立待岬にいたりて
今野大力
『立待岬にいたりて』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。319文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 319文字 |
| 人気 | 0PV |
| 書き出し書出 | 露西亜の船の沈んだ片身に残したと聞く石を抱いて われは又ある日のざんげをするか 函館山は高く 要塞地として秘密を冠る おごそかな 壮大なる岩礁の牢たる屹立は 東方に面して 何をひそかに語りつつあるか 黒鳥のあまた 岩に群がり 波に浮び 魚を捕う かつてここら立待岬のアイヌ達は 魚群の来るを銛を携えて立ち待てりと伝う 東海の波濤のすさまじく寄せ打つ処 崖上の草地にマントを着たる四五人の少女等 寝そべ |
| 初出 | 「旭川新聞」1928(昭和3)年5月31日 |
| 底本 | 今野大力作品集 |
| 表記 |
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