ブンゴウサーチ

札幌の印象

岩野泡鳴

『札幌の印象』は青空文庫で公開されている岩野泡鳴の短編作品。2,348文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内
2,348文字
人気
0PV
書出

古い京都のそれよりは一層正しく、東西南北に確実な井桁(市の動脈)を打ち重ねた北海の首府――石狩原野の大開墾地に囲まれて、六万の人口を抱擁する札幌の市街――住民は凡て必らずしも活動してゐるではないが、多くは自己一代の努力に由つてその家を建てたものだ。

初出「文章世界 第四巻第十六号」1909(明治42)年12月15日
底本日本随筆紀行第二巻 札幌|小樽|函館 北の街はリラの香り
表記
新字旧仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。