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北氷洋の氷の割れる音

寺田寅彦

『北氷洋の氷の割れる音』は青空文庫で公開されている寺田寅彦の短編作品。3,316文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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10分以内
3,316文字
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書出

一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘(そう)のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。

初出「鉄塔」1933(昭和8)年1月
底本寺田寅彦随筆集 第四巻
表記
新字新仮名
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