伊豆の伊東へ
今野大力
『伊豆の伊東へ』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。678文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 678文字 |
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書き出し書出 | 地図を見ればここは伊豆伊豆の温泉、伊東の町熱海より五里余汽車もなければそびえ立つ岩肌を穿(うが)ち堀りけずり辛くも自動車の往来するこれこそ羊腸の道怪異の岩礁出でて緑の松腰を折ればそこは眺望絶佳といわれてラムネ、レモンを売る腰掛茶屋も並びあり異人の女一人遠き伊豆の山肌を写しており伊豆の山の美しさはわれをして故郷にある貧しけれど情みつる母の心情のうるおいを憶しめ病児を... |
初出 | 「旭川新聞」1929(昭和4)年9月19日 |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
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