5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 松風の音 | 和辻哲郎 | 5分以内 | |
東京の郊外で夏を送っていると、時々松風の音をなつかしく思い起こすことがある。 | |||
| 安吾新日本風土記 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
挨拶 予告して申し上げるほどの言葉はまだないのです。 | |||
| 遠友夜学校校歌 | 有島武郎 | 5分以内 | |
一 沢なすこの世の楽しみの 楽しき極みは何なるぞ 北斗を支ふる富を得て 黄金を数へん其時か オー 否 否 否 楽しき極みはなほあらん。 | |||
| お嬢さん | 片山広子 | 5分以内 | |
花の里、吉原にその青年は初めて行つたのである。 | |||
| 買食ひ | 片山広子 | 5分以内 | |
むかし私がまだむすめ時代には、家々の奥さんたちが近所の若い主婦やおよめさんの悪口をいふとき、あの人は買食ひが好きですつてね、毎日のやうに買食ひをしてゐるんですつて! といふやうなことを言つて、それが女性の最大の悪徳のやうであつた。 | |||
| その他もろもろ | 片山広子 | 5分以内 | |
たぶん五六年前のことと覚えてゐる。 | |||
| 鷹の井戸 | 片山広子 | 5分以内 | |
今は世にないアイルランドの詩人イエーツが書いた舞踊劇の一つに「鷹の井戸」といふのがある。 | |||
| 茄子畑 | 片山広子 | 5分以内 | |
はがきを出さうと思つて、畑道を通つて駅前のポストの方に歩いて行つた。 | |||
| 花屋の窓 | 片山広子 | 5分以内 | |
暮れかかる山手の坂にあかり射して花屋の窓の黄菊しらぎく この歌は、昭和十一年ごろ横浜の山手の坂で詠んだのであるが、そのときの花屋の花の色や路にさした電気の白い光も、すこしも顕れてゐない。 | |||
| 四つの市 | 片山広子 | 5分以内 | |
グレレゴリイ夫人の伝説によると、むかしゲエル人の先住民ダナ人らがアイルランドに渡つて来た時には、大ぞらの空気の中を通つて霧に乗つて来たさうである。 | |||
| 林檎のうた | 片山広子 | 5分以内 | |
麦の芽のいまだをさなき畑に向く八百屋の店は一ぱいの林檎 深山路のもみぢ葉よりも色ふかく店の林檎らくれなゐめざまし 立ちて見つつ愉しむ心反射して一つ一つの林檎のほほゑみ みちのくの遠くの畑にみのりたる木の実のにほひ吾を包みぬ 手にとればうす黄のりんご香りたつ熟れみのりたる果物の息 すばらしき好運われに来し如し大きデリツシヤスを二つ買ひたり 宵浅くあかり明るき卓の上に皿のりんごはいきいきとある わがい | |||
| 小林秀雄小論 | 中原中也 | 5分以内 | |
機敏な晩熟児といふべき此の男が、現に存するのだから僕は機敏な晩熟児が如何にして存るかその様を語らうと思ふ。 | |||
| 地上組織 | 中原中也 | 5分以内 | |
私は全ての有機体の上に、無数に溢れる無機的現象を見る。 | |||
| 河上に呈する詩論 | 中原中也 | 5分以内 | |
子供の時に、深く感じてゐたもの、――それを現はさうとして、あまりに散文的になるのを悲しむでゐたものが、今日、歌となつて実現する。 | |||
| アンドレ・ジイド管見 | 中原中也 | 5分以内 | |
ジイドの芸術活動の始つたのは、凡そかのデカダン一派の淋れる頃からだと云ふことが出来る。 | |||
| 来青花 | 永井荷風 | 5分以内 | |
藤山吹の花早くも散りて、新樹のかげ忽ち小暗く、盛久しき躑躅の花の色も稍うつろひ行く時、松のみどりの長くのびて、金色の花粉風来れば烟の如く飛びまがふ。 | |||
| 犬 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○長い長い話をつづめていうと、昔天竺に閼伽衛奴国という国があって、そこの王を和奴和奴王というた、この王もこの国の民も非常に犬を愛する風であったがその国に一人の男があって王の愛犬を殺すという騒ぎが起った、その罪でもってこの者は死刑に処せられたばかりでなく、次の世には粟散辺土の日本という島の信州という寒い国の犬と生れ変った、ところが信州は山国で肴などという者はないので、この犬は姨捨山へ往て、山に捨てら | |||
| 九月十四日の朝 | 正岡子規 | 5分以内 | |
朝蚊帳の中で目が覚めた。 | |||
| 土達磨を毀つ辞 | 正岡子規 | 5分以内 | |
汝もといづくの辺土の山の土くれぞ。 | |||
| 煩悶 | 正岡子規 | 5分以内 | |
時は午後八時頃、体温は卅八度五分位、腹も背も臀も皆痛む、 アッ苦しいナ、痛いナ、アーアー人を馬鹿にして居るじゃないか、馬鹿、畜生、アッ痛、アッ痛、痛イ痛イ、寝返りしても痛いどころか、じっとして居ても痛いや。 | |||
| 夢 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○先日徹夜をして翌晩は近頃にない安眠をした。 | |||
| 刺客蚊公之墓碑銘 | 正岡子規 | 5分以内 | |
田舎の蚊々、汝竹藪の奥に生れて、その親も知らず、昼は雪隠にひそみて伏兵となり、夜は臥床をくぐりて刺客となる、咄汝の一身は総てこれ罪なり、人の血を吸ふは殺生罪なり、蚊帳の穴をくぐるは偸盗罪なり、耳のほとりにむらがりて、雷声をなすは妄語罪なり、酒の香をしたふて酔ふことを知らざるは、飲酒罪なり、汝五逆の罪を犯してなほ生を人界にぬすむは、そもそも何の心ぞ、あくまで血にふくれて、腹のさくるは自業自得なり、子 | |||
| 権助の恋 | 正岡子規 | 5分以内 | |
夜半にふと眼をさますと縁側の処でガサガサガタと音がするから、飼犬のブチが眠られないで箱の中で騒いで居るのであろうと思うて見たが、どうもそうでない。 | |||
| 旅 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○旅はなさけ、恥はかきずて、宿屋に著きて先づ飯盛女の品定め、水臭き味噌汁すすりながら、ここに遊君はありやといへば、ござりまする、片田舎とて侮り給はば思はぬ不覚を取り給ふべし、などいふ、今の世の中に旅といふもの可愛い子にはさせまじき者なり。 | |||
| 雲の日記 | 正岡子規 | 5分以内 | |
明治卅一年十二月十五日 朝晴れて障子を開く。 | |||
| 滝 | 今井邦子 | 5分以内 | |
瀧を見ることはたのしいことです。 | |||
| 雪解水 | 今井邦子 | 5分以内 | |
何をくよくよ川ばた柳、水の流れを見てくらす 此俗謠は誰の作で、いつの頃から市井の唄となつて流行しだしたかはまだ調べてみないが、よほどの苦勞人の作であらう。 | |||
| ハイデッゲル教授の想い出 | 三木清 | 5分以内 | |
私がハイデルベルクからマールブルクへ移ったのとちょうど同じ頃にハイデッゲル氏はフライブルクからマールブルクへ移って来られた。 | |||
| 信濃国 | 浅井洌 | 5分以内 | |
信濃の國は十州に 境つらぬる國にして 山は聳えて峯高く 川は流れて末遠し 松本伊那佐久善光寺 四つの平は肥沃の地 海こそなけれ物さはに 萬たらわぬことそなき 四方に聳ゆる山々は 御岳乘鞍駒か岳 淺間は殊に活火山 いつれも國の鎭めなり 流れ淀ます行く水は 北に犀川千曲川 南に木曽川天龍川 これまた國の固めなり 木曽の谷には眞木茂り 諏訪の湖には魚多し 民のかせぎは紙麻綿 五穀みのらむ里やある し | |||
| 県歌 信濃の国 | 浅井洌 | 5分以内 | |
一 信濃の国は十州に 境連ぬる国にして 聳ゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し 松本伊那佐久善光寺 四つの平は肥沃の地 海こそなけれ物さわに 万ず足らわぬ事ぞなき 二 四方に聳ゆる山々は 御嶽乗鞍駒ヶ岳 浅間は殊に活火山 いずれも国の鎮めなり 流れ淀まずゆく水は 北に犀川千曲川 南に木曽川天竜川 これまた国の固めなり 三 木曽の谷には | |||
| 早春の山女魚 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
豊満な肉をおおった青銀色の鱗の底に、正しく並んだ十三個の斑点が薄墨ぼかしの紫を刷いたように、滑らかな肌から泛び出て、その美しさは形容の言葉がない。 | |||
| 道具と餌と天候 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
釣道具の呼称については解釈のつかぬものが多い。 | |||
| 夏釣日記 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
二日の昼過ぎ、生駒※翔先生と将棋の木村名人と私と、大鯛釣を志して伊豆の網代温泉へ着いた。 | |||
| 冬の鯊釣 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
彼岸の鯊は中気の薬というが、まだその頃の鯊は形が小さく、肉も軟かく、味が上等とはいえません。 | |||
| 酋長 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
朝子が原稿を書く為に暮れから新春へかけて、友達から貸りた別荘は、東京の北端れに在った。 | |||
| 「灯火節」あとがき | 片山広子 | 5分以内 | |
もう二十何年か前、昭和の初めごろ、私は急に自分の生活に疲れを感じて何もかもいやになつてしまつた。 | |||
| トンカトントンカッタカッタ | 今野大力 | 5分以内 | |
トンカトンカトン トンカトンカトン これは隣りのシャフトから樋を通って来るベルトが樋板を叩いている音だ。 | |||
| 忘れ難きことども | 松井須磨子 | 5分以内 | |
先生のことを思ひますと、唯私は悲しくなります。 | |||
| 鑑定 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
牛屋の手間取、牛切りの若いもの、一婦を娶る、と云ふのがはじまり。 | |||
| くさびら | 泉鏡花 | 5分以内 | |
御馳走には季春がまだ早いが、たゞ見るだけなら何時でも構はない。 | |||
| 五月より | 泉鏡花 | 5分以内 | |
五月 卯の花くだし新に霽れて、池の面の小濁り、尚ほ遲櫻の影を宿し、椿の紅を流す。 | |||
| 鳥影 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
雨の晴れた朝である。 | |||
| 十和田の夏霧 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
彼處に、遙に、湖の只中なる一點のモーターは、日の光に、たゞ青瑪瑙の瓜の泛べる風情がある。 | |||
| 道ひらく | 相馬御風 | 5分以内 | |
この二三日真黒なシマキ雲が時々海の方から吹き上げられて来て、すさまじい突風と共に霰となつて私達を脅かす。 | |||
| 隋書倭国伝 | 魏徴 | 5分以内 | |
倭國在百濟・新羅東南、水陸三千里、於大海之中、依山島而居。 | |||
| 宋書倭国伝 | 沈約 | 5分以内 | |
倭國在高驪東南大海中、世修貢職。 | |||
| 逢状 | 吉井勇 | 5分以内 | |
祇園で今では見られなくなつたものに、「雑魚寝」のほかにもうひとつ「逢状」というものがある。 | |||
| 黒足袋 | 吉井勇 | 5分以内 | |
私の家をたづねてくる客の中の和服の人は、どうも黒足袋をはいたものの方が多い。 | |||
| 雑魚寝 | 吉井勇 | 5分以内 | |
「吾八」の歌を探すので「祗園歌集」を読み直していると、はからずも「雑魚寝」と題する数首の歌にめぐり会つた。 | |||
| 老境なるかな | 吉井勇 | 5分以内 | |
私がはじめて歌を作つたのは中学の二年の時だと思ふから、顧みれば私の歌歴も、もうすでに五十年を越してしまつてゐる。 | |||
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