 10分以内 | |
去年の大晦日である。 | |||
夜店ばなし | 久保田万太郎 | 10分以内 | |
*……大風呂横町と源水横町との間の、不思議とその一つにだけ名のなかつた横町の角に荷を下ろした飴屋のちやんぎり。 | |||
札幌の印象 | 岩野泡鳴 | 10分以内 | |
古い京都のそれよりは一層正しく、東西南北に確実な井桁(市の動脈)を打ち重ねた北海の首府――石狩原野の大開墾地に囲まれて、六万の人口を抱擁する札幌の市街――住民は凡て必らずしも活動してゐるではないが、多くは自己一代の努力に由つてその家を建てたものだ。 | |||
沈黙 | エドガー・アラン・ポー | 10分以内 | |
山嶺は眠り、谿谷、巉岩、洞窟は沈黙すアルクマン「おれの言うことを聴け」と鬼神はその手を予の頭にかけて言った。 | |||
金峰山 | 木暮理太郎 | 10分以内 | |
秩父山塊の金峰山は、私の古い山旅の朧げな記憶の中では、比較的はっきりしている方である。 | |||
紙魚こぼれ | 木暮理太郎 | 10分以内 | |
大田蜀山人の『半日閑話』の中に「信州浅間岳下奇談」と題して次の記事が出ている。 | |||
秩父のおもいで | 木暮理太郎 | 10分以内 | |
秩父の数多い山の中で、高さに於ても姿に於ても、金峰山は一際すぐれて群を抜いている。 | |||
日本推理小説の曲り角 | 十返肇 | 10分以内 | |
周知のように、松本清張・有馬頼義・菊村到・柴田錬三郎ら、いわゆる純文学系の作家が、推理小説に筆をそめだした結果、これまでの専門作家による探偵小説に、ひとつの照明が、たしかに投げられたのであった。 | |||
流儀の定め | 観世左近 二十四世 | 10分以内 | |
御承知のやうに能樂には觀世、寶生、金春、金剛、喜多の五流があつて、それ/″\獨特の流風を具へて、互に其の妍を競うて居る。 | |||
女順禮 | 三田村鳶魚 | 10分以内 | |
常憲院實紀を見ると、寶永元年八月の處に女順禮多く打むれ市街を徘徊し、かつ念佛講と稱し、緇素打まじはり、夜中人多く挑燈をかゞけ往來するよし聞ゆ、いとひがことなり、今より後停禁たるべし。 | |||
女順禮 | 南方熊楠 | 10分以内 | |
元祿三年版枝珊瑚珠は江戸咄の元祖鹿野武左衞門を初め浮世繪師石川流宣等の噺を集めた物。 | |||
新憲法に関する演説草稿 | 幣原喜重郎 | 10分以内 | |
私は先ず我国民生活が目下の窮迫情態に陥った原因に溯って一言したいことがあります。 | |||
箱の中のあなた | 山川方夫 | 10分以内 | |
「あの、失礼ですが」なめらかな都会ふうの男の声がいった。 | |||
宝くじ・その後 | 山之口貘 | 10分以内 | |
池袋のコーヒー店で、I氏を待っている間を、顔見知りの常連の人達が来るたびに、宝くじを買ったことがあるかどうかを一々たずねてみた。 | |||
梯梧の花 | 山之口貘 | 10分以内 | |
ぼくが、まだ、おっぱいをのんでいたころのある日のことである。 | |||
楽になったという話 | 山之口貘 | 10分以内 | |
とにかく、靴も高くなった。 | |||
新秩序の創造 | 大杉栄 | 10分以内 | |
本月もまた特に評論して見たいと思うほどの評論が見つからない。 | |||
小鹿田窯への懸念 | 柳宗悦 | 10分以内 | |
誰にも読めぬ大分県日田の皿山たる小鹿田(おんだ)の地名が、今では多くの方々の口に上るまでに至った。 | |||
雨の日 | 辰野隆 | 10分以内 | |
三年前に亡くなった母は、いたく雨を好んだ。 | |||
水墨 | 小杉放庵 | 10分以内 | |
九月二日の頃、下町の火の手怖ろしく、今にも根津の方角へ延びて来そうに見え、根津に来れば、自分の宅あたりも一なめになるかならぬかというところ、ともかく家中のものの不安が、遂に一応家財の始末をせしむる事となる、妹が、兄さんのものは何と何ですか、と問う、文徴明の軸と墨だけ、行李の隅へ入れて置いてくれと答えた。 | |||
池のほとりに柿の木あり | 三好達治 | 10分以内 | |
旅行に出て汽車の窓からつと見かける小学校の建もの、その校庭や体操器械など、小さな花壇や鳩小舎など、いつ見かけても心をひかれるもののあるのを覚える。 | |||
海辺の窓 | 三好達治 | 10分以内 | |
破風をもる煙かすかに水をくむ音はをりふしこの庵に人はすめども日もすがら窓をとざせり自らかう歌つた私の家の海にむかつた窓はその前に藤棚のたふれたのがいつまでもたふれたままで、それが新らしく芽をふき蔓をのばし、白き花房が気ままに咲き乱れる時分になつても、めつたに雨戸を繰つて開け放たれたことがない。 | |||
昔の言葉と悪口 | 三遊亭金馬 | 10分以内 | |
現在、各大学に落語研究会というものがあり、中学・高校の教科書にも江戸小咄がのっている。 | |||
天才になりそこなった男の話 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
東洋大学の学生だったころ、丁度学年試験の最中であったが、校門の前で電車から降りたところを自動車にはねとばされたことがあった。 | |||
文字と速力と文学 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
私はいつか眼鏡をこわしたことがあった。 | |||
仏蘭西文学と僕 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
僕は中学五年生の時に、ドオデエの「サッフォ」という小説の英訳を読んだ。 | |||
蒼海を望みて思ふ | 柳田国男 | 10分以内 | |
私はいつかこんな折が有つたら、御話をして見たいと思つて居たことがあります。 | |||
柘榴の花 | 三好達治 | 10分以内 | |
万物の蒼々たる中に柘榴の花のかつと赤く咲きでたのを見ると、毎年のことだが、私はいつも一種名状のしがたい感銘を覚える。 | |||
英米笑話秀逸 | 佐々木邦 | 10分以内 | |
笑いを好む英米人は笑話を重んじる。 | |||
旧友の死 | 辰野隆 | 10分以内 | |
志田文雄去月二十七日の朝六時頃、僕は夢を見た。 | |||
ニャルラトホテプ | ハワード・フィリップス・ラヴクラフト | 10分以内 | |
ニャルラトホテプ……這い寄る混沌……残ったのはもうわたしだけ……この何もない空を聞き手にして、お話ししようと思います。 | |||
世界記録と私 | 人見絹枝 | 10分以内 | |
年の暮れまでにはまだ一月あるが、神宮の大会が終ると私はなんだか自分の生活の一年が終ったような気がする。 | |||
パリの散策 | 辰野隆 | 10分以内 | |
凡そ都らしい都といえば、先ずパリとウィーンだろう。 | |||
江戸の昔を偲ぶ | 野村胡堂 | 10分以内 | |
江戸という時代は、まことに悪い時代であったに違いない。 | |||
覚海上人天狗になる事 | 谷崎潤一郎 | 10分以内 | |
○南勝房法語にいう、「南ガ云ハク十界ニ於テ執心ナキガ故ニ九界ノ間ニアソビアルクホドニ念々ノ改変ニ依テ依身ヲ受クル也、サヤウニナリヌレバ十界住不住自在也、………密号名字ヲ知レバ鬼畜修羅ノ棲メルモ密厳浄土也、フタリ枕ヲナラベテネタルニヒトリハ悪夢ヲ見独リハ善夢ヲ見ルガ如シ、………凡心ヲ転ズレバ業縛ノ依身即チ所依住ノ正報ノ淨土也、其ノ住処モ亦此クノ如シ、三僧祇ノ間ハ此ノ理ヲ知ランガタメニ修行シテ時節ヲ送ル也」と。 | |||
感想の断片 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
私は、いつも同じ事をばかり云つてゐると思ふ人があるかもしれない。 | |||
五月の雉 | 蔵原伸二郎 | 10分以内 | |
五月の雉風の旅びとがこつそり尾根道を通るここはしずかな山の斜面一匹の雌きじが卵を抱いている青いハンカチのように夕明かりの中をよぎる蝶谷間をくだるせせらぎの音ふきやもぐさの匂いが天に匂う(どこからも鉄砲の音などきこえはしない)一番高い山の端に陽がおちる乳いろのもやが谷々からのぼつてくるやがて、うす化粧した娘のような新月がもやの中からゆつくりと顔を出す――今晩は、きじの... | |||
書簡 山田邦子宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京代々木発信地小石川区指ヶ谷町青鞜社お手紙拝見いたしました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今、安成(二郎)さんがお帰りになつたところです。 |
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