30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
151-200件 / 全3,902件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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小爆発二件 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
昭和十年八月四日の朝、信州軽井沢千が滝グリーンホテルの三階の食堂で朝食を食って、それからあの見晴らしのいい露台に出てゆっくり休息するつもりで煙草に点火したとたんに、なんだかけたたましい爆音が聞こえた。 | |||
静岡地震被害見学記 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
昭和十年七月十一日午後五時二十五分頃、本州中部地方関東地方から近畿地方東半部へかけてかなりな地震が感ぜられた。 | |||
狂女 | ギ・ド・モーパッサン | 30分以内 | |
実はねえ、とマテュー・ダントラン君が云った。 | |||
三人の師 | 上村松園 | 30分以内 | |
鈴木松年先生私にとっては鈴木松年先生は一番最初の師であり、よちよちあるきの幼時から手をとって教えられ一人あるきが出来るようにまで育てあげられた、いわば育ての親とも言うべき大切な師なのである。 | |||
明治の地獄 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
えゝ一席申上げます、明治の地獄も新作と申す程の事でもなく、円朝が先達て箱根に逗留中、宗蓮寺で地獄極楽の絵を見まして、それから案じ附きましたお短かい落語でございますが、まだ口慣れませんからお聞苦しうございませう。 | |||
小さな山羊の記録 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
私は若い頃から、衰頽の期間にいつも洟汁が流れて悩む習慣があった。 | |||
袈裟と盛遠 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
上夜、盛遠が築土の外で、月魄を眺めながら、落葉を踏んで物思いに耽っている。 | |||
鯛釣り素人咄 | 佐藤垢石 | 30分以内 | |
職業漁師でも遊釣人でも、鯛といえば、真鯛を指すのが常識である。 | |||
アメリカ人に問う | 三好十郎 | 30分以内 | |
すべてのアメリカ人諸君。 | |||
梅若七兵衛 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
引続きまして、梅若七兵衞と申す古いお話を一席申上げます。 | |||
女強盗 | 菊池寛 | 30分以内 | |
隆房大納言が、検非違使(警視庁と裁判所をかねたもの)の別当(長官)であった時の話である。 | |||
時代閉塞の現状 | 石川啄木 | 30分以内 | |
数日前本欄(東京朝日新聞の文芸欄)に出た「自己主張の思想としての自然主義」と題する魚住氏の論文は、今日における我々日本の青年の思索的生活の半面――閑却されている半面を比較的明瞭に指摘した点において、注意に値するものであった。 | |||
行雲流水 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
「和尚さん。 | |||
影のない犯人 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
診察拒否の巻この温泉都市でたぶん前山別荘が一番大きな別荘だろう。 | |||
孔乙己 | 魯迅 | 30分以内 | |
魯鎮の酒場の構えは他所と違っていずれも皆、曲尺形の大櫃台を往来へ向けて据え、櫃台の内側には絶えず湯を沸かしておき、燗酒がすぐでも間に合うようになっている。 | |||
牛車 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
此度英照皇太后陛下の御大喪に就きましては、日本国中の人民は何社でも、総代として一名づゝ御拝観の為めに京都へ出す事に相成りました。 | |||
大力物語 | 菊池寛 | 30分以内 | |
昔、朝廷では毎年七月に相撲の節会が催された。 | |||
黄金餅 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
ずツと昔時芝の金杉橋の際へ黄金餅と云(い)ふ餅屋が出来まして、一時大層流行たものださうでござります。 | |||
忘れえぬ人々 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。 | |||
亡弟 | 中原中也 | 30分以内 | |
ああ、もう、死んでしまはうか……自分の正直さが、といふよりも歌ひたい欲望が、といふよりも酔つてゐたい性情が、強ければ強いだけ、〈頭を上げれば叩かれる〉此の世の中では、損を来たすこととなり、損も今では積り積つて、此の先生活のあてもなくなりさうになつてゐることを思ふと、死んでしまはうかと思ふより、ほかに仕方もないことであつた。 | |||
ある宇宙塵の秘密 | 海野十三 | 30分以内 | |
その夜、テレビジョン研究室の鍵をかけて外に出たのが、もう十二時近かった。 | |||
山道 | 中里介山 | 30分以内 | |
大正十何年の五月、甲斐の国の塩山の駅から大菩薩峠に向って馬を進めて行く一人の旅人がありました。 | |||
竜 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
宇治の大納言隆国「やれ、やれ、昼寝の夢が覚めて見れば、今日はまた一段と暑いようじゃ。 | |||
応仁の乱 | 菊池寛 | 30分以内 | |
天下大乱の兆応仁の大乱は応仁元年より、文明九年まで続いた十一年間の事変である。 | |||
量的と質的と統計的と | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
古代ギリシアの哲学者の自然観照ならびに考察の方法とその結果には往々現代の物理学者、化学者のそれと、少なくも範疇的には同様なものがあった。 | |||
戦後新人論 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
終戦後、私が新人現るの声をきいたのは、升田幸三がはじまりだったようである。 | |||
九段 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
東京は小石川に「もみぢ」という旅館がある。 | |||
死んだ魂 | エマ・ゴールドマン | 30分以内 | |
今から百年以前、ゴオゴルは其の傑作『死んだ魂』で同国人を驚かした。 | |||
足のない男と首のない男 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
昔々、さるところに奇妙な病院ができた。 | |||
詩に関する話 | 中原中也 | 30分以内 | |
一、近頃芸術は世界全般に亙つて衰へ、その帰趨を知らない。 | |||
カストリ社事件 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
カストリ雑誌などゝ云って、天下は挙げて軽蔑するけれども、これを一冊つくるんだって、容易じゃないよ。 | |||
一ノ倉沢正面の登攀 | 小川登喜男 | 30分以内 | |
一行小川、田名部、高木(力)一九三〇年七月十七日(曇・午後夕立)一ノ倉沢出合(六、〇〇)―雪渓下部(七、〇五)―雪渓の裂け目(七、三五)―雪渓上部(八、二五)―一枚岩の岩場中の台地(九、二〇―九、四〇)―水のあるリンネ上の台地(一、〇〇―一、二〇)―尾根上の岩塊下(三、〇〇)―同岩塊のチムニー上の広い台地(三、三〇)―国境線の尾根(六、五〇)―南ノ耳露営(七、四五)翌朝西黒沢の道を下る。 | |||
死後 | 正岡子規 | 30分以内 | |
人間は皆一度ずつ死ぬるのであるという事は、人間皆知って居るわけであるが、それを強く感ずる人とそれ程感じない人とがあるようだ。 | |||
私の経過した学生時代 | 夏目漱石 | 30分以内 | |
私の学生時代を回顧して見ると、殆(ほと)んど勉強という勉強はせずに過した方である。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
「その頃の箱根はまるで違いますよ」半七老人は天保版の道中懐宝図鑑という小形の本をあけて見せた。 | |||
乞はない乞食 | 添田唖蝉坊 | 30分以内 | |
指がなくて三味線を弾く男浅草に現はれる乞食は、みなそれぞれに風格を具へてゐるので愉快である。 | |||
世辞屋 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
エヽ商法も様々ありまするが、文明開化の世の中になつて以来、何でも新発明新発明といふので追々此(この)新商法といふものが流行をいたしまする。 | |||
牢獄の半日 | 葉山嘉樹 | 30分以内 | |
――一九二三年、九月一日、私は名古屋刑務所に入っていた。 | |||
意識と時間との関係 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
序論一、人は意識す。 | |||
大阪の反逆 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
将棋の升田七段が木村名人に三連勝以来、大阪の反逆といふやうなことが、時々新聞雑誌に現れはじめた。 | |||
戦争と一人の女 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
野村は戦争中一人の女と住んでゐた。 | |||
心眼 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
さてこれは外題を心眼と申す心の眼といふお話でござりますが、物の色を眼で見ましても、只(たゞ)赤のでは紅梅か木瓜の花か薔薇(ばら)か牡丹か分りませんが、ハヽア早咲の牡丹であるなと心で受けませんと、五色も見分が付きませんから、心眼と外題を致しましたが、大坂町に梅喜と申す針医がございましたが、療治の方は極下手で、病人に針を打ちますと、それがためお腹が痛くなつたり、頭痛の所へ打ちますと却て天窓が痛んだり致しますので、あまり療治を頼む者はありません。 | |||
三浦右衛門の最後 | 菊池寛 | 30分以内 | |
駿河の府中から遠からぬ田舎である。 | |||
破門 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
戦火に焼けだされて以来音信不通だつたマリマリ先生といふ洋画家の御夫婦がタイタイ先生といふ小説家を訪ねてきた。 | |||
偽刑事 | 川田功 | 30分以内 | |
或(ある)停車場で電車を降りた。 | |||
東京の風俗 序 | 木村荘八 | 30分以内 | |
「東京の風俗」といふ題名のもとに初めから一冊の本を書いたとすれば、又現在の本とは違つたものになつてゐたかと思はれますが、今全編の校正を終つて「東京の風俗」一本としてこの本を見ますと、題名に不釣合ひのものにはなつてゐなかつたことを感じます。 | |||
時限爆弾奇譚 | 海野十三 | 30分以内 | |
なにを感づいたものか、世界の宝といわれる、例の科学発明王金博士が、このほど上海の新聞に、とんでもない人騒がせの広告を出したものである。 | |||
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬) | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
これは三題噺(ばなし)でございます。 | |||
曽我の暴れん坊 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
出家の代り元服して勘当のことある朝、曾我の太郎が庭へでてみると、大切にしている桜の若木がスッポリ切られている。 | |||
雪の夜の話 | 太宰治 | 30分以内 | |
あの日、朝から、雪が降っていたわね。 |
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