天の海
今野大力
『天の海』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。302文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 302文字 |
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| 書き出し書出 | 始皇よ 長城の如けん うねうねと連らなる山脈 駅路より駅路へ 人は人をたよりて 母を父を子を友を同胞を 旅するものの心つたえて 赤き逓送車のまわりゆくまで 極みなき地平の物語り出る物語り 丘に上り我は今日も 駅逓の旗を見ん (郷土は峡谷に馥郁たる香の花を秘めて 知られざる時代に埋もれゆくよ) 太古の儘なる森林に入りて もの思う男もあり 禿山の頂に立ちて 山脈の彼方なつかしの海にあらずやとふるさ |
| 初出 | 「旭川新聞」1927(昭和2)年1月22日 |
| 底本 | 今野大力作品集 |
| 表記 |
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