天の海
今野大力
『天の海』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。388文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 388文字 |
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書き出し書出 | 始皇よ長城の如けんうねうねと連らなる山脈駅路より駅路へ人は人をたよりて母を父を子を友を同胞を旅するものの心つたえて赤き逓送車のまわりゆくまで極みなき地平の物語り出る物語り丘に上り我は今日も駅逓の旗を見ん(郷土は峡谷に馥郁(ふくいく)たる香の花を秘めて知られざる時代に埋もれゆくよ)太古の儘なる森林に入りてもの思う男もあり禿山の頂に立ちて山脈の彼方なつかしの海に... |
初出 | 「旭川新聞」1927(昭和2)年1月22日 |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
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