『力としての文化』まえがき
岸田国士
『『力としての文化』まえがき』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。5,098文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 5,098文字 |
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書き出し書出 | 私は最近二年間、大政翼賛会文化部の仕事を引受け、国民組織として整備すべき文化機構に関し、また、国民運動として取りあぐべき各種文化問題について、いろいろ自分でも研究し、各方面の意見も徴したのですが、なにしろその範囲は無限に広く、一つ一つの問題が極めて深い根柢のうへに立つてゐるといふことを知るにつけ、先づどこから手をつけるべきかといふことに屡※迷つたのであります。 |
初出 | 「力としての文化――若き人々へ」河出書房、1943(昭和18)年6月20日 |
底本 | 岸田國士全集25 |
表記 | 新字旧仮名 |
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