軍服を着た百姓源造の除隊
今野大力
『軍服を着た百姓源造の除隊』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。1,328文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,328文字 |
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書き出し書出 | 「おお源造よ帰って来たか」つまごをはき、雪路を踏んで、馬橇の上で別れて行ったあの日、「俺あクジ逃れだ、俺には只一人のお母がいる、お母はおいぼれ……」「でも源造よ、お上はお前や俺等のために、どうにもなんめいぞ、誰ぞと代って下されと、あれ程ねがったんだに仕方のねい世の中だ諦められない世の中よそんだば、元気で行ってこう源造よ、元気でだぞお!」戦争におびやかされ戦争は明日にもあるらしい『戦争が初まったら…... |
初出 | 「プロレタリア 創刊号」1930(昭和5)年十二月号 |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
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