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鸚鵡のゐる部屋

牧野信一

『鸚鵡のゐる部屋』は青空文庫で公開されている牧野信一の短編作品。4,700文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
4,700文字
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書出

フロラが飼つてゐる鸚鵡は、好く人に慣れてゐて籠から出してやると、あちこちの部屋をヨタヨタと散歩したり、階段を滑稽な脚どりで昇り降りしたりするが、「お早う」も、「今日は――」も知らなかつた。

初出「令女界 第九巻第十二号(十二月号)」宝文館、1930(昭和5)年12月1日
底本牧野信一全集第四巻
表記
新字旧仮名
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