岡本かの子の全作品
青空文庫で公開されている岡本かの子の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全115件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 | 
|---|---|---|---|
| 愛 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| その人にまた逢うまでは、とても重苦しくて気骨の折れる人、もう滅多には逢うまいと思います。 | |||
| 慈悲 | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| ひとくちに慈悲ぶかい人といえば、誰にでもものを遣る人、誰のいうことをも直ぐ聞き入れてやる人、何事も他人の為に辞せない人、こう極めて仕舞うのが普通でしょう。 | |||
| 老妓抄 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
| 平出園子というのが老妓の本名だが、これは歌舞伎俳優の戸籍名のように当人の感じになずまないところがある。 | |||
| 桜 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたりさくら花咲きに咲きたり諸立ちの棕梠(しゆろ)春光にかがやくかたへこの山の樹樹のことごと芽ぐみたり桜のつぼみ稍(やや)ややにゆるむひつそりと欅(けやき)大門とざしありひつそりと桜咲きてあるかも丘の上の桜さく家の日あたりに啼(な)きむつみ居る親豚子豚ひともとの桜の幹につながれし若駒の瞳のうるめる愛し淋しげに今年の春も咲くものか一樹は枯れしその傍の桜春さればさ... | |||
| 秋雨の追憶 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| ○十月初めの小雨の日茸狩りに行つた。 | |||
| ある男の死 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| A!女学校では、当時有名な話でありました。 | |||
| 縮緬のこころ | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| おめしちりめんといふ名で覚えてゐる――それでつくられてゐた明治三十年代、私の幼年時代のねんねこ。 | |||
| 富士 | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| 人間も四つ五つのこどもの時分には草木のたたずまいを眺めて、あれがおのれに盾突くものと思い、小さい拳を振り上げて争う様子をみせることがある。 | |||
| 愚なる(?!)母の散文詩 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| わたしは今、お化粧をせつせとして居ます。 | |||
| 風と裾 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| 春の雷が鳴つてから俄に暖気を増し、さくら一盛り迎へ送りして、今や風光る清明の季に入らうとしてゐる。 | |||
| みちのく | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 桐(きり)の花の咲く時分であった。 | |||
| 恋愛といふもの | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| 恋愛は詩、ロマンチツクな詩、しかも決して非現実的な詩ではないのであります。 | |||
| 鯉魚 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 京都の嵐山の前を流れる大堰川には、雅びた渡月橋が架っています。 | |||
| 東海道五十三次 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
| 風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。 | |||
| 家霊 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 山の手の高台で電車の交叉点になっている十字路がある。 | |||
| 狂童女の恋 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| ――きちがひの女の兒に惚れられた話をしませう。 | |||
| 鮨 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
| 東京の下町と山の手の境い目といったような、ひどく坂や崖の多い街がある。 | |||
| 渾沌未分 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
| 小初は、跳ね込み台の櫓(やぐら)の上板に立ち上った。 | |||
| 金魚撩乱 | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| 今日も復一はようやく変色し始めた仔魚を一匹二匹と皿に掬(すく)い上げ、熱心に拡大鏡で眺めていたが、今年もまた失敗か――今年もまた望み通りの金魚はついに出来そうもない。 | |||
| 食魔 | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| 菊萵苣と和名はついているが、原名のアンディーヴと呼ぶ方が食通の間には通りがよいようである。 | |||
| 母子叙情 | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| かの女は、一足さきに玄関まえの庭に出て、主人逸作の出て来るのを待ち受けていた。 | |||
| 鶴は病みき | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| 白梅の咲く頃となると、葉子はどうも麻川荘之介氏を想い出していけない。 | |||
| 河明り | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| 私が、いま書き続けている物語の中の主要人物の娘の性格に、何か物足りないものがあるので、これはいっそのこと環境を移して、雰囲気でも変えたらと思いつくと、大川の満ち干の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家を、私の心は頻りに望んで来るのであった。 | |||
| 雛妓 | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| なに事も夢のようである。 | |||
| 英国メーデーの記 | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| 倫敦に於ける五月一日は新聞の所謂「赤」一党のみが辛うじてメーデーを維持する。 | |||
| 雑煮 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| 維新前江戸、諸大名の御用商人であつた私の實家は、維新後東京近郊の地主と變つたのちまでも、まへの遺風を墨守して居る部分があつた。 | |||
| 朧 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| 早春を脱け切らない寒さが、思ひの外にまだ肩や肘を掠める。 | |||
| 新茶 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| それほど茶好きでなくとも、新茶には心ひかれる。 | |||
| ダミア | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| うめき出す、といふのがダミアの唄ひ方の本当の感じであらう。 | |||
| 星 | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| 晴れた秋の夜は星の瞬きが、いつもより、ずつとヴイヴイツトである。 | |||
| 一平氏に | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| そちらのお座敷にはもうそろそろ西陽が射す頃で御座いませう?鋭い斜光線の直射があなたのお机のわきの磨りガラスの窓障子へ光の閃端をうちあてると万遍なくお部屋の内部がオレンヂ色にあかるくなりますのね、そしてにわかに蒸暑くなるのでせう、あなたは急に汗を余計お出しになる。 | |||
| 男心とはかうしたもの | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| 尊敬したい気持結婚前は、男子に対する観察などいつても、甚だ漠然としたもので、寧ろこの時代には、男とも、女とも意識しなかつた位です。 | |||
| 女性と庭 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| 女性と庭岡本かの子出入りの植木屋さんが廻つて来て、手が明いてますから仕事をさして欲しいと言ふ。 | |||
| 私の書に就ての追憶 | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| 東京の西郊に私の実家が在つた。 | |||
| 小町の芍薬 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 根はかち/\の石のやうに朽ち固つてゐながら幹からは新枝を出し、食べたいやうな柔かい切れ込みのある葉は萌黄色のへりにうす紅をさしてゐた。 | |||
| 或る男の恋文書式 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| お別れしてから、あの煙草屋の角のポストの処まで、無我夢中で私が走つたのを御存じですか。 | |||
| 小学生のとき与へられた教訓 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| 或る晴れた秋の日、尋常科の三年生であつた私は学校の運動場に高く立つてゐる校旗棒を両手で握つて身をそらし、頭を後へ下げて、丁度逆立したやうになつて空を眺めてみた。 | |||
| 秋の七草に添へて | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| 萩、刈萱、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔。 | |||
| 処女時代の追憶 | 岡本かの子 | 10分以内 | |
| ○処女時代の私は、兄と非常に密接して居ました。 | |||
| 過去世 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 池は雨中の夕陽の加減で、水銀のやうに縁だけ盛り上つて光つた。 | |||
| 蝙蝠 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
| それはまだ、東京の町々に井戸のある時分のことであつた。 | |||
| 老主の一時期 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
| 「お旦那の眼の色が、このごろめつきり鈍つて来たぞ。 | |||
| 夏の夜の夢 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 月の出の間もない夜更けである。 | |||
| 上田秋成の晩年 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
| 文化三年の春、全く孤独になつた七十三の翁、上田秋成は京都南禅寺内の元の庵居の跡に間に合せの小庵を作つて、老残の身を投げ込んだ。 | |||
| 秋の夜がたり | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 中年のおとうさんと、おかあさんと、二十歳前後のむすこと、むすめの旅でありました。 | |||
| 川 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| かの女の耳のほとりに川が一筋流れてゐる。 | |||
| 雪 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 遅い朝日が白み初めた。 | |||
| 蔦の門 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
| 私の住む家の門には不思議に蔦(つた)がある。 | |||
| 巴里祭 | 岡本かの子 | 1時間〜 | |
| 彼等自らうら淋しく追放人といっている巴里幾年もの滞在外国人がある。 | |||
| 現代若き女性気質集 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
| これは現代の若き女性気質の描写であり、諷刺であり、概観であり、逆説である。 | |||
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