10分以内で読める寺田寅彦の短編作品

青空文庫で公開されている寺田寅彦の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1–50件 / 全88件

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
科学者とあたま寺田寅彦10分以内3,853

私に親しいある老科学者がある日私に次のようなことを語って聞かせた。

私に親しいある老科学者がある日私に次のようなことを語って聞かせた。

流言蜚語寺田寅彦10分以内2,348

長い管の中へ、水素と酸素とを適当な割合に混合したものを入れておく、そうしてその管の一端に近いところで、小さな電気の火花を瓦斯の中で飛ばせる、するとその火花のところで始まった燃焼が、次へ次へと伝播して行く、伝播の速度が急激に増加し、遂にいわゆる爆発の波となって、驚くべき速度で進行して行く。

長い管の中へ、水素と酸素とを適当な割合に混合したものを入れておく、そうしてその管の一端に近いところで、小さな電気の火花を瓦斯の中で飛ばせる、するとその火花のところで始まった燃焼が、次へ次へと伝播して行く、伝播の速度が急激に増加し、遂にいわゆる爆発の波となって、驚くべき速度で進行して行く。

ピタゴラスと豆寺田寅彦10分以内2,197

幾何学を教わった人は誰でもピタゴラスの定理というものの名前ぐらいは覚えているであろう。

幾何学を教わった人は誰でもピタゴラスの定理というものの名前ぐらいは覚えているであろう。

研究的態度の養成寺田寅彦10分以内2,456

理科教授につき教師の最も注意してほしいと思うことは児童の研究的態度を養成することである。

理科教授につき教師の最も注意してほしいと思うことは児童の研究的態度を養成することである。

数学と語学寺田寅彦10分以内3,593

ある入学試験の成績表について数学の点数と語学の点数の相関を調べてみたことがあった。

ある入学試験の成績表について数学の点数と語学の点数の相関を調べてみたことがあった。

科学に志す人へ寺田寅彦10分以内3,616

新学年開始のこの機会に上記の題で何か書けという編輯員からの御注文である。

新学年開始のこの機会に上記の題で何か書けという編輯員からの御注文である。

ランプのいろいろ寺田寅彦10分以内3,214

一  わずか数十年前の夜と今の夜とを比べると、正に夜と昼ほどの相違である。

一  わずか数十年前の夜と今の夜とを比べると、正に夜と昼ほどの相違である。

無線電信の近状寺田寅彦10分以内2,181

無線電信というものは一体どうして出来るものかという事は今ここで喋々せずともの事であるが、順序として一応簡単に云ってみれば、発信所で一つ大きな電気の火花を飛ばすとその周囲より空間全体に瀰漫するエーテルに一種の波動を起し、この波動はエーテルを伝わって八方に拡がる。

無線電信というものは一体どうして出来るものかという事は今ここで喋々せずともの事であるが、順序として一応簡単に云ってみれば、発信所で一つ大きな電気の火花を飛ばすとその周囲より空間全体に瀰漫するエーテルに一種の波動を起し、この波動はエーテルを伝わって八方に拡がる。

映画雑感(Ⅶ)寺田寅彦10分以内2,087

一 影なき男  一種の探偵映画である。

一 影なき男  一種の探偵映画である。

知と疑い寺田寅彦10分以内2,135

物理学は他の科学と同様に知の学であって同時にまた疑いの学である。

物理学は他の科学と同様に知の学であって同時にまた疑いの学である。

解かれた象寺田寅彦10分以内3,467

上野の動物園の象が花屋敷へ引っ越して行って、そこで既往何十年とかの間縛られていた足の鎖を解いてもらって、久しぶりでのそのそと檻の内を散歩している、という事である。

上野の動物園の象が花屋敷へ引っ越して行って、そこで既往何十年とかの間縛られていた足の鎖を解いてもらって、久しぶりでのそのそと檻の内を散歩している、という事である。

藤の実寺田寅彦10分以内2,804

昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、居間の机の前へすわると同時に、ぴしりという音がして何か座右の障子にぶつかったものがある。

昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、居間の机の前へすわると同時に、ぴしりという音がして何か座右の障子にぶつかったものがある。

とんびと油揚寺田寅彦10分以内2,950

とんびに油揚をさらわれるということが実際にあるかどうか確証を知らないが、しかしこの鳥が高空から地上のねずみの死骸などを発見してまっしぐらに飛びおりるというのは事実らしい。

とんびに油揚をさらわれるということが実際にあるかどうか確証を知らないが、しかしこの鳥が高空から地上のねずみの死骸などを発見してまっしぐらに飛びおりるというのは事実らしい。

ロプ・ノールその他寺田寅彦10分以内2,695

東トルキスタン東部の流砂の中に大きな湖水ロプ・ノールのあることは二千年昔のシナ人にはすでに知られていて、そのだいたいの形や位置を示す地図ができていたそうである。

東トルキスタン東部の流砂の中に大きな湖水ロプ・ノールのあることは二千年昔のシナ人にはすでに知られていて、そのだいたいの形や位置を示す地図ができていたそうである。

鐘に釁る寺田寅彦10分以内2,040

昔シナで鐘を鋳た後にこれに牛羊の鮮血を塗ったことが伝えられている。

昔シナで鐘を鋳た後にこれに牛羊の鮮血を塗ったことが伝えられている。

物質群として見た動物群寺田寅彦10分以内2,621

せんだって、駿河湾北端に近い漁場における鰺の漁獲高と伊豆付近の地震の頻度との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。

せんだって、駿河湾北端に近い漁場における鰺の漁獲高と伊豆付近の地震の頻度との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。

神話と地球物理学寺田寅彦10分以内2,682

われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。

われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。

人魂の一つの場合寺田寅彦10分以内2,941

ことしの夏、信州のある温泉宿の離れに泊まっていたある夜の事である。

ことしの夏、信州のある温泉宿の離れに泊まっていたある夜の事である。

疑問と空想寺田寅彦10分以内3,119

一 ほととぎすの鳴き声  信州沓掛駅近くの星野温泉に七月中旬から下旬へかけて滞在していた間に毎日うるさいほどほととぎすの声を聞いた。

一 ほととぎすの鳴き声  信州沓掛駅近くの星野温泉に七月中旬から下旬へかけて滞在していた間に毎日うるさいほどほととぎすの声を聞いた。

病院の夜明けの物音寺田寅彦10分以内2,881

朝早く目がさめるともうなかなか二度とは寝つかれない。

朝早く目がさめるともうなかなか二度とは寝つかれない。

春寒寺田寅彦10分以内3,586

スカンジナヴィアの遠い昔の物語が、アイスランド人の口碑に残って伝えられたのを、十二世紀の終わりにスノルレ・スツール・ラソンという人が書きつづった記録が Heimskringla という書物になって現代に伝えられている。

スカンジナヴィアの遠い昔の物語が、アイスランド人の口碑に残って伝えられたのを、十二世紀の終わりにスノルレ・スツール・ラソンという人が書きつづった記録が Heimskringla という書物になって現代に伝えられている。

浮世絵の曲線寺田寅彦10分以内3,685

浮世絵というものに関する私の知識は今のところはなはだ貧弱なものである。

浮世絵というものに関する私の知識は今のところはなはだ貧弱なものである。

二十四年前寺田寅彦10分以内3,187

ちょうど今から二十四年前の夏休みに、ただ一度ケーベルさんに会って話をした記憶がある。

ちょうど今から二十四年前の夏休みに、ただ一度ケーベルさんに会って話をした記憶がある。

伊吹山の句について寺田寅彦10分以内2,347

昨年三月の「潮音」に出ている芭蕉俳句研究第二十四回の筆記中に   千川亭 おりおりに伊吹を見てや冬ごもり という句について、この山の地勢や気象状態などが問題になっていて、それについていろいろ立ち入った研究があったようである。

昨年三月の「潮音」に出ている芭蕉俳句研究第二十四回の筆記中に   千川亭 おりおりに伊吹を見てや冬ごもり という句について、この山の地勢や気象状態などが問題になっていて、それについていろいろ立ち入った研究があったようである。

池寺田寅彦10分以内3,846

大学の池のまわりも、去年の火事で、だいぶ様子が変わってしまった。

大学の池のまわりも、去年の火事で、だいぶ様子が変わってしまった。

日本楽器の名称寺田寅彦10分以内3,408

楽器の歴史は非常に古いものである。

楽器の歴史は非常に古いものである。

青衣童女像寺田寅彦10分以内2,259

木枯らしの夜おそく神保町を歩いていたら、版画と額縁を並べた露店の片すみに立てかけた一枚の彩色石版が目についた。

木枯らしの夜おそく神保町を歩いていたら、版画と額縁を並べた露店の片すみに立てかけた一枚の彩色石版が目についた。

ラジオ・モンタージュ寺田寅彦10分以内3,093

プドーフキンやエイゼンシュテインらの映画の芸術的価値が世界的に認められると同時に彼らのいわゆるモンタージュの理論がだいぶ持てはやされ、日本でもある方面ではこのモンタージュということが一種のはやり言葉になったかのように見える。

プドーフキンやエイゼンシュテインらの映画の芸術的価値が世界的に認められると同時に彼らのいわゆるモンタージュの理論がだいぶ持てはやされ、日本でもある方面ではこのモンタージュということが一種のはやり言葉になったかのように見える。

音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」寺田寅彦10分以内3,470

この音楽的映画の序曲は「パリのめざめ」の表題楽で始まる。

この音楽的映画の序曲は「パリのめざめ」の表題楽で始まる。

北氷洋の氷の割れる音寺田寅彦10分以内3,142

一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。

一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。

鎖骨寺田寅彦10分以内2,960

子供が階段から落ちてけがをした。

子供が階段から落ちてけがをした。

ニュース映画と新聞記事寺田寅彦10分以内3,077

ニュース映画は新聞紙上の報道記事の代用または補充として用いられるものと通例考えられているようであるが、この両者の間の本質的な差別の目標については、少なくも自分の知っているだけの範囲では、まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる。

ニュース映画は新聞紙上の報道記事の代用または補充として用いられるものと通例考えられているようであるが、この両者の間の本質的な差別の目標については、少なくも自分の知っているだけの範囲では、まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる。

さるかに合戦と桃太郎寺田寅彦10分以内2,898

近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。

近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。

思い出草寺田寅彦10分以内2,015

一  芭蕉の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。

一  芭蕉の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。

庭の追憶寺田寅彦10分以内3,452

郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。

郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。

映画と生理寺田寅彦10分以内3,216

ある科学者で、勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである。

ある科学者で、勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである。

詩と官能寺田寅彦10分以内2,277

一  清楚な感じのする食堂で窓から降りそそぐ正午の空の光を浴びながらひとり静かに食事をして最後にサーヴされたコーヒーに砂糖をそっと入れ、さじでゆるやかにかき交ぜておいて一口だけすする。

一  清楚な感じのする食堂で窓から降りそそぐ正午の空の光を浴びながらひとり静かに食事をして最後にサーヴされたコーヒーに砂糖をそっと入れ、さじでゆるやかにかき交ぜておいて一口だけすする。

小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」寺田寅彦10分以内2,671

十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。

十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。

俳句の型式とその進化寺田寅彦10分以内3,646

三十年ほどの間すっかり俳句の世間から遠ざかって仮寝をしていた間に、いろいろな「新型式俳句」が発生しているのを、やっとこのごろ目をさましてはじめて気がついて驚いているところである。

三十年ほどの間すっかり俳句の世間から遠ざかって仮寝をしていた間に、いろいろな「新型式俳句」が発生しているのを、やっとこのごろ目をさましてはじめて気がついて驚いているところである。

年賀状寺田寅彦10分以内3,266

友人鵜照君、明けて五十二歳、職業は科学的小説家、持病は胃潰瘍である。

友人鵜照君、明けて五十二歳、職業は科学的小説家、持病は胃潰瘍である。

新春偶語寺田寅彦10分以内2,560

新玉の春は来ても忘れられないのは去年の東北地方凶作の悲惨事である。

新玉の春は来ても忘れられないのは去年の東北地方凶作の悲惨事である。

異郷寺田寅彦10分以内3,748

ウェルダアの桜  大きな河かと思うような細長い湖水を小蒸気で縦に渡って行った。

ウェルダアの桜  大きな河かと思うような細長い湖水を小蒸気で縦に渡って行った。

夢寺田寅彦10分以内2,398

一  石の階段を上って行くと広い露台のようなところへ出た。

一  石の階段を上って行くと広い露台のようなところへ出た。

雪ちゃん寺田寅彦10分以内2,435

学校の昼の休みに赤門前の友の下宿の二階にねころんで、風のない小春日の温かさを貪るのがあの頃の自分には一つの日課のようになっていた。

学校の昼の休みに赤門前の友の下宿の二階にねころんで、風のない小春日の温かさを貪るのがあの頃の自分には一つの日課のようになっていた。

明治三十二年頃寺田寅彦10分以内2,381

明治三十二年に東京へ出て来たときに夏目先生の紹介ではじめて正岡子規の家へ遊びに行った。

明治三十二年に東京へ出て来たときに夏目先生の紹介ではじめて正岡子規の家へ遊びに行った。

二つの正月寺田寅彦10分以内2,960

九州の武雄温泉で迎えた明治三十年の正月と南欧のナポリで遭った明治四十三年の正月とこの二つの旅中の正月の記憶がどういう訳か私の頭の中で不思議な聯想の糸につながれて仕舞い込まれている。

九州の武雄温泉で迎えた明治三十年の正月と南欧のナポリで遭った明治四十三年の正月とこの二つの旅中の正月の記憶がどういう訳か私の頭の中で不思議な聯想の糸につながれて仕舞い込まれている。

病院風景寺田寅彦10分以内3,563

東京××大学医学部附属病院、整形外科病室第N号室。

東京××大学医学部附属病院、整形外科病室第N号室。

半日ある記寺田寅彦10分以内2,977

九月二十四日、日曜日、空よく晴れて暑からず寒からず。

九月二十四日、日曜日、空よく晴れて暑からず寒からず。

追憶の医師達寺田寅彦10分以内2,370

子供の時分に世話になった医師が幾人かあった。

子供の時分に世話になった医師が幾人かあった。

障子の落書寺田寅彦10分以内3,179

平一は今朝妹と姪とが国へ帰るのを新橋まで見送って後、なんだか重荷を下ろしたような心持になって上野行の電車に乗っているのである。

平一は今朝妹と姪とが国へ帰るのを新橋まで見送って後、なんだか重荷を下ろしたような心持になって上野行の電車に乗っているのである。