青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
301-350件 / 全14,272件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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百物語 | 森鴎外 | 60分以内 | |
何か事情があって、川開きが暑中を過ぎた後に延びた年の当日であったかと思う。 | |||
新釈諸国噺 | 太宰治 | 1時間〜 | |
凡例一、わたくしのさいかく、とでも振仮名を附けたい気持で、新釈諸国噺という題にしたのであるが、これは西鶴の現代訳というようなものでは決してない。 | |||
機械 | 横光利一 | 60分以内 | |
初めの間は私は私の家の主人が狂人ではないのかとときどき思った。 | |||
眉山 | 太宰治 | 30分以内 | |
これは、れいの飲食店閉鎖の命令が、未だ発せられない前のお話である。 | |||
土 | 長塚節 | 1時間〜 | |
「土」に就て漱石「土」が「東京朝日」に連載されたのは一昨年の事である。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 1時間〜 | |
人恋ふる涙をわすれ大海へ引かれ行くべき身かと思ひぬ(晶子)当帝の外戚の大臣一派が極端な圧迫をして源氏に不愉快な目を見せることが多くなって行く。 | |||
悟浄歎異 | 中島敦 | 60分以内 | |
昼餉ののち、師父が道ばたの松の樹の下でしばらく憩うておられる間、悟空は八戒を近くの原っぱに連出して、変身の術の練習をさせていた。 | |||
浅草公園 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
浅草の仁王門の中に吊(つ)った、火のともらない大提灯。 | |||
光と風と夢 | 中島敦 | 1時間〜 | |
一八八四年五月の或夜遅く、三十五歳のロバァト・ルゥイス・スティヴンスンは、南仏イエールの客舎で、突然、ひどい喀血に襲われた。 | |||
女体 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
楊某と云う支那人が、ある夏の夜、あまり蒸暑いのに眼がさめて、頬杖をつきながら腹んばいになって、とりとめのない妄想に耽っていると、ふと一匹の虱(しらみ)が寝床の縁を這っているのに気がついた。 | |||
散歩生活 | 中原中也 | 10分以内 | |
「女房でも貰つて、はやくシヤツキリしろよ、シヤツキリ」と、従兄みたいな奴が従弟みたいな奴に、浅草のと或るカフエーで言つてゐた。 | |||
出家とその弟子 | 倉田百三 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]この戯曲を信心深きわが叔母上にささぐ[#改ページ][#ページの左右中央]極重悪人唯称仏。 | |||
裸女の画 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
シヤガールの裸の女の繪を床の間においた。 | |||
赤い蝋燭 | 新美南吉 | 5分以内 | |
山から里の方へ遊びにいった猿が一本の赤い蝋燭(ろうそく)を拾いました。 | |||
南国太平記 | 直木三十五 | 1時間〜 | |
呪殺変高い、梢の若葉は、早朝の微風と、和やかな陽光とを、健康そうに喜んでいたが、鬱々とした大木、老樹の下蔭は、薄暗くて、密生した灌木と、雑草とが、未だ濡れていた。 | |||
自転車日記 | 夏目漱石 | 30分以内 | |
西暦一千九百二年秋忘月忘日白旗を寝室の窓に翻えして下宿の婆さんに降を乞うや否や、婆さんは二十貫目の体躯を三階の天辺まで運び上げにかかる、運び上げるというべきを上げにかかると申すは手間のかかるを形容せんためなり、階段を上ること無慮四十二級、途中にて休憩する事前後二回、時を費す事三分五セコンドの後この偉大なる婆さんの得意なるべき顔面が苦し気に戸口にヌッと出現する、あたり近所は狭苦しきばかり也、この会見の栄を肩身狭くも双肩に荷える余に向って婆さんは媾和条件の第一款として命令的に左のごとく申し渡... | |||
あの頃の自分の事 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
以下は小説と呼ぶ種類のものではないかも知れない。 | |||
早すぎる埋葬 | エドガー・アラン・ポー | 60分以内 | |
興味の点はまったく人を夢中にさせるものであるが、普通の小説にするのにはあまりに恐ろしすぎる、というような題材がある。 | |||
清貧譚 | 太宰治 | 30分以内 | |
以下に記すのは、かの聊斎志異の中の一篇である。 | |||
いのちの初夜 | 北条民雄 | 1時間〜 | |
駅を出て二十分ほども雑木林の中を歩くともう病院の生垣が見え始めるが、それでもその間には谷のように低まった処や、小高い山のだらだら坂などがあって人家らしいものは一軒も見当たらなかった。 | |||
外套 | ニコライ・ゴーゴリ | 1時間〜 | |
ある省のある局に……しかし何局とはっきり言わないほうがいいだろう。 | |||
キャラコさん | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
青い波のうねりに、初島がポッカリと浮んでいる。 | |||
フロレンス・ナイチンゲールの生涯 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
慈悲の女神、天使として、フロレンス・ナイチンゲールは生きているうちから、なかば伝説につつまれた存在であった。 | |||
青年 | 森鴎外 | 1時間〜 | |
壱小泉純一は芝日蔭町の宿屋を出て、東京方眼図を片手に人にうるさく問うて、新橋停留場から上野行の電車に乗った。 | |||
家庭の幸福 | 太宰治 | 30分以内 | |
「官僚が悪い」という言葉は、所謂「清く明るくほがらかに」などという言葉と同様に、いかにも間が抜けて陳腐で、馬鹿らしくさえ感ぜられて、私には「官僚」という種属の正体はどんなものなのか、また、それが、どんな具合いに悪いのか、どうも、色あざやかには実感せられなかったのである。 | |||
雪女 | 小泉八雲 | 10分以内 | |
武蔵の国のある村に茂作、巳之吉と云う二人の木こりがいた。 | |||
詩 | 石川啄木 | 60分以内 | |
啄木鳥いにしへ聖者が雅典の森に撞(つ)きし、光ぞ絶えせぬみ空の『愛の火』もて鋳にたる巨鐘、無窮のその声をぞ染めなす『緑』よ、げにこそ霊の住家。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 60分以内 | |
皮ごろも上に着たれば我妹子は聞くことのみな身に沁(し)まぬらし(晶子)源氏の君の夕顔を失った悲しみは、月がたち年が変わっても忘れることができなかった。 | |||
慈悲 | 岡本かの子 | 10分以内 | |
ひとくちに慈悲ぶかい人といえば、誰にでもものを遣る人、誰のいうことをも直ぐ聞き入れてやる人、何事も他人の為に辞せない人、こう極めて仕舞うのが普通でしょう。 | |||
文七元結 | 三遊亭円朝 | 60分以内 | |
さてお短いもので、文七元結の由来という、ちとお古い処のお話を申上げますが、只今と徳川家時分とは余程様子の違いました事で、昔は遊び人というものがございましたが、只遊んで暮して居ります。 | |||
満願 | 太宰治 | 5分以内 | |
これは、いまから、四年まえの話である。 | |||
病院横町の殺人犯 | エドガー・アラン・ポー | 1時間〜 | |
千八百〇十〇年の春から夏に掛けてパリイに滞留してゐた時、己はオオギユスト・ドユパンと云ふ人と知合になつた。 | |||
党生活者 | 小林多喜二 | 1時間〜 | |
洗面所で手を洗っていると、丁度窓の下を第二工場の連中が帰りかけたとみえて、ゾロ/\と板草履や靴バキの音と一緒に声高な話声が続いていた。 | |||
黙々静観 | 勝海舟 | 5分以内 | |
一個人の百年は、ちやうど国家の一年位に当るものだ。 | |||
レ・ミゼラブル | ヴィクトル・ユゴー | 1時間〜 | |
第一編ワーテルローニヴェルから来る道にあるもの一八六一年五月のある麗しい朝、一人の旅人、すなわちこの物語の著者は、ニヴェルからやってきてラ・ユルプの方へ向かっていた。 | |||
伊沢蘭軒 | 森鴎外 | 1時間〜 | |
その頼山陽は寛政十二年十一月三日に、安藝国広島国泰寺裏門前杉木小路の父春水の屋敷で、囲の中に入れられ、享和三年十二月六日まで屏禁せられて居り、文化二年五月九日に至つて、「門外も為仕度段、存寄之通可被仕候」と云ふ浅野安藝守重晟が月番の達しに依つて釈された。 | |||
我が生活 | 中原中也 | 30分以内 | |
私はほんとに馬鹿だつたのかもしれない。 | |||
東京の風俗 | 木村荘八 | 1時間〜 | |
一、東京「パースペクチヴ」亡友岸田劉生が昔、そのころ東京日日だつた今の毎日新聞へ、東京繁昌記の画文を寄せて、「新古細句銀座通」=しんこざいくれんがのすぢみち=と題する戯文をものしたことがある。 | |||
死刑囚最後の日 | ヴィクトル・ユゴー | 1時間〜 | |
ビセートルにて死刑囚!もう五週間のあいだ、私はその考えと一緒に住み、いつもそれと二人きりでおり、いつもその面前に凍えあがり、いつもその重みの下に背を屈めている。 | |||
風博士 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
諸君は、東京市某町某番地なる風博士の邸宅を御存じであろう乎(か)?御存じない。 | |||
二都物語 | チャールズ・ディケンズ | 1時間〜 | |
「二都物語」はチャールズ・ディッケンズ(一八一二―一八七〇)の一八五九年の作である。 | |||
ろくろ首 | 小泉八雲 | 30分以内 | |
五百年ほど前に、九州菊池の侍臣に磯貝平太左衞門武連と云う人がいた。 | |||
みみずのたはこと | 徳冨健次郎 | 1時間〜 | |
恒春園南面[#改丁]故人に儂(わし)の村住居も、満六年になった。 | |||
二流の人 | 坂口安吾 | 1時間〜 | |
第一話小田原にて天正十八年、真夏のひざかりであつた。 | |||
死後の恋 | 夢野久作 | 60分以内 | |
ハハハハハ。 | |||
黄金風景 | 太宰治 | 10分以内 | |
海の岸辺に緑なす樫(かし)の木、その樫の木に黄金の細き鎖のむすばれて―プウシキン―私は子供のときには、余り質のいい方ではなかった。 | |||
秋の瞳 | 八木重吉 | 60分以内 | |
私は、友が無くては、耐へられぬのです。 | |||
歌行灯 | 泉鏡花 | 1時間〜 | |
宮重大根のふとしく立てし宮柱は、ふろふきの熱田の神のみそなわす、七里のわたし浪ゆたかにして、来往の渡船難なく桑名につきたる悦びのあまり……と口誦むように独言の、膝栗毛五編の上の読初め、霜月十日あまりの初夜。 | |||
六白金星 | 織田作之助 | 60分以内 | |
楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 30分以内 | |
春の夜のもやにそひたる月ならん手枕かしぬ我が仮ぶしに(晶子)二月の二十幾日に紫宸殿の桜の宴があった。 |
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