30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 楯輿 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 神原与八郎は豪快な生きかたを好んだ。 | |||
| 須磨寺附近 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 清三は青木に迎えられて須磨に来た。 | |||
| 殉死 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 「どういうわけなんだ、いったいこれはどうしたというのだ」八島主馬はすこし腹立たしそうにまわりの人々を見まわした、「まるでめしゅうどを警護しているようではないか、五郎兵衛、きかせてくれ、これはどういうわけなんだ、みんな此処でなにをしているんだ」「まあ待て、仔細はいまに話す」久米五郎兵衛がなだめるように云った、「なにもそこもとを窮命しているわけではない、おれたちはまあいわばとのい詰めのようなもの | |||
| 蕭々十三年 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 明暦三年の火事は江戸開府いらいはじめての大災だった。 | |||
| 三年目 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一の一 「……どなたです」 そう云って覗いた顔を見て友吉はまごついた。 | |||
| 狐 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 いちばんはじめに、誰が云いだしたかわからなかった、また、はじめのうちは誰もほんとうだと思う者はなかった、「まさか、いまどきそんなばかなことがある筈はない」そう云って笑う者が多かった、「そんならためしてみるか」「いいとも」そんなことがいくたびとなくあった、そうして、だんだんと笑う者がなくなった。 | |||
| 避けぬ三左 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 「おい、むこうから来るのは三左だろう」「そうだ三左だ」「天気を訊いてみるから見ていろ」天正十七年十二月のある日、駿河国府中の城下街で、小具足をつけた三人の若者がひそひそささやいていた。 | |||
| おかよ | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 ――ああこんどこそ。 | |||
| 落武者日記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一の一 「もういけない、祐八郎、下ろしてくれ」 「なにを云う」 大畑祐八郎は、叱りつけるように叫んだ。 | |||
| おもかげ | 山本周五郎 | 30分以内 | |
一 はやり病をやんで、母の亡くなったのは、正之助が七歳のとしの夏の末だった。 | |||
| チカモーガ | アンブローズ・ビアス | 30分以内 | |
ある晴れた秋の午後、一人の子供が小さな農場の粗末な家屋から迷い出て、誰にも見られず森に入った。 | |||
| 国際雪氷委員会のことなど | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
国際雪氷委員会(International Commission of Snow and Ice)は、ごく最近まで国際雪及び氷河委員会(International Commission on Snow and Glaciers)という名前で、国際水文学協会(International Association of Hydrology)の一部となっていた。 | |||
| 人類の誇大狂 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
精神病患者の中には一種自分が非常に有力な神聖なものである如くに思ひ込んで、万事その積りで行ふ者がある。 | |||
| 私が現在の立場 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
「もう少し、しつかりした、婦人運動が具体的に表はれなくてはならない。」と云ふやうなことをあちらこちらで私はこの頃聞かされる。 | |||
| らいてう氏の『処女の真価値』を読みて | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
「青鞜」二月号に私は処女の価値については全然わからないと明言して置いた。 | |||
| 男性に対する主張と要求 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
未来の予想と云ふやうな事は余程確実な根底をもつてゐなければ出来ないことで、また外れ易いものだと思ひます。 | |||
| 書簡 木村荘太宛 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
宛先 東京市麹町区平河町 発信地 東京市外上駒込染井三二九 辻方 御手紙拝見いたしました。 | |||
| 岩野清子氏の『双棲と寡居』について | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
私は中央公論十月号に掲載された『双棲と寡居』を読んで黙つてはゐられないやうな気がした。 | |||
| 『青鞜』を引き継ぐに就いて | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
新しきものゝ動き初めたときに旧いものから加へらるゝ圧迫は大抵同じ形式をもつて何時もおしよせて来るやうに思はれます。 | |||
| 諷刺大学生 | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
ある夜一人の見も知らぬ学生が訪ねて来た、 洋服の袖口のところが破れてゐて 小さな穴から下着の縞模様をのぞかせてゐた、 学生は――諷刺文学万歳!と叫んで そして私に握手を求めた ――曙ですよ、 あなたのお仕事の性質は、 日本に諷刺文学が とにかく真実に起つたといふことは 決定的に我々の勝です、 彼はかう言つて沈黙した、 ところで我々はそれから、 ぺちやくちやしやべつた揚句は ――諷刺 | |||
| きのふは嵐けふは晴天 | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
舞台 周囲が岩石ばかりの大谿谷の底を想像させる所、極度に晴れ渡つた早春の朝、遠くから太鼓のにぶい音と、タンバリンの低い音が断続的に聞えてくる、舞台ボンヤリとして何か間のぬけた感。 | |||
| 魔女 | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
叙事詩「魔女」の人物 海羅義丘( ) 千敬太郎(青年) 天羅多吉(独立画家) 富士光雄(渕 ) マリア ( ) 悪魔 ( ) 魔女 ( ) 姉 ( ) 序詩 すべての女の読者諸君よ いまは時代の過渡期です、 若しあなたに 恋愛に就いての 真ねんがなかつたら、 恋することはお控へなさい でなければ貴女の 教養と財産にとつて この上もなく危険がやつてき | |||
| シャリアピン | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
1 わたしはシャリアピンさまに 永年仕へてゐる蚤 ともに韃靼の古都カザンに生れ ともに暮して当年六十四歳、 夏はシャリアピンのカラーの下の涼しいところに 冬は暖い頭髪の中に 平素は主として鳩尾のあたりに住んでゐる、 早耳、早足は小生の特長 御主人シャリアピンが御承知なくとも わたしはすべてを知つてゐる、 ソビヱットのこと、 旦那の若い頃からの友達ゴリキイ旦那の最近の便りも せつせと走り廻つたり、 | |||
| 紙幣 | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
紙幣よ、 貴様のためにこの私の詩人が 歌ふのを光栄と思へ、 だが貴様はいふだらう、 ――何を生意気な貧乏詩人め、 イノシシとは一体 十円札か百円札か知つてゐるか さういはれてみると一寸胴忘れした 然しそんなことが何の恥辱だらう、 紙幣の図柄をゆつくり 見て居る暇もない程に 貴様はいつも私の右から入つて左へ抜ける まるで駈足だ。 | |||
| 「土」に就て | 夏目漱石 | 30分以内 | |
「土」が「東京朝日」に連載されたのは一昨年の事である。 | |||
| 「樋口一葉全集第二巻」後記 | 久保田万太郎 | 30分以内 | |
この卷には、前卷(第一卷)を承けて、『琴の音』以下十四篇の小説を收めた。 | |||
| 浜尾新先生 | 辰野隆 | 30分以内 | |
毎週二回か三回、僕は帝大構内の、浜尾新先生の銅像の下を通つて、丘の上の教員食堂に午飯を食べにゆくのだが、その銅像を眺める度毎に、在りし日の先生とは似てもつかぬ姿だと思はぬためしはない。 | |||
| ネバダ通信 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
「積雪水量測定の父」 ネバダ通信は、まずネバダ大学の教授チャーチ博士の話から始めなければならない。 | |||
| 十年…… | 久保田万太郎 | 30分以内 | |
――まど子さん、何年になつたの、今度?…… と、ぼくは、たま/\逢つたKさんの、上のはうのお嬢さんに、何んの気なしに訊いた。 | |||
| 芸術統制是非 | 辰野隆 | 30分以内 | |
ある日のこと、某国大使館に永年勤務していたしごく実直な男が言うのに、自分も永い間、大使館に出入りする各方面の日本人に接したが、その中でも、ことに勲章を欲しがったり、欲しそうな言動をあえてするのは、いつも美術家に多く、文人に少ない。 | |||
| 登山談義 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
八月二十日於霧ヶ峰「山の会」講演大意、後補筆 昔からお談義を聞かせるのは大抵老人と極っているようで「またお談義か、うんざりするな」というようなことは、日常見聞する所であります。 | |||
| 思い出す儘に | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
陸地測量部で輯製二十万分一の地図を発行するようになったのは、『陸地測量部沿革誌』に拠れば明治十七年からで、これは伊能図を基礎とし、各府県調製の地図を参酌校訂して、全国の地図を作り、一般の便に供するのが目的であったという。 | |||
| 後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
後立山という名は、黒部川の峡谷を隔てて立山の東に連亙している信越国境山脈中の一峰として、夙くから地誌地図等に記載され、一個の山体として取り扱われていたらしいにも拘わらず、元来が越中の称呼であって、此方面からの登山は、甚しく困難でもあり且つ危険でもあるから、偶に入込む猟師などの外は登山者絶無という有様であったと想われる。 | |||
| 坊つちやん「遺蹟めぐり」 | 岡本一平 | 30分以内 | |
〈上〉 一 予は今備後の鞆の津より松山へ渡る汽船の甲板の上で意気込んで居る。 | |||
| 田楽豆腐 | 森鴎外 | 30分以内 | |
「あなた植物園へ入らつしやつて」と、台所から細君が声を掛けた。 | |||
| 落穂 | 伊藤左千夫 | 30分以内 | |
水田のかぎりなく広い、耕地の奥に、ちょぼちょぼと青い小さなひと村。 | |||
| 四十年の回想 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
『民藝四十年』というのは私の著書なので、自分の本を読んでその感想なり、当時の事情なりを書くのはおかしな事だとも思える。 | |||
| 正直者 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
見たところ成程私は正直な人物らしく思はれるでせう。 | |||
| 花桐 | 室生犀星 | 30分以内 | |
女が年上であるということが、女を悲しがらせ遠慮がちにならせる。 | |||
| 玉章 | 室生犀星 | 30分以内 | |
故郷にて保則様、十一月二十三日の御他界から百日の間、都に通じる松並木の道を毎夜参りますうちに、冬は過ぎ春がおとずれ、いまでは、もう、松の花の気はいがするようになりました。 | |||
| 耳 | 新美南吉 | 30分以内 | |
一 ある晩、久助君は風呂にはいっていた。 | |||
| 秩父の渓谷美 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
五月の秩父 いつも五月、一年中でのよき日である五月になると、私は秩父の山や谷を思い出すことが避け難い一の習慣のようになっている。 | |||
| 決闘 | 新美南吉 | 30分以内 | |
一 「犬」という字が一字きり大きく黒板に書かれてあります。 | |||
| 嘘言と云ふことに就いての追想 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
嘘言を吐くと云ふことは悪いことだと私達はずつと小さい時から教へられて来ました。 | |||
| 内気な娘とお転婆娘 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
『女はしとやかでなくてはいけない、をとなしくなくてはいけない』と云ふ訓しへは甚だ結構な事です。 | |||
| 雪解けにすべった丁玲女史 | 平野零児 | 30分以内 | |
最近ソ連の「雪解け」もいろんな曲折があった。 | |||
| 蕗の下の神様 | 宇野浩二 | 30分以内 | |
一 今は昔、もうずっとの昔のことですが、北海道にコロボックンクルという、妙な神様が住んでおられました。 | |||
| 一葉の日記 | 久保田万太郎 | 30分以内 | |
“ある女――斯の人は夫を持たず了ひで亡くなつたが、彼女の居ない後では焼捨てゝ呉れろと言ひ置いて、一生のことを書いた日記を遺して行つた。 | |||
| 春の大方山 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
南アルプスの二、三の山が東京から望まれることが確実となったので、外にも尚お、遠い大井川奥の空から煤煙の都東京をこっそり覗いている山が或は有るかも知れない。 | |||
| 釜沢行 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
都門の春はもう余程深くなった。 | |||