10分以内で読める永井荷風の短編作品
青空文庫で公開されている永井荷風の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-21件 / 全21件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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一夕 | 永井荷風 | 10分以内 | |
小説家二、三人打寄りて四方山の話したりし時一人のいひけるはおよそ芸術を業とするものの中にて我国当世の小説家ほど気の毒なるはなし。 | |||
鐘の声 | 永井荷風 | 10分以内 | |
住みふるした麻布の家の二階には、どうかすると、鐘の声の聞えてくることがある。 | |||
巷の声 | 永井荷風 | 10分以内 | |
日々門巷を過る物売の声もおのずから時勢の推移を語っている。 | |||
帝国劇場のオペラ | 永井荷風 | 10分以内 | |
哀愁の詩人ミュッセが小曲の中に、青春の希望元気と共に銷磨し尽した時この憂悶を慰撫するもの音楽と美姫との外はない。 | |||
百花園 | 永井荷風 | 10分以内 | |
友の来って誘うものあれば、わたくしは今猶向島の百花園に遊ぶことを辞さない。 | |||
葡萄棚 | 永井荷風 | 10分以内 | |
浅草公園の矢場銘酒屋のたぐひ近頃に至りて大方取払はれし由聞きつたへて誰なりしか好事の人の仔細らしく言ひけるは、かかるいぶせき処のさまこそ忘れやらぬ中絵にも文にもなして写し置くべきなれ。 | |||
水のながれ | 永井荷風 | 10分以内 | |
戦争後、市川の町はずれに卜居したことから、以前麻布に住んでいた頃よりも東京へ出るたびたび隅田川の流れを越して浅草の町々を行過る折が多くなったので、おのずと忘れられたその時々の思出を繰返して見る日もまた少くないようになった。 | |||
矢立のちび筆 | 永井荷風 | 10分以内 | |
或人に答ふる文思へば千九百七、八年の頃のことなり。 | |||
猥褻独問答 | 永井荷風 | 10分以内 | |
○猥※[#「褒」の「保」に代えて「執」、U+465D、245-2]なる文学絵画の世を害する事元より論なし。 | |||
古本評判記 | 永井荷風 | 10分以内 | |
一、そも/\都下の古本屋に二種ありなぞと事々しく説明するまでもなし。 | |||
花より雨に | 永井荷風 | 10分以内 | |
しづかな山の手の古庭に、春の花は支那の詩人が春風二十四番と数へたやう、梅、連翹、桃、木蘭、藤、山吹、牡丹、芍薬と順々に咲いては散つて行つた。 | |||
町中の月 | 永井荷風 | 10分以内 | |
灯火のつきはじめるころ、銀座尾張町の四辻で電車を降ると、夕方の澄みわたつた空は、真直な広い道路に遮られるものがないので、時々まんまるな月が見渡す建物の上に、少し黄ばんだ色をして、大きく浮んでゐるのを見ることがある。 | |||
虫の声 | 永井荷風 | 10分以内 | |
東京の町に生れて、そして幾十年といふ長い月日をこゝに送つた………。 | |||
路地 | 永井荷風 | 10分以内 | |
鉄橋と渡船との比較からこゝに思起されるのは立派な表通の街路に対して其の間々に隠れてゐる路地の興味である。 | |||
枯葉の記 | 永井荷風 | 10分以内 | |
○おのれにも飽きた姿や破芭蕉香以山人の句である。 | |||
枇杷の花 | 永井荷風 | 10分以内 | |
顔を洗う水のつめたさが、一朝ごとに身に沁みて、いよいよつめたくなって来る頃である。 | |||
鴎外全集刊行の記 | 永井荷風 | 10分以内 | |
森先生著述の全集十八卷いよ/\印に付せられんとす。 | |||
佛蘭西人の観たる鴎外先生 | 永井荷風 | 10分以内 | |
佛蘭西人アルベール・メーボン著今日の日本と云ふ書に著者が鴎外先生を上野博物館に訪問したる記事あり。 | |||
自選 荷風百句 | 永井荷風 | 10分以内 | |
(自選)荷風百句わが発句の口吟、もとより集にあむべき心とてもなかりしかば、書きもとどめず、年とともに大方は忘れはてしに、おりおり人の訪来りて、わがいなむをも聴かず、短冊色帋なんど請わるるものから、是非もなく旧句をおもい出して責ふさぐことも、やがて度重るにつれ、過ぎにし年月、下町のかなたこなたに佗住いして、朝夕の湯帰りに見てすぎし町のさま、又は女どもと打つどいて三味線引きならいたる夜々のたのしみも、亦おのずから思返されて、かえらぬわかき日のなつかしさに堪えもやらねば、今... | |||
砂糖 | 永井荷風 | 10分以内 | |
病めるが上にも年々更に新しき病を増すわたしの健康は、譬えて見れば雨の漏る古家か虫の喰った老樹の如きものであろう。 | |||
出版屋惣まくり | 永井荷風 | 10分以内 | |
文学書類を出版する本屋も私は明治三十四五年頃から今日まで関係してゐることだから話をしだせば限りがないくらい沢山あります。 |
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