岡本かの子の全作品

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51–100件 / 全134件

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
東海道五十三次岡本かの子60分以内14,020

風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。

風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。

狂童女の恋岡本かの子10分以内3,930

――きちがひの女の兒に惚れられた話をしませう。

――きちがひの女の兒に惚れられた話をしませう。

食魔岡本かの子1時間〜37,028

菊萵苣と和名はついているが、原名のアンディーヴと呼ぶ方が食通の間には通りがよいようである。

菊萵苣と和名はついているが、原名のアンディーヴと呼ぶ方が食通の間には通りがよいようである。

母子叙情岡本かの子1時間〜78,286

かの女は、一足さきに玄関まえの庭に出て、主人逸作の出て来るのを待ち受けていた。

かの女は、一足さきに玄関まえの庭に出て、主人逸作の出て来るのを待ち受けていた。

鶴は病みき岡本かの子1時間〜26,575

白梅の咲く頃となると、葉子はどうも麻川荘之介氏を想い出していけない。

白梅の咲く頃となると、葉子はどうも麻川荘之介氏を想い出していけない。

河明り岡本かの子1時間〜49,981

私が、いま書き続けている物語の中の主要人物の娘の性格に、何か物足りないものがあるので、これはいっそのこと環境を移して、雰囲気でも変えたらと思いつくと、大川の満ち干の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家を、私の心は頻りに望んで来るのであった。

私が、いま書き続けている物語の中の主要人物の娘の性格に、何か物足りないものがあるので、これはいっそのこと環境を移して、雰囲気でも変えたらと思いつくと、大川の満ち干の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家を、私の心は頻りに望んで来るのであった。

雛妓岡本かの子1時間〜26,895

なに事も夢のようである。

なに事も夢のようである。

英国メーデーの記岡本かの子10分以内2,836

倫敦に於ける五月一日は新聞の所謂「赤」一党のみが辛うじてメーデーを維持する。

倫敦に於ける五月一日は新聞の所謂「赤」一党のみが辛うじてメーデーを維持する。

雑煮岡本かの子5分以内1,338

維新前江戸、諸大名の御用商人であつた私の實家は、維新後東京近郊の地主と變つたのちまでも、まへの遺風を墨守して居る部分があつた。

維新前江戸、諸大名の御用商人であつた私の實家は、維新後東京近郊の地主と變つたのちまでも、まへの遺風を墨守して居る部分があつた。

朧岡本かの子5分以内625

早春を脱け切らない寒さが、思ひの外にまだ肩や肘を掠める。

早春を脱け切らない寒さが、思ひの外にまだ肩や肘を掠める。

新茶岡本かの子5分以内705

それほど茶好きでなくとも、新茶には心ひかれる。

それほど茶好きでなくとも、新茶には心ひかれる。

ダミア岡本かの子5分以内1,505

うめき出す、といふのがダミアの唄ひ方の本当の感じであらう。

うめき出す、といふのがダミアの唄ひ方の本当の感じであらう。

星岡本かの子10分以内2,992

晴れた秋の夜は星の瞬きが、いつもより、ずつとヴイヴイツトである。

晴れた秋の夜は星の瞬きが、いつもより、ずつとヴイヴイツトである。

一平氏に岡本かの子10分以内2,450

そちらのお座敷にはもうそろそろ西陽が射す頃で御座いませう? 鋭い斜光線の直射があなたのお机のわきの磨りガラスの窓障子へ光の閃端をうちあてると万遍なくお部屋の内部がオレンヂ色にあかるくなりますのね、そしてにわかに蒸暑くなるのでせう、あなたは急に汗を余計お出しになる。

そちらのお座敷にはもうそろそろ西陽が射す頃で御座いませう? 鋭い斜光線の直射があなたのお机のわきの磨りガラスの窓障子へ光の閃端をうちあてると万遍なくお部屋の内部がオレンヂ色にあかるくなりますのね、そしてにわかに蒸暑くなるのでせう、あなたは急に汗を余計お出しになる。

男心とはかうしたもの岡本かの子5分以内871

尊敬したい気持  結婚前は、男子に対する観察などいつても、甚だ漠然としたもので、寧ろこの時代には、男とも、女とも意識しなかつた位です。

尊敬したい気持  結婚前は、男子に対する観察などいつても、甚だ漠然としたもので、寧ろこの時代には、男とも、女とも意識しなかつた位です。

女性と庭岡本かの子5分以内1,066

女性と庭 岡本かの子  出入りの植木屋さんが廻つて来て、手が明いてますから仕事をさして欲しいと言ふ。

女性と庭 岡本かの子  出入りの植木屋さんが廻つて来て、手が明いてますから仕事をさして欲しいと言ふ。

私の書に就ての追憶岡本かの子10分以内2,342

東京の西郊に私の実家が在つた。

東京の西郊に私の実家が在つた。

小町の芍薬岡本かの子30分以内5,211

根はかち/\の石のやうに朽ち固つてゐながら幹からは新枝を出し、食べたいやうな柔かい切れ込みのある葉は萌黄色のへりにうす紅をさしてゐた。

根はかち/\の石のやうに朽ち固つてゐながら幹からは新枝を出し、食べたいやうな柔かい切れ込みのある葉は萌黄色のへりにうす紅をさしてゐた。

或る男の恋文書式岡本かの子5分以内1,663

お別れしてから、あの煙草屋の角のポストの処まで、無我夢中で私が走つたのを御存じですか。

お別れしてから、あの煙草屋の角のポストの処まで、無我夢中で私が走つたのを御存じですか。

小学生のとき与へられた教訓岡本かの子5分以内1,727

或る晴れた秋の日、尋常科の三年生であつた私は学校の運動場に高く立つてゐる校旗棒を両手で握つて身をそらし、頭を後へ下げて、丁度逆立したやうになつて空を眺めてみた。

或る晴れた秋の日、尋常科の三年生であつた私は学校の運動場に高く立つてゐる校旗棒を両手で握つて身をそらし、頭を後へ下げて、丁度逆立したやうになつて空を眺めてみた。

処女時代の追憶岡本かの子10分以内3,570

○  処女時代の私は、兄と非常に密接して居ました。

○  処女時代の私は、兄と非常に密接して居ました。

過去世岡本かの子30分以内8,936

池は雨中の夕陽の加減で、水銀のやうに縁だけ盛り上つて光つた。

池は雨中の夕陽の加減で、水銀のやうに縁だけ盛り上つて光つた。

老主の一時期岡本かの子60分以内15,845

「お旦那の眼の色が、このごろめつきり鈍つて来たぞ。」  店の小僧や番頭が、主人宗右衛門のこんな陰口を囁き合ふやうになつた。

「お旦那の眼の色が、このごろめつきり鈍つて来たぞ。」  店の小僧や番頭が、主人宗右衛門のこんな陰口を囁き合ふやうになつた。

上田秋成の晩年岡本かの子60分以内18,368

文化三年の春、全く孤独になつた七十三の翁、上田秋成は京都南禅寺内の元の庵居の跡に間に合せの小庵を作つて、老残の身を投げ込んだ。

文化三年の春、全く孤独になつた七十三の翁、上田秋成は京都南禅寺内の元の庵居の跡に間に合せの小庵を作つて、老残の身を投げ込んだ。

秋の夜がたり岡本かの子30分以内9,545

中年のおとうさんと、おかあさんと、二十歳前後のむすこと、むすめの旅でありました。

中年のおとうさんと、おかあさんと、二十歳前後のむすこと、むすめの旅でありました。

川岡本かの子30分以内8,497

かの女の耳のほとりに川が一筋流れてゐる。

かの女の耳のほとりに川が一筋流れてゐる。

雪岡本かの子30分以内5,689

遅い朝日が白み初めた。

遅い朝日が白み初めた。

巴里祭岡本かの子1時間〜30,596

彼等自らうら淋しく追放人といっている巴里幾年もの滞在外国人がある。

彼等自らうら淋しく追放人といっている巴里幾年もの滞在外国人がある。

現代若き女性気質集岡本かの子5分以内1,752

これは現代の若き女性気質の描写であり、諷刺であり、概観であり、逆説である。

これは現代の若き女性気質の描写であり、諷刺であり、概観であり、逆説である。

女性の不平とよろこび岡本かの子5分以内1,558

女が、男より行儀をよくしなければならないということ。

女が、男より行儀をよくしなければならないということ。

時代色岡本かの子5分以内685

センチメンタルな気風はセンチと呼んで唾棄軽蔑されるようになったが、世上一般にロマンチックな気持ちには随分憧れを持ち、この傾向は追々強くなりそうである。

センチメンタルな気風はセンチと呼んで唾棄軽蔑されるようになったが、世上一般にロマンチックな気持ちには随分憧れを持ち、この傾向は追々強くなりそうである。

異性に対する感覚を洗練せよ岡本かの子5分以内692

現代の女性の感覚は色調とか形式美とか音とかに就いて著るしく発達して来た。

現代の女性の感覚は色調とか形式美とか音とかに就いて著るしく発達して来た。

女性崇拝岡本かの子5分以内751

西洋人は一体に女性尊重と見做されているが、一概にそうも言い切れない。

西洋人は一体に女性尊重と見做されているが、一概にそうも言い切れない。

山茶花岡本かの子5分以内158

ひとの世の男女の  行ひを捨てて五年  夫ならぬ夫と共棲み  今年また庭のさざんくわ  夫ならぬ夫とならびて  眺め居る庭のさざんくわ  夫ならぬ夫にしあれど  ひとたびは夫にてありし  つまなりしその昔より  つまならぬ今の語らひ  浄くしてあはれはふかし  今年また庭のさざんくわ  ならび居て二人はながむる。

ひとの世の男女の  行ひを捨てて五年  夫ならぬ夫と共棲み  今年また庭のさざんくわ  夫ならぬ夫とならびて  眺め居る庭のさざんくわ  夫ならぬ夫にしあれど  ひとたびは夫にてありし  つまなりしその昔より  つまならぬ今の語らひ  浄くしてあはれはふかし  今年また庭のさざんくわ  ならび居て二人はながむる。

桃のある風景岡本かの子10分以内2,209

食欲でもないし、情欲でもない。

食欲でもないし、情欲でもない。

病房にたわむ花岡本かの子5分以内1,977

春は私がともすれば神経衰弱になる季節であります。

春は私がともすれば神経衰弱になる季節であります。

異国食餌抄岡本かの子10分以内3,603

夕食前の小半時、巴里のキャフェのテラスは特別に混雑する。

夕食前の小半時、巴里のキャフェのテラスは特別に混雑する。

巴里の秋岡本かの子5分以内1,877

セーヌの河波の上かわが、白ちゃけて来る。

セーヌの河波の上かわが、白ちゃけて来る。

新時代女性問答岡本かの子10分以内2,637

一平 兎に角、近代の女性は型がなくなった様だね。

一平 兎に角、近代の女性は型がなくなった様だね。

家庭愛増進術岡本かの子10分以内2,074

わたくしは自分達を夫とか妻とか考えません。

わたくしは自分達を夫とか妻とか考えません。

良人教育十四種岡本かの子10分以内2,323

(1) 気むずかしい夫  何が気に入らないのか、黙りこくってむっつりしている。

(1) 気むずかしい夫  何が気に入らないのか、黙りこくってむっつりしている。

岡本一平論岡本かの子30分以内4,235

「あなたのお宅の御主人は、面白い画をお描きになりますね。嘸おうちのなかも、いつもおにぎやかで面白くいらっしゃいましょう。」  この様なことを私に向って云う人が時々あります。

「あなたのお宅の御主人は、面白い画をお描きになりますね。嘸おうちのなかも、いつもおにぎやかで面白くいらっしゃいましょう。」  この様なことを私に向って云う人が時々あります。

愛よ愛岡本かの子5分以内1,240

この人のうえをおもうときにおもわず力が入る。

この人のうえをおもうときにおもわず力が入る。

かの女の朝岡本かの子60分以内13,128

K雑誌先月号に載ったあなたの小説を見ました。

K雑誌先月号に載ったあなたの小説を見ました。

初夏に座す岡本かの子5分以内720

人生の甘酸を味はひ分けて来るほど、季節の有難味が判つて来る。

人生の甘酸を味はひ分けて来るほど、季節の有難味が判つて来る。

花は勁し岡本かの子60分以内18,202

青みどろを溜めた大硝子箱の澱んだ水が、鉛色に曇つて来た。

青みどろを溜めた大硝子箱の澱んだ水が、鉛色に曇つて来た。

街頭岡本かの子5分以内1,089

二列に並んで百貨店ギャラレ・ラファイエットのある町の一席を群集は取巻いた。

二列に並んで百貨店ギャラレ・ラファイエットのある町の一席を群集は取巻いた。

巴里の唄うたい岡本かの子10分以内3,777

彼等の決議  市会議員のムッシュウ・ドュフランははやり唄は嫌いだ。

彼等の決議  市会議員のムッシュウ・ドュフランははやり唄は嫌いだ。

巴里のキャフェ岡本かの子10分以内3,474

旅人のカクテール  旅人は先ず大通のオペラの角のキャフェ・ド・ラ・ペーイで巴里の椅子の腰の落付き加減を試みる。

旅人のカクテール  旅人は先ず大通のオペラの角のキャフェ・ド・ラ・ペーイで巴里の椅子の腰の落付き加減を試みる。

伯林の落葉岡本かの子10分以内2,467

彼が公園内に一歩をいれた時、彼はまだ正気だった。

彼が公園内に一歩をいれた時、彼はまだ正気だった。