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人の言葉――自分の言葉

寺田寅彦

『人の言葉――自分の言葉』は青空文庫で公開されている寺田寅彦の短編作品。2,281文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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2,281文字
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書出

一 「おおかた古を考うる事、さらに一人二人の力もてことごとく明らめ尽くすべくもあらず。またよき人の説ならんからに多くの中には誤りもなどかなからん。必ずわろき事もまじらではえあらず。そのおのが心には、今は古の心ことごとく明らかなり、これをおきてはあるべくもあらずと思い定めたることも、思いのほかにまた人の異なるよき考えもいで来るわざなり。あまたの手を経るまにまに、さきざきの考えの上をなおよく考えきわ

初出「理学部会誌」1927(昭和2)年12月
底本寺田寅彦全集 第四巻
表記
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