寺田寅彦の全作品

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
科学者とあたま寺田寅彦10分以内3,853

私に親しいある老科学者がある日私に次のようなことを語って聞かせた。

私に親しいある老科学者がある日私に次のようなことを語って聞かせた。

日本人の自然観寺田寅彦60分以内22,288

緒言 「日本人の自然観」という私に与えられた課題の意味は一見はなはだ平明なようで、よく考えてみると実は存外あいまいなもののように思われる。

緒言 「日本人の自然観」という私に与えられた課題の意味は一見はなはだ平明なようで、よく考えてみると実は存外あいまいなもののように思われる。

アインシュタイン寺田寅彦60分以内12,356

一  この間日本へ立寄ったバートランド・ラッセルが、「今世界中で一番えらい人間はアインシュタインとレニンだ」というような意味の事を誰かに話したそうである。

一  この間日本へ立寄ったバートランド・ラッセルが、「今世界中で一番えらい人間はアインシュタインとレニンだ」というような意味の事を誰かに話したそうである。

天災と国防寺田寅彦30分以内7,449

「非常時」というなんとなく不気味なしかしはっきりした意味のわかりにくい言葉がはやりだしたのはいつごろからであったか思い出せないが、ただ近来何かしら日本全国土の安寧を脅かす黒雲のようなものが遠い水平線の向こう側からこっそりのぞいているらしいという、言わば取り止めのない悪夢のような不安の陰影が国民全体の意識の底層に揺曳していることは事実である。

「非常時」というなんとなく不気味なしかしはっきりした意味のわかりにくい言葉がはやりだしたのはいつごろからであったか思い出せないが、ただ近来何かしら日本全国土の安寧を脅かす黒雲のようなものが遠い水平線の向こう側からこっそりのぞいているらしいという、言わば取り止めのない悪夢のような不安の陰影が国民全体の意識の底層に揺曳していることは事実である。

柿の種寺田寅彦1時間〜73,377

自序  大正九年ごろから、友人松根東洋城の主宰する俳句雑誌「渋柿」の巻頭第一ページに、「無題」という題で、時々に短い即興的漫筆を載せて来た。

自序  大正九年ごろから、友人松根東洋城の主宰する俳句雑誌「渋柿」の巻頭第一ページに、「無題」という題で、時々に短い即興的漫筆を載せて来た。

津浪と人間寺田寅彦30分以内4,395

昭和八年三月三日の早朝に、東北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙ぎ倒し洗い流し、そうして多数の人命と多額の財物を奪い去った。

昭和八年三月三日の早朝に、東北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙ぎ倒し洗い流し、そうして多数の人命と多額の財物を奪い去った。

アインシュタインの教育観寺田寅彦30分以内8,876

近頃パリに居る知人から、アレキサンダー・モスコフスキー著『アインシュタイン』という書物を送ってくれた。

近頃パリに居る知人から、アレキサンダー・モスコフスキー著『アインシュタイン』という書物を送ってくれた。

ある探偵事件寺田寅彦5分以内1,825

数年前に「ボーヤ」と名づけた白毛の雄猫が病死してから以来しばらくわが家の縁側に猫というものの姿を見ない月日が流れた。

数年前に「ボーヤ」と名づけた白毛の雄猫が病死してから以来しばらくわが家の縁側に猫というものの姿を見ない月日が流れた。

学位について寺田寅彦30分以内8,685

「学位売買事件」というあまり目出度からぬ名前の事件が新聞社会欄の賑やかで無味な空虚の中に振り播かれた胡椒のごとく世間の耳目を刺戟した。

「学位売買事件」というあまり目出度からぬ名前の事件が新聞社会欄の賑やかで無味な空虚の中に振り播かれた胡椒のごとく世間の耳目を刺戟した。

どんぐり寺田寅彦30分以内4,598

もう何年前になるか思い出せぬが日は覚えている。

もう何年前になるか思い出せぬが日は覚えている。

小爆発二件寺田寅彦30分以内4,755

昭和十年八月四日の朝、信州軽井沢千が滝グリーンホテルの三階の食堂で朝食を食って、それからあの見晴らしのいい露台に出てゆっくり休息するつもりで煙草に点火したとたんに、なんだかけたたましい爆音が聞こえた。

昭和十年八月四日の朝、信州軽井沢千が滝グリーンホテルの三階の食堂で朝食を食って、それからあの見晴らしのいい露台に出てゆっくり休息するつもりで煙草に点火したとたんに、なんだかけたたましい爆音が聞こえた。

電車の混雑について寺田寅彦30分以内7,720

満員電車のつり皮にすがって、押され突かれ、もまれ、踏まれるのは、多少でも亀裂の入った肉体と、そのために薄弱になっている神経との所有者にとっては、ほとんど堪え難い苛責である。

満員電車のつり皮にすがって、押され突かれ、もまれ、踏まれるのは、多少でも亀裂の入った肉体と、そのために薄弱になっている神経との所有者にとっては、ほとんど堪え難い苛責である。

流言蜚語寺田寅彦10分以内2,348

長い管の中へ、水素と酸素とを適当な割合に混合したものを入れておく、そうしてその管の一端に近いところで、小さな電気の火花を瓦斯の中で飛ばせる、するとその火花のところで始まった燃焼が、次へ次へと伝播して行く、伝播の速度が急激に増加し、遂にいわゆる爆発の波となって、驚くべき速度で進行して行く。

長い管の中へ、水素と酸素とを適当な割合に混合したものを入れておく、そうしてその管の一端に近いところで、小さな電気の火花を瓦斯の中で飛ばせる、するとその火花のところで始まった燃焼が、次へ次へと伝播して行く、伝播の速度が急激に増加し、遂にいわゆる爆発の波となって、驚くべき速度で進行して行く。

徒然草の鑑賞寺田寅彦30分以内6,616

『文学』の編輯者から『徒然草』についての「鑑賞と批評」に関して何か述べよという試問を受けた。

『文学』の編輯者から『徒然草』についての「鑑賞と批評」に関して何か述べよという試問を受けた。

化け物の進化寺田寅彦30分以内10,239

人間文化の進歩の道程において発明され創作されたいろいろの作品の中でも「化け物」などは最もすぐれた傑作と言わなければなるまい。

人間文化の進歩の道程において発明され創作されたいろいろの作品の中でも「化け物」などは最もすぐれた傑作と言わなければなるまい。

夏目漱石先生の追憶寺田寅彦30分以内9,178

熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。

熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。

備忘録寺田寅彦60分以内18,638

仰臥漫録  何度読んでもおもしろく、読めば読むほどおもしろさのしみ出して来るものは夏目先生の「修善寺日記」と子規の「仰臥漫録」とである。

仰臥漫録  何度読んでもおもしろく、読めば読むほどおもしろさのしみ出して来るものは夏目先生の「修善寺日記」と子規の「仰臥漫録」とである。

震災日記より寺田寅彦30分以内6,512

大正十二年八月二十四日 曇、後驟雨  子供等と志村の家へ行った。

大正十二年八月二十四日 曇、後驟雨  子供等と志村の家へ行った。

コーヒー哲学序説寺田寅彦30分以内5,143

八九歳のころ医者の命令で始めて牛乳というものを飲まされた。

八九歳のころ医者の命令で始めて牛乳というものを飲まされた。

ピタゴラスと豆寺田寅彦10分以内2,197

幾何学を教わった人は誰でもピタゴラスの定理というものの名前ぐらいは覚えているであろう。

幾何学を教わった人は誰でもピタゴラスの定理というものの名前ぐらいは覚えているであろう。

マーカス・ショーとレビュー式教育寺田寅彦30分以内8,928

アメリカのレビュー団マーカス・ショーが日本劇場で開演して満都の人気を収集しているようであった。

アメリカのレビュー団マーカス・ショーが日本劇場で開演して満都の人気を収集しているようであった。

研究的態度の養成寺田寅彦10分以内2,456

理科教授につき教師の最も注意してほしいと思うことは児童の研究的態度を養成することである。

理科教授につき教師の最も注意してほしいと思うことは児童の研究的態度を養成することである。

赤寺田寅彦5分以内407

蒲団を引っかぶって固く目を閉じると何も見えぬ。

蒲団を引っかぶって固く目を閉じると何も見えぬ。

凍雨と雨氷寺田寅彦5分以内1,907

大気中の水蒸気が凍結して液体または固体となって地上に降るものを総称して降水と言う。

大気中の水蒸気が凍結して液体または固体となって地上に降るものを総称して降水と言う。

天河と星の数寺田寅彦5分以内754

天の河が無数の星の集合したものだという事は今日では誰も知っているが、何故にあのような帯状をなして密集しているかという事はちょっと分らぬ疑問である。

天の河が無数の星の集合したものだという事は今日では誰も知っているが、何故にあのような帯状をなして密集しているかという事はちょっと分らぬ疑問である。

相撲と力学寺田寅彦5分以内845

力学というのは物体に作用する力の釣り合いや力の作用によって起る物体の運動を数学的に論ずる六かしい学問である。

力学というのは物体に作用する力の釣り合いや力の作用によって起る物体の運動を数学的に論ずる六かしい学問である。

地震雑感寺田寅彦30分以内5,069

一 地震の概念  地震というものの概念は人々によってずいぶん著しくちがっている。

一 地震の概念  地震というものの概念は人々によってずいぶん著しくちがっている。

数学と語学寺田寅彦10分以内3,593

ある入学試験の成績表について数学の点数と語学の点数の相関を調べてみたことがあった。

ある入学試験の成績表について数学の点数と語学の点数の相関を調べてみたことがあった。

科学者と芸術家寺田寅彦30分以内6,424

芸術家にして科学を理解し愛好する人も無いではない。

芸術家にして科学を理解し愛好する人も無いではない。

神寺田寅彦5分以内36

God を逆さにすれば Dog だ。

God を逆さにすれば Dog だ。

ムーア灯寺田寅彦5分以内1,638

一個の電灯の長さ数十尺より二百尺に達すると聞いては誰しも驚かぬ人はあるまい。

一個の電灯の長さ数十尺より二百尺に達すると聞いては誰しも驚かぬ人はあるまい。

「万年筆」欄より寺田寅彦5分以内1,144

電話で説教  近頃北米テキサス州のフォートウォースという町で電話を使って説教した牧師がある。

電話で説教  近頃北米テキサス州のフォートウォースという町で電話を使って説教した牧師がある。

写真電送の新法寺田寅彦5分以内1,385

電信機が出来てからは、一本の針金に託して書を千里の外に寄せる事が出来る。

電信機が出来てからは、一本の針金に託して書を千里の外に寄せる事が出来る。

科学に志す人へ寺田寅彦10分以内3,616

新学年開始のこの機会に上記の題で何か書けという編輯員からの御注文である。

新学年開始のこの機会に上記の題で何か書けという編輯員からの御注文である。

災難雑考寺田寅彦30分以内10,172

大垣の女学校の生徒が修学旅行で箱根へ来て一泊した翌朝、出発の間ぎわに監督の先生が記念の写真をとるというので、おおぜいの生徒が渓流に架したつり橋の上に並んだ。

大垣の女学校の生徒が修学旅行で箱根へ来て一泊した翌朝、出発の間ぎわに監督の先生が記念の写真をとるというので、おおぜいの生徒が渓流に架したつり橋の上に並んだ。

静岡地震被害見学記寺田寅彦30分以内4,976

昭和十年七月十一日午後五時二十五分頃、本州中部地方関東地方から近畿地方東半部へかけてかなりな地震が感ぜられた。

昭和十年七月十一日午後五時二十五分頃、本州中部地方関東地方から近畿地方東半部へかけてかなりな地震が感ぜられた。

猫六題寺田寅彦5分以内1,308

この頃猫の話が流行るからここにも少しばかり集めてみる。

この頃猫の話が流行るからここにも少しばかり集めてみる。

ランプのいろいろ寺田寅彦10分以内3,214

一  わずか数十年前の夜と今の夜とを比べると、正に夜と昼ほどの相違である。

一  わずか数十年前の夜と今の夜とを比べると、正に夜と昼ほどの相違である。

蚊帳の研究寺田寅彦5分以内1,441

自分は蚊帳が嫌いである。

自分は蚊帳が嫌いである。

卵の形寺田寅彦5分以内746

卵形といえば一方が少し尖った長円い形にきまったようなものであるが稀には円形の卵もある、亀、梟などがその例である。

卵形といえば一方が少し尖った長円い形にきまったようなものであるが稀には円形の卵もある、亀、梟などがその例である。

雪の話寺田寅彦5分以内1,918

雪の降るのを飛絮の如しとか鵞毛の如しとか形容するは面白いが科学的ではない。

雪の降るのを飛絮の如しとか鵞毛の如しとか形容するは面白いが科学的ではない。

ジャーナリズム雑感寺田寅彦30分以内10,728

いつかある大新聞社の工場を見学に行ってあの高速度輪転機の前面を瀑布のごとく流れ落ちる新聞紙の帯が、截断され折り畳まれ積み上げられて行く光景を見ていたとき、なるほどこれではジャーナリズムが世界に氾濫するのも当然だという気がしないではいられなかった。

いつかある大新聞社の工場を見学に行ってあの高速度輪転機の前面を瀑布のごとく流れ落ちる新聞紙の帯が、截断され折り畳まれ積み上げられて行く光景を見ていたとき、なるほどこれではジャーナリズムが世界に氾濫するのも当然だという気がしないではいられなかった。

汽船の改良寺田寅彦5分以内1,777

船に酔わぬ人に云わせると航海ほど愉快なものはない。

船に酔わぬ人に云わせると航海ほど愉快なものはない。

雨の上高地寺田寅彦30分以内4,500

山好きの友人から上高地行を勧められる度に、自動車が通じるようになったら行くつもりだといって遁げていた。

山好きの友人から上高地行を勧められる度に、自動車が通じるようになったら行くつもりだといって遁げていた。

無線電信の近状寺田寅彦10分以内2,181

無線電信というものは一体どうして出来るものかという事は今ここで喋々せずともの事であるが、順序として一応簡単に云ってみれば、発信所で一つ大きな電気の火花を飛ばすとその周囲より空間全体に瀰漫するエーテルに一種の波動を起し、この波動はエーテルを伝わって八方に拡がる。

無線電信というものは一体どうして出来るものかという事は今ここで喋々せずともの事であるが、順序として一応簡単に云ってみれば、発信所で一つ大きな電気の火花を飛ばすとその周囲より空間全体に瀰漫するエーテルに一種の波動を起し、この波動はエーテルを伝わって八方に拡がる。

変った話寺田寅彦30分以内8,515

一 電車で老子に会った話  中学で孔子や孟子のことは飽きるほど教わったが、老子のことはちっとも教わらなかった。

一 電車で老子に会った話  中学で孔子や孟子のことは飽きるほど教わったが、老子のことはちっとも教わらなかった。

火山の名について寺田寅彦30分以内7,458

日本から南洋へかけての火山の活動の時間分布を調べているうちに、火山の名前の中には互いによく似通ったのが広く分布されていることに気がついた。

日本から南洋へかけての火山の活動の時間分布を調べているうちに、火山の名前の中には互いによく似通ったのが広く分布されていることに気がついた。

天然色写真新法寺田寅彦5分以内1,742

今度仏国のリュミエール会社で天然色写真の種板を売り出した。

今度仏国のリュミエール会社で天然色写真の種板を売り出した。

断水の日寺田寅彦30分以内6,034

十二月八日の晩にかなり強い地震があった。

十二月八日の晩にかなり強い地震があった。

地図をながめて寺田寅彦30分以内6,075

「当世物は尽くし」で「安いもの」を列挙するとしたら、その筆頭にあげられるべきものの一つは陸地測量部の地図、中でも五万分一地形図などであろう。

「当世物は尽くし」で「安いもの」を列挙するとしたら、その筆頭にあげられるべきものの一つは陸地測量部の地図、中でも五万分一地形図などであろう。