故郷断想
今野大力
『故郷断想』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。331文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 331文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | *小川は濁っているヤマメ、イワナのようなうまい小魚はもうそこへはのぼって来ない淀みにはどぶ臭い雑魚が居り廿年の昔の清冷な流れの面影がない*連なる丘陵はただ禿山であり焼けたエゾ松の根株が淋しく黒く佇んで居り昔そこに美しい針葉樹林があり楡、タモ、栓、楢、紅葉、桜、胡桃、白椛の林があって小鳥や兎達の楽しい場所であったことはきれいに忘れ去られている*部落の人々は何... |
初出 | |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
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