私の従軍報告
岸田国士
『私の従軍報告』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。7,285文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 7,285文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 戦線は無限に広いこと武漢が落ち、広東が陥ち、わが軍の作戦区域が著るしく拡大されたことは云ふまでもないが、私の今度の中支従軍を通じて、現実にこれは大変だと感じたことは、普通第一線と呼ばれてゐる作戦軍の正面以外に、鉄道の沿線と揚子江流域の重要な都市を囲む殆ど中支一帯の地域に残敵の有力な部隊が蟠居して、わが占領地区を脅かしてゐることである。 |
初出 | 「東京朝日新聞」1938(昭和13)年11月12~16日 |
底本 | 岸田國士全集24 |
表記 | 新字旧仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。