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10分以内で読める寺田寅彦の短編作品

青空文庫で公開されている寺田寅彦の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
数学と語学寺田寅彦
10分以内
ある入学試験の成績表について数学の点数と語学の点数の相関を調べてみたことがあった。
科学に志す人へ寺田寅彦
10分以内
新学年開始のこの機会に上記の題で何か書けという編輯員からの御注文である。
知と疑い寺田寅彦
10分以内
物理学は他の科学と同様に知の学であって同時にまた疑いの学である。
解かれた象寺田寅彦
10分以内
上野の動物園の象が花屋敷へ引っ越して行って、そこで既往何十年とかの間縛られていた足の鎖を解いてもらって、久しぶりでのそのそと檻(おり)の内を散歩している、という事である。
藤の実寺田寅彦
10分以内
昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、居間の机の前へすわると同時に、ぴしりという音がして何か座右の障子にぶつかったものがある。
とんびと油揚寺田寅彦
10分以内
とんびに油揚をさらわれるということが実際にあるかどうか確証を知らないが、しかしこの鳥が高空から地上のねずみの死骸などを発見してまっしぐらに飛びおりるというのは事実らしい。
ロプ・ノールその他寺田寅彦
10分以内
東トルキスタン東部の流砂の中に大きな湖水ロプ・ノールのあることは二千年昔のシナ人にはすでに知られていて、そのだいたいの形や位置を示す地図ができていたそうである。
鐘に釁る寺田寅彦
10分以内
昔シナで鐘を鋳た後にこれに牛羊の鮮血を塗ったことが伝えられている。
物質群として見た動物群寺田寅彦
10分以内
せんだって、駿河湾北端に近い漁場における鰺(あじ)の漁獲高と伊豆付近の地震の頻度との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。
神話と地球物理学寺田寅彦
10分以内
われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。
人魂の一つの場合寺田寅彦
10分以内
ことしの夏、信州のある温泉宿の離れに泊まっていたある夜の事である。
疑問と空想寺田寅彦
10分以内
ほととぎすの鳴き声信州沓掛駅近くの星野温泉に七月中旬から下旬へかけて滞在していた間に毎日うるさいほどほととぎすの声を聞いた。
病院の夜明けの物音寺田寅彦
10分以内
朝早く目がさめるともうなかなか二度とは寝つかれない。
春寒寺田寅彦
10分以内
スカンジナヴィアの遠い昔の物語が、アイスランド人の口碑に残って伝えられたのを、十二世紀の終わりにスノルレ・スツール・ラソンという人が書きつづった記録が Heimskringla という書物になって現代に伝えられている。
浮世絵の曲線寺田寅彦
10分以内
浮世絵というものに関する私の知識は今のところはなはだ貧弱なものである。
二十四年前寺田寅彦
10分以内
ちょうど今から二十四年前の夏休みに、ただ一度ケーベルさんに会って話をした記憶がある。
伊吹山の句について寺田寅彦
10分以内
昨年三月の「潮音」に出ている芭蕉(ばしょう)俳句研究第二十四回の筆記中に千川亭おりおりに伊吹を見てや冬ごもりという句について、この山の地勢や気象状態などが問題になっていて、それについていろいろ立ち入った研究があったようである。
日本楽器の名称寺田寅彦
10分以内
楽器の歴史は非常に古いものである。
青衣童女像寺田寅彦
10分以内
木枯らしの夜おそく神保町を歩いていたら、版画と額縁を並べた露店の片すみに立てかけた一枚の彩色石版が目についた。
ラジオ・モンタージュ寺田寅彦
10分以内
プドーフキンやエイゼンシュテインらの映画の芸術的価値が世界的に認められると同時に彼らのいわゆるモンタージュの理論がだいぶ持てはやされ、日本でもある方面ではこのモンタージュということが一種のはやり言葉になったかのように見える。
音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」寺田寅彦
10分以内
この音楽的映画の序曲は「パリのめざめ」の表題楽で始まる。
北氷洋の氷の割れる音寺田寅彦
10分以内
一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘(そう)のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。
鎖骨寺田寅彦
10分以内
子供が階段から落ちてけがをした。
ニュース映画と新聞記事寺田寅彦
10分以内
ニュース映画は新聞紙上の報道記事の代用または補充として用いられるものと通例考えられているようであるが、この両者の間の本質的な差別の目標については、少なくも自分の知っているだけの範囲では、まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる。
さるかに合戦と桃太郎寺田寅彦
10分以内
近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。
思い出草寺田寅彦
10分以内
芭蕉(ばしょう)の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。
庭の追憶寺田寅彦
10分以内
郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。
映画と生理寺田寅彦
10分以内
ある科学者で、勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである。
詩と官能寺田寅彦
10分以内
清楚な感じのする食堂で窓から降りそそぐ正午の空の光を浴びながらひとり静かに食事をして最後にサーヴされたコーヒーに砂糖をそっと入れ、さじでゆるやかにかき交ぜておいて一口だけすする。
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」寺田寅彦
10分以内
十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。
俳句の型式とその進化寺田寅彦
10分以内
三十年ほどの間すっかり俳句の世間から遠ざかって仮寝をしていた間に、いろいろな「新型式俳句」が発生しているのを、やっとこのごろ目をさましてはじめて気がついて驚いているところである。
年賀状寺田寅彦
10分以内
友人鵜照君、明けて五十二歳、職業は科学的小説家、持病は胃潰瘍である。
新春偶語寺田寅彦
10分以内
新玉の春は来ても忘れられないのは去年の東北地方凶作の悲惨事である。
寺田寅彦
10分以内
石の階段を上って行くと広い露台のようなところへ出た。
雪ちゃん寺田寅彦
10分以内
学校の昼の休みに赤門前の友の下宿の二階にねころんで、風のない小春日の温かさを貪るのがあの頃の自分には一つの日課のようになっていた。
森の絵寺田寅彦
10分以内
暖かい縁に背を丸くして横になる。
明治三十二年頃寺田寅彦
10分以内
明治三十二年に東京へ出て来たときに夏目先生の紹介ではじめて正岡子規の家へ遊びに行った。
二つの正月寺田寅彦
10分以内
九州の武雄温泉で迎えた明治三十年の正月と南欧のナポリで遭った明治四十三年の正月とこの二つの旅中の正月の記憶がどういう訳か私の頭の中で不思議な聯想の糸につながれて仕舞い込まれている。
半日ある記寺田寅彦
10分以内
九月二十四日、日曜日、空よく晴れて暑からず寒からず。
初旅寺田寅彦
10分以内
幼い時に両親に連れられてした長短色々の旅は別として、自分で本当の意味での初旅をしたのは中学時代の後半、しかも日清戦争前であったと思うから、たぶん明治二十六年の冬の休暇で、それも押詰まった年の暮であったと思う。
追憶の医師達寺田寅彦
10分以内
子供の時分に世話になった医師が幾人かあった。
高浜さんと私寺田寅彦
10分以内
高浜さんとはもうずいぶん久しく会わないような気がする。
障子の落書寺田寅彦
10分以内
平一は今朝妹と姪(めい)とが国へ帰るのを新橋まで見送って後、なんだか重荷を下ろしたような心持になって上野行の電車に乗っているのである。
鴫突き寺田寅彦
10分以内
「鴫突き」のことは前に何かの機会に少しばかり書いたことがあったような気がするが、今はっきり思い出せないし、それに、事柄は同じでも雑誌『野鳥』の読者にはたぶんまた別な興味があるかもしれないと思うからそういう意味で簡単にこの珍しい狩猟法について書いてみることとする。
鴫つき寺田寅彦
10分以内
別役の姉上が来て西の上り端で話していたら要太郎が台所の方から自分を呼んで裏へ鴫(しぎ)を取りに行かぬかと云う。
子規の追憶寺田寅彦
10分以内
子規の追憶については数年前『ホトトギス』にローマ字文を掲載してもらったことがある。
子規自筆の根岸地図寺田寅彦
10分以内
子規の自筆を二つ持っている。
高知がえり寺田寅彦
10分以内
明後日は自分の誕生日。
郷土的味覚寺田寅彦
10分以内
日常の環境の中であまりにわれわれに近く親しいために、かえってその存在の価値を意識しなかったようなものが、ひとたびその環境を離れ見失った時になって、最も強くわれわれの追憶を刺戟することがしばしばある。
埋もれた漱石伝記資料寺田寅彦
10分以内
熊本高等学校で夏目先生の同僚にSという○物学の先生がいた。
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