30分以内で読める寺田寅彦の短編作品
青空文庫で公開されている寺田寅彦の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全133件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
科学者とあたま | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
私に親しいある老科学者がある日私に次のようなことを語って聞かせた。 | |||
アインシュタインの教育観 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
近頃パリに居る知人から、アレキサンダー・モスコフスキー著『アインシュタイン』という書物を送ってくれた。 | |||
雨の上高地 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
山好きの友人から上高地行を勧められる度に、自動車が通じるようになったら行くつもりだといって遁(に)げていた。 | |||
変った話 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
電車で老子に会った話中学で孔子や孟子のことは飽きるほど教わったが、老子のことはちっとも教わらなかった。 | |||
どんぐり | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
もう何年前になるか思い出せぬが日は覚えている。 | |||
電車の混雑について | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
満員電車のつり皮にすがって、押され突かれ、もまれ、踏まれるのは、多少でも亀裂の入った肉体と、そのために薄弱になっている神経との所有者にとっては、ほとんど堪え難い苛責である。 | |||
小爆発二件 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
昭和十年八月四日の朝、信州軽井沢千が滝グリーンホテルの三階の食堂で朝食を食って、それからあの見晴らしのいい露台に出てゆっくり休息するつもりで煙草に点火したとたんに、なんだかけたたましい爆音が聞こえた。 | |||
静岡地震被害見学記 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
昭和十年七月十一日午後五時二十五分頃、本州中部地方関東地方から近畿地方東半部へかけてかなりな地震が感ぜられた。 | |||
量的と質的と統計的と | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
古代ギリシアの哲学者の自然観照ならびに考察の方法とその結果には往々現代の物理学者、化学者のそれと、少なくも範疇的には同様なものがあった。 | |||
コーヒー哲学序説 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
八九歳のころ医者の命令で始めて牛乳というものを飲まされた。 | |||
科学者と芸術家 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
芸術家にして科学を理解し愛好する人も無いではない。 | |||
相撲 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
一月中旬のある日の四時過ぎに新宿の某地下食堂待合室の大きな皮張りの長椅子の片すみに陥没して、あとから来るはずの友人を待ち合わせていると、つい頭の上近くの天井の一角からラジオ・アナウンサーの特有な癖のある雄弁が流れ出していた。 | |||
俳諧瑣談 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
ドイツの若い物理学者のLというのがせんだって日本へ遊びに来ていた。 | |||
天文と俳句 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
俳句季題の分類は普通に時候、天文、地理、人事、動物、植物といふ風になつて居る。 | |||
野球時代 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
明治二十年代の事である。 | |||
蓑田先生 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
明治二十七八年の頃K市の県立中学校に新しい英語の先生が赴任して来た。 | |||
わが中学時代の勉強法 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
自分の出生地は高知県で、始め中学の入学試験に応じたのは十四の年、ちょうど高等三年生の時であった。 | |||
軽井沢 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
十五年ほど前の夏休みに松原湖へ遊びに行った帰りの汽車を軽井沢でおり、ひと汽車だけの時間を利用してこの付近を歩いたことがあった。 | |||
竜舌蘭 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
一日じめじめと、人の心を腐らせた霧雨もやんだようで、静かな宵闇の重く湿った空に、どこかの汽笛が長い波線を引く。 | |||
芝刈り | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
私は自分の住み家の庭としてはむしろ何もない広い芝生を愛する。 | |||
球根 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
九月中旬の事であった。 | |||
簔虫と蜘蛛 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
二階の縁側のガラス戸のすぐ前に大きな楓(かえで)が空いっぱいに枝を広げている。 | |||
子猫 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
これまでかつて猫というもののいた事のない私の家庭に、去年の夏はじめ偶然の機会から急に二匹の猫がはいって来て、それが私の家族の日常生活の上にかなりに鮮明な存在の影を映しはじめた。 | |||
からすうりの花と蛾 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
ことしは庭のからすうりがずいぶん勢いよく繁殖した。 | |||
あひると猿 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
去年の夏信州沓掛駅に近い湯川の上流に沿うた谷あいの星野温泉に前後二回合わせて二週間ばかりを全く日常生活の煩いから免れて閑静に暮らしたのが、健康にも精神にも目に見えてよい効果があったように思われるので、ことしの夏も奮発して出かけて行った。 | |||
物理学と感覚 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
人間がその周囲の自然界の事物に対する知識経験の基になる材料は、いずれも直接間接に吾人の五感を通じて供給されるものである。 | |||
相対性原理側面観 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
世間ではもちろん、専門の学生の間でもまたどうかすると理学者の間ですら「相対性原理は理解しにくいものだ」という事に相場がきまっているようである。 | |||
怪異考 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
物理学の学徒としての自分は、日常普通に身辺に起こる自然現象に不思議を感ずる事は多いが、古来のいわゆる「怪異」なるものの存在を信ずることはできない。 | |||
化け物の進化 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
人間文化の進歩の道程において発明され創作されたいろいろの作品の中でも「化け物」などは最もすぐれた傑作と言わなければなるまい。 | |||
火山の名について | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
日本から南洋へかけての火山の活動の時間分布を調べているうちに、火山の名前の中には互いによく似通ったのが広く分布されていることに気がついた。 | |||
日常身辺の物理的諸問題 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
毎朝起きて顔を洗いに湯殿の洗面所へ行く、そうしてこの平凡な日々行事の第一箇条を遂行している間に私はいろいろの物理学の問題に逢着する。 | |||
物理学圏外の物理的現象 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
物理学は元来自然界における物理的現象を取り扱う学問であるが、そうかと言って、あらゆる物理的現象がいつでも物理学者の研究の対象となるとは限らない。 | |||
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
時の観念に関しては、哲学者の側でいろいろ昔からむつかしい議論があったようである。 | |||
病室の花 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
発病する四五日前、三越へ行ったついでに、ベコニアの小さい鉢を一つ買って来た。 | |||
春六題 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
暦の上の季節はいつでも天文学者の計画したとおりに進行して行く。 | |||
田園雑感 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
現代の多くの人間に都会と田舎とどちらが好きかという問いを出すのは、蛙(かえる)に水と陸とどっちがいいかと聞くようなものかもしれない。 | |||
笑い | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
子供の時分から病弱であった私は、物心がついてから以来ほとんど医者にかかり通しにかかっていたような漠然とした記憶がある。 | |||
案内者 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
どこかへ旅行がしてみたくなる。 | |||
断水の日 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
十二月八日の晩にかなり強い地震があった。 | |||
亮の追憶 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
亮(りょう)の一周忌が近くなった。 | |||
池 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
大学の池のまわりも、去年の火事で、だいぶ様子が変わってしまった。 | |||
路傍の草 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
車上「三上」という言葉がある。 | |||
Liber Studiorum | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
震災後復興の第一歩として行なわれた浅草凌雲閣の爆破を見物に行った。 | |||
時事雑感 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
煙突男ある紡績会社の労働争議に、若い肺病の男が工場の大煙突の頂上に登って赤旗を翻し演説をしたのみならず、頂上に百何十時間居すわってなんと言ってもおりなかった。 | |||
カメラをさげて | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
このごろ時々写真機をさげて新東京風景断片の採集に出かける。 | |||
映画の世界像 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
映画のスクリーンの平面の上に写し出される光と影の世界は現実のわれらの世界とは非常にかけはなれた特異なものであって両者の間の肖似はむしろきわめてわずかなものである。 | |||
「手首」の問題 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
バイオリンやセロをひいてよい音を出すのはなかなかむつかしいものである。 | |||
生ける人形 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
四十年ほど昔の話である。 | |||
夏目漱石先生の追憶 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。 | |||
田丸先生の追憶 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
なくなってまもない人の追憶を書くのはいろいろの意味で困難なものである。 |
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。