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愛妻家の一例

岸田国士

『愛妻家の一例』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。4,047文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
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30分以内
4,047文字
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書出

ルナアルの日記を読んで、いろいろ面白い発見をするのだが、彼は自分の少年時代を、「にんじん」で過したゞけあつて、大人になつてからも、常に周囲を「にんじん」の眼で眺め暮した世にも不幸な人間なのである。

初出「婦人公論 第二十巻第十二号」1935(昭和10)年12月1日
底本岸田國士全集22
表記
新字旧仮名
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