30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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空襲時に於ける興行非常対策について | 岸田国士 | 30分以内 | |
一、警戒警報発令中の興行に関しては、其の期間、劇場、映画館の閉鎖を以て一応の対策と見做し、目下これに従つてゐるのであるが、警報長期に亙る場合、然も早急に解除の見込立たざる情勢下に於ては、各地方官庁に於て適宜必要に応じ、興行場の再開を許可する方針らしいけれども、其の内容及興行方法に就ては、自ら臨時的考慮を加へなければならぬであらう。 | |||
地方文学の曙光 | 岸田国士 | 30分以内 | |
日本は何処へ行つても日本だといふことを私は近頃ますます強く感じる。 | |||
街の探偵 | 海野十三 | 30分以内 | |
キップの装置『さっきから気をつけていると、コトンコトンと、微かなリズミカルな音がしているね』と、彼は指を天井の方に立てて云うのであった。 | |||
助五郎余罪 | 牧逸馬 | 30分以内 | |
慶応生れの江戸っ児天下の助五郎は寄席の下足番だが、頼まれれば何でもする。 | |||
感想 | 岸田国士 | 30分以内 | |
最近は芝居も映画もあまり見ない。 | |||
いわゆる「反省」は我々を救うか | 岸田国士 | 30分以内 | |
十四五歳の頃、私は陸軍幼年学校の生徒であつたが、そういう学校へなぜはいつたか、その理由はここでは述べないことにして、とにかく、将来軍人として身を立てる覚悟で、おおむねドイツ式を採り入れたこの学校の寮生活をつづけていたのである。 | |||
人間カザノヴァの輪郭 | 岸田国士 | 30分以内 | |
カザノヴァの回想録を訳しはじめてみると、いろいろな問題が自分にも起こつて来るし、この書物の解説といふやうなものが同時になくてはならぬといふ気がするので、既に世にあらはれている文献をできるだけ探す一方、自分自身のメモもひと通り作つておきたいと思つてゐる。 | |||
劇文学は何処へ行くか | 岸田国士 | 30分以内 | |
私が戯曲を書きだしてからもう二十五年になる。 | |||
新劇の黎明 | 岸田国士 | 30分以内 | |
劇文学の夜は永く続いた。 | |||
屋上庭園 | 岸田国士 | 30分以内 | |
人物並木その妻三輪その妻所或るデパアトメントストアの屋上庭園時九月半ばの午後[#改ページ]二組の夫婦が一団になつて、雑談を交してゐる。 | |||
賢婦人の一例(一幕) | 岸田国士 | 30分以内 | |
橋本夫人渥美登静間氏静間弓子女中東京の郊外――初冬――午後二時頃。 | |||
ヂアロオグ・プランタニエ(対話) | 岸田国士 | 30分以内 | |
由美子このごろ、町田さん、あなたのお宅へ、たび/\いらつしやるんですつて?奈緒子えゝ、あなたのおうちへいらつしやるやうにね。 | |||
俳優と現代人の生活(対話Ⅴ) | 岸田国士 | 30分以内 | |
A(編集者)先月、日本の俳優は、芝居するという目先のことにとらわれすぎて、演技にフクラミがない、というようなお話がありましたが、これはやはり歌舞伎なんかのやり方と関係があるでしようか……。 | |||
先駆者小山内薫 | 岸田国士 | 30分以内 | |
演劇の分野において、明治時代は真に革新と名づけられるやうな芸術運動も、啓蒙事業も殆ど企てられてゐない。 | |||
述懐 | 岸田国士 | 30分以内 | |
真夜なかにふと眼が覚めた。 | |||
外遊熱 | 岸田国士 | 30分以内 | |
外国へ行つて勉強したいといふ青年が、近頃非常に多い。 | |||
演劇の様式――総論 | 岸田国士 | 30分以内 | |
「演劇」の範囲をどこまでひろげるかという問題は、けつきよく、「演劇」の定義次第であるが、また逆に、「演劇」に一つの定義を与えるとすれば、やはり、「演劇」の範囲をまず決めてかからなければならぬ。 | |||
笑について | 岸田国士 | 30分以内 | |
笑うことのできるのは人間だけであります。 | |||
未解決の問題 | 岸田国士 | 30分以内 | |
編集者は私に「新劇の総決算」といふ課題を与へた。 | |||
桜花を詠める句 | 杉田久女 | 30分以内 | |
近代女流俳句は、大正七年以降全国的に長足の進歩をとげているのであるが、しかも尚お、閨秀の和歌に較べて、はるかに下位に取扱われ、閨秀歌人が自由に自家の歌集を世にとい、一般民衆と接触があるに反し、女流俳句は殆ど近代文芸のらち外に置かれているかの感がある。 | |||
梟啼く | 杉田久女 | 30分以内 | |
私には信光というたった一人の弟があった。 | |||
文学のふるさと | 坂口安吾 | 30分以内 | |
シャルル・ペロオの童話に「赤頭巾」という名高い話があります。 | |||
興津弥五右衛門の遺書 | 森鴎外 | 30分以内 | |
某儀明日年来の宿望相達し候て、妙解院殿(松向寺殿)御墓前において首尾よく切腹いたし候事と相成り候。 | |||
父を売る子 | 牧野信一 | 30分以内 | |
彼は、自分の父親を取りいれた短篇小説を続けて二つ書いた。 | |||
センチメンタル・ドライヴ | 牧野信一 | 30分以内 | |
「弾け!弾け!その手風琴で沢山だ。 | |||
厭世詩家と女性 | 北村透谷 | 30分以内 | |
恋愛は人世の秘鑰なり、恋愛ありて後人世あり、恋愛を抽き去りたらむには人生何の色味かあらむ、然るに尤も多く人世を観じ、尤も多く人世の秘奥を究むるといふ詩人なる怪物の尤も多く恋愛に罪業を作るは、抑も如何なる理ぞ。 | |||
各人心宮内の秘宮 | 北村透谷 | 30分以内 | |
各人は自ら己れの生涯を説明せんとて、行為言動を示すものなり、而(しか)して今日に至るまで真に自己を説明し得たるもの、果して幾個かある。 | |||
処女の純潔を論ず | 北村透谷 | 30分以内 | |
天地愛好すべき者多し、而(しか)して尤も愛好すべきは処女の純潔なるかな。 | |||
心機妙変を論ず | 北村透谷 | 30分以内 | |
哲学必ずしも人生の秘奥を貫徹せず、何ぞ況んや善悪正邪の俗論をや。 | |||
他界に対する観念 | 北村透谷 | 30分以内 | |
悲劇必らずしも悲を以て旨とせず、厭世必らずしも厭を以て趣とせず、別に一種の抜く可からざる他界に対する自然の観念の存するものあり、この観念は以て悲劇を人心の情世界に愬(うつた)へしめ、厭世を高遠なる思想家に迎へしむ、人間ありてよりこの観念なきはあらず、或は遠く或は近く、大なるものあり、小なるものあり、宗教この観念の上に立ち、詩想この観念の糧に活く。 | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 30分以内 | |
「お母さん、私は何處から生れて來たの。 | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 30分以内 | |
田山花袋氏は里見※さんを評して「大正の鏡花」と呼んで居る。 | |||
花子 | 森鴎外 | 30分以内 | |
Auguste(オオギュスト) Rodin(ロダン) は為事場へ出て来た。 | |||
鴎外漁史とは誰ぞ | 森鴎外 | 30分以内 | |
福岡日日新聞の主筆猪股為治君は予が親戚の郷人である。 | |||
冬の王 | ハンス・ランド | 30分以内 | |
このデネマルクという国は実に美しい。 | |||
詩集夏花 | 伊東静雄 | 30分以内 | |
目次燕砂の花夢からさめて蜻蛉夕の海いかなれば決心朝顔八月の石にすがりて水中花自然に、充分自然に夜の葦燈台の光を見つつ野分に寄す若死沫雪笑む稚児よ……早春孔雀の悲しみ夏の嘆き疾駆[#改ページ]おほかたの親しき友は、「時」と「さだめ」の酒つくり搾り出だしし一の酒。 | |||
わがひとに与ふる哀歌 | 伊東静雄 | 30分以内 | |
目次晴れた日に曠野の歌私は強ひられる――氷れる谷間新世界のキィノー田舎道にて真昼の休息帰郷者同反歌冷めたい場所で海水浴わがひとに与ふる哀歌静かなクセニエ咏唱四月の風即興秧鶏は飛ばずに全路を歩いて来る咏唱有明海の思ひ出(読人不知)かの微笑のひとを呼ばむ病院の患者の歌行つてお前のその憂愁の深さのほどに... | |||
駆ける朝 | 牧野信一 | 30分以内 | |
「苦労」は後から後から、いくらでもおし寄せてくる。 | |||
くもり日つゞき | 牧野信一 | 30分以内 | |
歌合せ外に出るのは誰も具合が悪かつた。 | |||
出発 | 牧野信一 | 30分以内 | |
(A)「風よ風よ、吾を汝が立琴となせ、彼の森の如く――か、ハツハツハ……琴にならぬうちに、おさらばだよ、森よ森よ、さよなら――と!」「真面目かと思へば冗談で、冗談かと思へば生真面目で、転がせ/\、この樽を――だ、ハツハツハツ……」「泣いて呉れるなヨ、出船の邪魔だヨ……」「今日は黒パン、明日は白パン、兵士の歌だよ、白い娘と黒いパン、黒い娘と白いパン、どんどん行け行け鉄砲かついで――」私はテントの袋を肩につけて、何かしら不安な思ひにでも打たれてゐる... | |||
黄昏の堤 | 牧野信一 | 30分以内 | |
小樽は、読みかけてゐるギリシヤ悲劇の中途で幾つかの語学に就いての知識を借りなければならないことになつて、急に支度を整へて出かけた。 | |||
サンニー・サイド・ハウス | 牧野信一 | 30分以内 | |
………………火をいれた誘蛾灯が机の上に置いてあります。 | |||
ブロンズまで | 牧野信一 | 30分以内 | |
追跡の話Dと村長がR子のことで月夜の晩に川べりの茶屋で格闘を演じた。 | |||
ランプの便り | 牧野信一 | 30分以内 | |
「おや/\、もうランプを点ける頃なの、何とまあ日が短いことだらうね。 | |||
学者アラムハラドの見た着物 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
学者のアラムハラドはある年十一人の子を教えておりました。 | |||
鸚鵡のゐる部屋 | 牧野信一 | 30分以内 | |
フロラが飼つてゐる鸚鵡は、好く人に慣れてゐて籠から出してやると、あちこちの部屋をヨタヨタと散歩したり、階段を滑稽な脚どりで昇り降りしたりするが、「お早う」も、「今日は――」も知らなかつた。 | |||
階段 | 牧野信一 | 30分以内 | |
川瀬美奈子――。 | |||
海路 | 牧野信一 | 30分以内 | |
「登志さん、果物でも持つて行つたらどうなの、雑誌ばかり読んでゐないで……」ナイフや皿の用意をととのへながら、母は登志子を促した。 | |||
川を遡りて | 牧野信一 | 30分以内 | |
私たちは、その村で一軒の農家を借りうけ、そして裏山の櫟林の中腹にテントを張り、どちらが母屋であるか差別のつかぬ如き出放題な原始生活を送つてゐた。 | |||
繰舟で往く家 | 牧野信一 | 30分以内 | |
春来頻リニ到ル宋家の東袖ヲ垂レ懐ヲ開キテ好風ヲ待ツ艪を漕ぐのには川底が浅すぎる、棹をさすのには流れが速すぎる――そのやうな川を渡るために、岸から岸へ綱を引き、乗手は綱を手繰つて舟をすすめる、これを繰舟の渡しと称ふ。 |