30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
201-250件 / 全3,902件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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十二支考 | 南方熊楠 | 30分以内 | |
「張り交ぜの屏風ひつじの五目飯」てふ川柳がある。 | |||
音楽界の迷信 | 兼常清佐 | 30分以内 | |
迷信音楽の世界は暗黒世界である。 | |||
こんにゃく売り | 徳永直 | 30分以内 | |
私は今年四十二才になる。 | |||
大使館の始末機関 | 海野十三 | 30分以内 | |
ずいぶんいい気持で、兵器発明王の金博士は、豆戦車の中に睡った。 | |||
あかんぼの首 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
赤インキの滲んだやうな暑い陽の光があつた。 | |||
十六日 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
よく晴れて前の谷川もいつもとまるでちがって楽しくごろごろ鳴った。 | |||
少年の食物 | 木村荘八 | 30分以内 | |
私は初めて絵を見たのは何が最初か、一寸おぼえていません。 | |||
夢 | 相馬泰三 | 30分以内 | |
そとは嵐である。 | |||
印象 | 小酒井不木 | 30分以内 | |
毎月一回、同好のものによって開かれる犯罪学集談会の席上で、今宵は「女子の復讐心」が話題となりました。 | |||
ゴッホについて | 三好十郎 | 30分以内 | |
ゴッホの三本の柱ゴッホの人間及び仕事を支えていた三本の大きな柱として、私は次の三つのものを考えた。 | |||
わが半生を語る | 太宰治 | 30分以内 | |
生い立ちと環境私は田舎のいわゆる金持ちと云われる家に生れました。 | |||
印度の聖人 | 松本文三郎 | 30分以内 | |
今日私のお話し致しますることは印度の聖人と云ふ題でありまして、印度人の所謂聖人とは、如何なる人であるか、又何う云ふ事を爲すものであるかと云ふことを、少しお話して置きたいと思ふのであります。 | |||
山崎合戦 | 菊池寛 | 30分以内 | |
明智光秀は、信長の将校中、第一のインテリだった。 | |||
小田原陣 | 菊池寛 | 30分以内 | |
関東の北条天正十五年七月、九州遠征から帰って来た秀吉にとって、日本国中その勢いの及ばないのは唯関東の北条氏あるだけだ。 | |||
結婚と恋愛 | エマ・ゴールドマン | 30分以内 | |
結婚と恋愛に関する一般の観念は其が同意義であり、同じ動機から湧き出し、同じ人間の必要を蓋ふてゐると云ふのである、大抵の通俗観念と同様にこれも亦事実に基かないで、迷信に基いてゐるのである。 | |||
誰 | 太宰治 | 30分以内 | |
イエス其(そ)の弟子たちとピリポ・カイザリヤの村々に出でゆき、途にて弟子たちに問ひて言ひたまふ「人々は我を誰と言ふか」答へて言ふ「バプテスマのヨハネ、或人はエリヤ、或人は預言者の一人」また問ひ給ふ「なんぢらは我を誰と言ふか」ペテロ答へて言ふ「なんぢはキリスト、神の子なり」(マルコ八章二七)たいへん危いところである。 | |||
聖書の読方 | 内村鑑三 | 30分以内 | |
十一月十五日栃木県氏家在狭間田に開かれたる聖書研究会に於て述べし講演の草稿。 | |||
新カナヅカヒの問題 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
ちやうど今日(十月三日)文部省で著作家側を招いて新カナヅカイと漢字の問題で意見をきゝたいといふことで、僕も招かれてゐるけれども、紙上で述べる方が意をつくし得るから、以下、私見を書くことにする。 | |||
風波 | 魯迅 | 30分以内 | |
河沿いの地面から、太陽はその透きとおった黄いろい光線をだんだんに引上げて行った。 | |||
慶応義塾学生諸氏に告ぐ | 福沢諭吉 | 30分以内 | |
左の一編は、去月廿三日、府下芝区三田慶応義塾邸内演説館において、同塾生褒賞試文披露の節、福沢先生の演説を筆記したるものなり。 | |||
雪の武石峠 | 別所梅之助 | 30分以内 | |
信濃町から一時間たつかたたぬに、もう大晦日という冬の夜ふけの停車場、金剛杖に草鞋ばきの私たちを、登山客よと認めて、学生生活をすましたばかりの青年紳士が、M君に何かと話しかける。 | |||
灯籠 | 太宰治 | 30分以内 | |
言えば言うほど、人は私を信じて呉れません。 | |||
デンマルク国の話 | 内村鑑三 | 30分以内 | |
曠野と湿潤なき地とは楽しみ、沙漠は歓びて番紅のごとくに咲かん、盛に咲きて歓ばん、喜びかつ歌わん、レバノンの栄えはこれに与えられん、カルメルとシャロンの美しきとはこれに授けられん、彼らはエホバの栄を見ん、我らの神の美わしきを視ん。 | |||
牡蠣船 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
秀夫は凭(もた)れるともなしに新京橋の小さなとろとろする鉄の欄干に凭れて、周囲の電燈の燈(ひ)の映った水の上に眼をやった。 | |||
闇中問答 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
或声お前は俺の思惑とは全然違つた人間だつた。 | |||
のろのろ砲弾の驚異 | 海野十三 | 30分以内 | |
今私は、一人の客人を伴って、この上海で有名な風変りな学者、金博士の許へ、案内していくところである。 | |||
大阪夏之陣 | 菊池寛 | 30分以内 | |
夏之陣起因今年の四月初旬、僕は大阪に二三日いたが、最近昔の通りに出来たと云う大阪城の天守閣に上って見た。 | |||
J・D・カーの密室犯罪の研究 | 井上良夫 | 30分以内 | |
アメリカの青年作家ジョン・ディクソン・カーは、彼の新しい力作『三つの棺』の中で、特に一章を設け、作中の主要人物フエル博士の講義の体にして、探偵小説に扱われた密室犯罪の様々を分類発表してみせてくれている。 | |||
円朝花火 | 正岡容 | 30分以内 | |
こはこれ、我が五色七いろの未定稿なり、覚え書なり。 | |||
初代桂春団治研究 | 正岡容 | 30分以内 | |
御一新以後エスペラントと堕した江戸弁は東京の落語の面白さを半減せしめたが、上方には独自の陰影を有つ市井語が現代近くまで遺つてゐたから、此を自由に使駆し得た上方落語は、大へんに幸福であつた。 | |||
湯島の境内 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
湯島の境内(婦系図―戯曲―一齣)※(みまわ)冴(さ)返る春の寒さに降る雨も、暮れていつしか雪となり、仮声使、両名、登場。 | |||
大日本帝国憲法 | 日本国 | 30分以内 | |
大日本帝国憲法一八八九年二月一一日発布一九四七年五月二日廃止上喩朕祖宗(ちんそそう)ノ遺列(いれつ)ヲ承(う)ケ万世一系(ばんせいいっけい)ノ帝位(ていい)ヲ践(ふ)ミ朕(ちん)カ親愛スル所ノ臣民(しんみん)ハ即(すなわ)チ朕カ祖宗ノ恵撫慈養(けいぶじよう)シタマヒシ所ノ臣民ナルヲ念(おも)ヒ其(そ)ノ康福(こうふく)ヲ増進シ其ノ懿徳良能(いとくりょうのう)ヲ発達セシメムコトヲ願ヒ又其ノ翼賛(よくさん)ニ依(よ)リ与(とも)ニ倶(とも)ニ... | |||
『静かなる愛』と『諸国の天女』 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
貧困というものは、云ってみれば今日世界にみちている。 | |||
蟹満寺縁起 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
登場人物漆間の翁嫗(うば)娘里の青年(坂東三吉)蟹蛇蛙里のわらべなど[#改ページ]時代は昔、時候は夏、場所は山城国。 | |||
散華 | 太宰治 | 30分以内 | |
玉砕という題にするつもりで原稿用紙に、玉砕と書いてみたが、それはあまりに美しい言葉で、私の下手な小説の題などには、もったいない気がして来て、玉砕の文字を消し、題を散華と改めた。 | |||
雨夜詞 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
給仕女のお菊さんは今にもぶらりとやつて来さうに思はれる客の来るのを待つてゐた。 | |||
十五年 | 山本実彦 | 30分以内 | |
『改造』を創めてからこの四月で満十五年だ。 | |||
天草の春 | 長谷健 | 30分以内 | |
三月二十三日きのう越後からの便りに、越路はまだ深い雪の中で、春まだ遠くとあつたが、肥後路の季節は早く、菜の花も桜も今や満開、らんまんの春の姿である。 | |||
饗応夫人 | 太宰治 | 30分以内 | |
奥さまは、もとからお客に何かと世話を焼き、ごちそうするのが好きなほうでしたが、いいえ、でも、奥さまの場合、お客をすきというよりは、お客におびえている、とでも言いたいくらいで、玄関のベルが鳴り、まず私が取次ぎに出まして、それからお客のお名前を告げに奥さまのお部屋へまいりますと、奥さまはもう既に、鷲(わし)の羽音を聞いて飛び立つ一瞬前の小鳥のような感じの異様に緊張の顔つきをしていらして、おくれ毛を掻(か)き上げ襟もとを直し腰を浮かせて私の話を半分も聞かぬうちに立って廊下に出て小走りに走って、... | |||
コーヒー哲学序説 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
八九歳のころ医者の命令で始めて牛乳というものを飲まされた。 | |||
未亡人 | 豊島与志雄 | 30分以内 | |
守山未亡人千賀子さん私が顔を出すと、あなたはいつも擽ったいような表情をしますね。 | |||
普請中 | 森鴎外 | 30分以内 | |
渡辺参事官は歌舞伎座の前で電車を降りた。 | |||
宇宙女囚第一号 | 海野十三 | 30分以内 | |
イー・ペー・エル研究所に絵里子をたずねた僕は、ついに彼女に会うことができず、そのかわり普段はろくに口をきいたこともない研究所長マカオ博士に手をとられんばかりにして、その室に招じられたものである。 | |||
ハイカラ考 | 木村荘八 | 30分以内 | |
「ハイカラ」という言葉があるが、今の若い人達には既にこの言葉はピンと来ないようで、今の人達にはこれよりも「モダン」であるとか「シック」という言葉がよく通じるようだ。 | |||
海異志 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
源吉は薄青い月の光を沿びて砂利の交つた砂路を歩いてゐた。 | |||
秋の対話 | 岸田国士 | 30分以内 | |
桔梗芒女郎花こうろぎ風蛇少女老婆高原――別荘の前庭――秋遠景は、澄み渡つた空に、濃淡色とりどりの山の姿。 | |||
屋上の狂人 | 菊池寛 | 30分以内 | |
人物狂人勝島義太郎二十四歳その弟末次郎十七歳の中学生その父義助その母およし隣の人藤作下男吉治二十歳巫女と称する女五十歳位時明治三十年代所瀬戸内海の讃岐に属する島舞台この小さき島にては、屈指の財産家なる勝島の家の裏庭。 | |||
春の落葉 | 辻村もと子 | 30分以内 | |
翌日は明るくはれた初夏らしい日であつた。 | |||
僕の孤独癖について | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
僕は昔から「人嫌い」「交際嫌い」で通って居た。 | |||
太宰治情死考 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
新聞によると、太宰の月収二十万円、毎日カストリ二千円飲み、五十円の借家にすんで、雨漏りを直さず。 |
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