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10分以内で読める寺田寅彦の短編作品

青空文庫で公開されている寺田寅彦の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
ステッキ寺田寅彦
10分以内
初めは四本足、次に二本足、最後に三本足で歩くものは何かというなぞの発明された時代には、今のように若い者がステッキなどついて歩く習慣はなかったものと思われる。
海陸風と夕なぎ寺田寅彦
10分以内
昼間陸地の表面に近い気層が日照のためにあたためられて膨張すると、地上一定の高さにおいては、従来のその高さ以下にあった空気がその水準の上側にはみ出して来るから、従ってそこの気圧が高くなる。
鉛をかじる虫寺田寅彦
10分以内
近頃鉄道大臣官房研究所を見学する機会を得て、始めてこの大きなインスチチュートの内部の様子をかなり詳しく知ることが出来た。
蜂が団子をこしらえる話寺田寅彦
10分以内
私の宅の庭の植物は毎年色々な害虫のためにむごたらしく虐待される。
昭和二年の二科会と美術院寺田寅彦
10分以内
二科会(カタログ順)有島生馬氏。
人の言葉――自分の言葉寺田寅彦
10分以内
「おおかた古を考うる事、さらに一人二人の力もてことごとく明らめ尽くすべくもあらず。
浅草紙寺田寅彦
10分以内
十二月始めのある日、珍しくよく晴れて、そして風のちっともない午前に、私は病床から這(は)い出して縁側で日向ぼっこをしていた。
断片(Ⅱ)寺田寅彦
10分以内
連句で附句をする妙趣は自己を捨てて自己を活かし他を活かす事にあると思う。
スパーク寺田寅彦
10分以内
当らずさわらずの事を書こうとするとなかなか六かしい。
浅間山麓より寺田寅彦
10分以内
真夏の正午前の太陽に照りつけられた関東平野の上には、異常の熱量と湿気とを吸込んだ重苦しい空気が甕(かめ)の底のおりのように層積している。
高原寺田寅彦
10分以内
七月十七日朝上野発の「高原列車」で沓掛に行った。
ゴルフ随行記寺田寅彦
10分以内
ずっと前からM君にゴルフの仲間入りをすすめられ、多少の誘惑は感じているが、今日までのところでは頑強に抵抗して云う事を聞かないでいる。
雑記帳より(Ⅰ)寺田寅彦
10分以内
フランスの絵入雑誌を見ていると、モロッコ地方の叛徒の討伐に関する写真ニュースが数々掲載されている。
新年雑俎寺田寅彦
10分以内
数年前までは正月元旦か二日に、近い親類だけは年賀に廻ることにしていた。
ピタゴラスと豆寺田寅彦
10分以内
幾何学を教わった人は誰でもピタゴラスの定理というものの名前ぐらいは覚えているであろう。
科学上の骨董趣味と温故知新寺田寅彦
10分以内
骨董趣味とは主として古美術品の翫賞に関して現われる一種の不純な趣味であって、純粋な芸術的の趣味とは自ずから区別さるべきものである。
観点と距離寺田寅彦
10分以内
ある日、浜町の明治座の屋上から上野公園を眺めていたとき妙な事実に気がついた。
研究的態度の養成寺田寅彦
10分以内
理科教授につき教師の最も注意してほしいと思うことは児童の研究的態度を養成することである。
言語と道具寺田寅彦
10分以内
人間というものが始めてこの世界に現出したのはいつ頃であったか分らないが、進化論に従えば、ともかくも猿のような動物からだんだんに変化して来たものであるらしい。
物理学の応用について寺田寅彦
10分以内
物理学は基礎科学の一つであるからその応用の広いのは怪しむに足らぬ。
塵埃と光寺田寅彦
10分以内
昔ギリシアの哲学者ルクレチウスは窓からさしこむ日光の中に踊る塵埃(じんあい)を見て、分子説の元祖になったと伝えられている。
凍雨と雨氷寺田寅彦
10分以内
大気中の水蒸気が凍結して液体または固体となって地上に降るものを総称して降水と言う。
土佐の地名寺田寅彦
10分以内
地名には意味の分らないのが多い。
夕凪と夕風寺田寅彦
10分以内
夕凪は郷里高知の名物の一つである。
鸚鵡のイズム寺田寅彦
10分以内
この頃ピエル・ヴィエイという盲目の学者の書いた『盲人の世界』というのを読んでみた。
議会の印象寺田寅彦
10分以内
去年の十月だったか、十一月だったか、それさえどうしても思い出せない程にぼんやりした薄暗がりの記憶の中から、やっと手捜りに拾い出した、きれぎれの印象を書くのであるから、これを事実と云えば、ある意味では、やはり一種の事実であるが、またある意味では、いつか見た事のある悪夢の記録と同じ種類のものであって、決して厳密な意味の事実ではない。
石油ランプ寺田寅彦
10分以内
(この一篇を書いたのは八月の末であった。
マルコポロから寺田寅彦
10分以内
マルコポロの名は二十年前に中学校の歴史で教わって以来の馴染ではあったが、その名高い「紀行」を自分で読んだのはつい近頃の事である。
流言蜚語寺田寅彦
10分以内
長い管の中へ、水素と酸素とを適当な割合に混合したものを入れておく、そうしてその管の一端に近いところで、小さな電気の火花を瓦斯の中で飛ばせる、するとその火花のところで始まった燃焼が、次へ次へと伝播して行く、伝播の速度が急激に増加し、遂にいわゆる爆発の波となって、驚くべき速度で進行して行く。
映画雑感(Ⅴ)寺田寅彦
10分以内
永遠の緑この英国製映画を同類の米国製レビュー映画と比べると一体の感じが随分ちがっている。
中村彝氏の追憶寺田寅彦
10分以内
自分が中村彝(つね)氏を訪問したのはあとにも先にもただ一度である。
二科会その他寺田寅彦
10分以内
安井氏の絵はだんだんに肩の凝りが解けて来たという気がする。
二科会展覧会雑感寺田寅彦
10分以内
同じ展覧会を見て歩くのでも、単に絵を見て味わい楽しもうという心持で見るのと、何かしら一つ批評でもしてみようという気で見るのとでは、見る時の頭の働き方が違うだけに、その頭に残る印象にもかなりの差があり得る訳である。
学問の自由寺田寅彦
10分以内
学問の研究は絶対自由でありたい。
雑感寺田寅彦
10分以内
子供の時代から現在までに自分等の受けた科学教育というものの全体を引くるめて追想してみた時に、そのうちの如何なるものが現在の自分等の中に最も多く生き残って最も強く活きて働いているかと考えてみると、それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。
歌の口調寺田寅彦
10分以内
歌の口調がいいとか悪いとかいう事の標準が普遍的に定め得られるものかどうか、これは六かしい問題である。
短歌の詩形寺田寅彦
10分以内
比較的新しい地質時代に日本とアジア大陸とは陸続きになっていて、象や犀(さい)の先祖が大陸からの徒歩旅行の果に、東端の日本の土地に到着し、現在の吾々の住まっているここらあたりをうろついていたということは地質学者の研究によって明らかになった事実である。
映画雑感(Ⅶ)寺田寅彦
10分以内
影なき男一種の探偵映画である。
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