5分以内で読める永井荷風の短編作品
青空文庫で公開されている永井荷風の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-9件 / 全9件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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向島 | 永井荷風 | 5分以内 | |
隅田川の水はいよいよ濁りいよいよ悪臭をさえ放つようになってしまったので、その後わたくしは一度も河船には乗らないようになったが、思い返すとこの河水も明治大正の頃には奇麗であった。 | |||
舞姫 | 永井荷風 | 5分以内 | |
お※!ローザ、トリアニ。 | |||
夕立 | 永井荷風 | 5分以内 | |
白魚、都鳥、火事、喧嘩、さては富士筑波の眺めとともに夕立もまた東都名物の一つなり。 | |||
来青花 | 永井荷風 | 5分以内 | |
藤山吹の花早くも散りて、新樹のかげ忽ち小暗く、盛久しき躑躅(つゝじ)の花の色も稍うつろひ行く時、松のみどりの長くのびて、金色の花粉風来れば烟の如く飛びまがふ。 | |||
断腸亭日乗 | 永井荷風 | 5分以内 | |
此断腸亭日記は初大正六年九月十六日より翌七年の春ころまで折※鉛筆もて手帳にかき捨て置きしものなりしがやがて二三月のころより改めて日日欠くことなく筆とらむと思定めし時前年の記を第一巻となしこの罫帋本に写直せしなり以後年と共に巻の数もかさなりて今茲昭和八年の春には十七巻となりぬかぞへ見る日記の巻や古火桶五十有五歳荷風老人書。 | |||
鴎外先生 | 永井荷風 | 5分以内 | |
凡てのいまはしい物の形をあからさまに照す日の光が、次第に薄らいで、色と響と匂のみ浮立つ黄昏の來るのを待つて、先生は「社會」と云ふ窮屈な室を出で、「科學」と云ふ鐵の門を後にして、決して躓いた事のない極めて規則正しい、寛濶な歩調で、獨り靜に藝術の庭を散歩する。 | |||
森先生の事 | 永井荷風 | 5分以内 | |
森先生の事に關してわたしは一時にいろ/\の雜誌や新聞から執筆を請はれてゐるが、今の場合何を書いてよいものか殆ど考をまとめる事ができない。 | |||
鴎外記念館のこと | 永井荷風 | 5分以内 | |
森鴎外先生の記念館が先生の健在中その居邸の立つてゐた駒込千駄木町十九番地に建てられると云ふことで、わたくしは文京區※長井形卓三氏[#「井形卓三氏」は底本では「井形卓二氏」]、また建設委員會事務長代理中出忠勝氏の訪問を受けた。 | |||
鴎外全集を読む | 永井荷風 | 5分以内 | |
一文學美術の理論に關して疑問の起つた時にはまづ審美綱領と審美新説の二書を讀む。 |
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