30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
251-300件 / 全4,258件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 立春の卵 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
立春の時に卵が立つという話は、近来にない愉快な話であった。 | |||
| 南島譚 | 中島敦 | 30分以内 | |
今でもパラオ本島、殊にオギワルからガラルドへ掛けての島民で、ギラ・コシサンと其の妻エビルの話を知らない者は無い。 | |||
| 温泉だより | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
……わたしはこの温泉宿にもう一月ばかり滞在しています。 | |||
| この子 | 樋口一葉 | 30分以内 | |
口に出して私が我子が可愛いといふ事を申したら、嘸皆樣は大笑ひを遊ばしましやう、それは何方だからとて我子の憎いはありませぬもの、取たてゝ何も斯う自分ばかり美事な寶を持つて居るやうに誇り顏に申すことの可笑しいをお笑ひに成りましやう、だから私は口に出して其樣な仰山らしい事は言ひませぬけれど、心のうちではほんに/\可愛いの憎いのではありませぬ、掌を合せて拜まぬばかり辱ないと思ふて居りまする。 | |||
| 春雪 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 四月七日だというのに雪が降った。 | |||
| 一夕話 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
「何しろこの頃は油断がならない。和田さえ芸者を知っているんだから。」 藤井と云う弁護士は、老酒の盃を干してから、大仰に一同の顔を見まわした。 | |||
| 竹青 | 太宰治 | 30分以内 | |
むかし湖南の何とやら郡邑に、魚容という名の貧書生がいた。 | |||
| 剣の四君子 | 吉川英治 | 30分以内 | |
一 母のすがたを見ると、甚助の眼はひとりでに熱くなった。 | |||
| 開化の殺人 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
下に掲げるのは、最近予が本多子爵(仮名)から借覧する事を得た、故ドクトル・北畠義一郎(仮名)の遺書である。 | |||
| 姦淫に寄す | 坂口安吾 | 30分以内 | |
九段坂下の裏通りに汚い下宿屋があつた。 | |||
| 万葉集を読む | 正岡子規 | 30分以内 | |
(一) 四月十五日草廬に於いて萬葉集輪講會を開く。 | |||
| 羊飼いハイタ | アンブローズ・ビアス | 30分以内 | |
時が経っても、ハイタの胸の中にある青春の幻想は経験を積んだ者のそれに席を譲りませんでした。 | |||
| 煙管 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
一 加州石川郡金沢城の城主、前田斉広は、参覲中、江戸城の本丸へ登城する毎に、必ず愛用の煙管を持って行った。 | |||
| 日本婦道記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 北向きの小窓のしたに机をすえて「松の花」という稿本に朱を入れていた佐野藤右衛門は、つかれをおぼえたとみえてふと朱筆をおき、めがねをはずして、両方の指でしずかに眼をさすりながら、庭のほうを見やった。 | |||
| 徒然草の鑑賞 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
『文学』の編輯者から『徒然草』についての「鑑賞と批評」に関して何か述べよという試問を受けた。 | |||
| ベースボール | 正岡子規 | 30分以内 | |
○ベースボール に至りてはこれを行う者極めて少くこれを知る人の区域も甚だ狭かりしが近時第一高等学校と在横浜米人との間に仕合ありしより以来ベースボールという語ははしなく世人の耳に入りたり。 | |||
| そめちがへ | 森鴎外 | 30分以内 | |
時節は五月雨のまだ思切悪く昨夕より小止なく降りて、※子の下に四足踏伸ばしたる猫懶くして起たんともせず、夜更て酔はされし酒に、明近くからぐつすり眠り、朝飯と午餉とを一つに片付けたる兼吉が、浴衣脱捨てて引つ掛くる衣は紺にあめ入の明石、唐繻子の丸帯うるささうに締め畢り、何処かけんのある顔の眉蹙めて、四分珠の金釵もて結髪の頭をやけに掻き、それもこれも私がいつもののんきで、気が付かずにゐたからの事、人を恨む | |||
| 喝采 | 太宰治 | 30分以内 | |
手招きを受けたる童子 いそいそと壇にのぼりつ 「書きたくないことだけを、しのんで書き、困難と思われたる形式だけを、えらんで創り、デパートの紙包さげてぞろぞろ路ゆく小市民のモラルの一切を否定し、十九歳の春、わが名は海賊の王、チャイルド・ハロルド、清らなる一行の詩の作者、たそがれ、うなだれつつ街をよぎれば、家々の門口より、ほの白き乙女の影、走り寄りて桃金嬢の冠を捧ぐとか、真なるもの | |||
| 我が生活 | 中原中也 | 30分以内 | |
私はほんとに馬鹿だつたのかもしれない。 | |||
| 玩具 | 太宰治 | 30分以内 | |
どうにかなる。 | |||
| 詩とはなにか | 山之口貘 | 30分以内 | |
詩を書き出してから、すでに四十年に近いのであるが、さてしかし、詩とはなにかと来られると四十年の年月もぐらつくみたいで先ず、当惑をもって答えるしかないのである。 | |||
| 剣の四君子 | 吉川英治 | 30分以内 | |
一 熟れた柿が落ちている。 | |||
| 狂人日記 | ギ・ド・モーパッサン | 30分以内 | |
彼は高等法院長として、清廉な法官として世を去った。 | |||
| 木乃伊 | 中島敦 | 30分以内 | |
大キュロスとカッサンダネとの息子、波斯王カンビュセスが埃及に侵入した時のこと、その麾下の部将にパリスカスなる者があった。 | |||
| 『雪華図説』の研究 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
一 緒言 我が国が世界における文明国の中で有数の雪国であることは周知の事柄である。 | |||
| 選挙人に与う | 大隈重信 | 30分以内 | |
一 〔選挙の歩み〕 選挙ということが初めて我が国に行われたのは明治十一年、即ち府県会開設以来のことである。 | |||
| わがひとに与ふる哀歌 | 伊東静雄 | 30分以内 | |
目次 晴れた日に 曠野の歌 私は強ひられる―― 氷れる谷間 新世界のキィノー 田舎道にて 真昼の休息 帰郷者 同反歌 冷めたい場所で 海水浴 わがひとに与ふる哀歌 静かなクセニエ 咏唱 四月の風 即興 秧鶏は飛ばずに全路を歩いて来る 咏唱 有明海の思ひ出 (読人不知) かの微笑のひとを呼ばむ 病院の患者の歌 行つて お前のその憂愁の深さのほどに 河辺の歌 漂泊 寧ろ彼らが私のけふの日を歌ふ 鶯 | |||
| 厭世詩家と女性 | 北村透谷 | 30分以内 | |
恋愛は人世の秘鑰なり、恋愛ありて後人世あり、恋愛を抽き去りたらむには人生何の色味かあらむ、然るに尤も多く人世を観じ、尤も多く人世の秘奥を究むるといふ詩人なる怪物の尤も多く恋愛に罪業を作るは、抑も如何なる理ぞ。 | |||
| 古事記 | 武田祐吉 | 30分以内 | |
一 古事記は、上中下の三卷から成る。 | |||
| お守り | 山川方夫 | 30分以内 | |
――君、ダイナマイトは要らないかね? 突然、友人の関口が僕にいった。 | |||
| 案頭の書 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
一 古今実物語 一 大阪の画工北※の著はせる古今実物語と云ふ書あり。 | |||
| 亡国に至るを知らざれば之即ち亡国の儀に付質問 | 田中正造 | 30分以内 | |
亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問 (明治三十三年二月十七日、衆議院提出) 民を殺すは國家を殺すなり。 | |||
| 天皇陛下にさゝぐる言葉 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
天皇陛下が旅行して歩くことは、人間誰しも旅行するもの、あたりまえのことであるが、現在のような旅行の仕方は、危険千万と言わざるを得ない。 | |||
| 紀伊国狐憑漆掻語 | 谷崎潤一郎 | 30分以内 | |
漆掻きと云ったって都会の人は御存知ないかも知れませんが、山の中へ這入って行って漆の樹からうるしの汁をしぼるんです。 | |||
| おもかげ抄 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 「おい見ろ見ろ」 「――なんだ」 「あすこへ来る浪人を知ってるか」 「うちの店へ越して来た鎌田孫次郎てえ人だろう」 「本名はそうかも知れぬがの」 魚売り金八はにやりと笑って、「あれあおめえたいした飴ん棒だぜ」 遠州浜松の城下外れ、「猪之松」という問屋場の店先を一人の浪人が通りかかった。 | |||
| アンゴウ | 坂口安吾 | 30分以内 | |
矢島は社用で神田へでるたび、いつもするように、古本屋をのぞいて歩いた。 | |||
| 糸女覚え書 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
秀林院様(細川越中守忠興の夫人、秀林院殿華屋宗玉大姉はその法諡なり)のお果てなされ候次第のこと。 | |||
| 象を撃つ | ジョージ・オーウェル | 30分以内 | |
下ビルマのモールメンにいた頃、私は大勢の人たちから憎まれていた――生涯でただ一度、憎悪に足るだけの要職に就くことになったわけだ。 | |||
| 晩秋 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 旦那さまがお呼びだからお居間へ伺うように、そう云われたとき都留はすぐ「これは並の御用ではないな」と思った。 | |||
| 処女の純潔を論ず | 北村透谷 | 30分以内 | |
天地愛好すべき者多し、而して尤も愛好すべきは処女の純潔なるかな。 | |||
| 渡り鳥 | 太宰治 | 30分以内 | |
おもてには快楽をよそい、心には悩みわずらう。 | |||
| 散華 | 太宰治 | 30分以内 | |
玉砕という題にするつもりで原稿用紙に、玉砕と書いてみたが、それはあまりに美しい言葉で、私の下手な小説の題などには、もったいない気がして来て、玉砕の文字を消し、題を散華と改めた。 | |||
| 味覚馬鹿 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
美味い不味いは栄養価を立証する。 | |||
| 化け物の進化 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
人間文化の進歩の道程において発明され創作されたいろいろの作品の中でも「化け物」などは最もすぐれた傑作と言わなければなるまい。 | |||
| 鴎 | 太宰治 | 30分以内 | |
鴎というのは、あいつは、唖の鳥なんだってね、と言うと、たいていの人は、おや、そうですか、そうかも知れませんね、と平気で首肯するので、かえってこっちが狼狽して、いやまあ、なんだか、そんな気がするじゃないか、と自身の出鱈目を白状しなければならなくなる。 | |||
| 世界怪談名作集 | ギ・ド・モーパッサン | 30分以内 | |
私たちは最近の訴訟事件から談話に枝が咲いて、差押えということについて話し合っていた。 | |||
| 猪の味 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
猪の美味さを初めてはっきり味わい知ったのは、私が十ぐらいの時のことであった。 | |||
| 一人ならじ | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 栃木大助は「痛い」ということを云わない、またなにか具合の悪いことがあっても、「弱った」とか、「参った」とか、「困った」などということを決して云わない。 | |||
| 一塊の土 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
お住の倅に死別れたのは茶摘みのはじまる時候だつた。 | |||
| 夜の蝶 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 本所亀沢町の掘割に面した百坪ばかりの空地に、毎晩「貝屋」という軒提灯をかかげた屋台店が出る。 | |||
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