30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 階段 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 川瀬美奈子――。 | |||
| 海路 | 牧野信一 | 30分以内 | |
「登志さん、果物でも持つて行つたらどうなの、雑誌ばかり読んでゐないで……」 ナイフや皿の用意をととのへながら、母は登志子を促した。 | |||
| 川を遡りて | 牧野信一 | 30分以内 | |
私たちは、その村で一軒の農家を借りうけ、そして裏山の櫟林の中腹にテントを張り、どちらが母屋であるか差別のつかぬ如き出放題な原始生活を送つてゐた。 | |||
| 繰舟で往く家 | 牧野信一 | 30分以内 | |
春来頻リニ到ル宋家の東 袖ヲ垂レ懐ヲ開キテ好風ヲ待ツ 艪を漕ぐのには川底が浅すぎる、棹をさすのには流れが速すぎる――そのやうな川を渡るために、岸から岸へ綱を引き、乗手は綱を手繰つて舟をすすめる、これを繰舟の渡しと称ふ。 | |||
| 凩日記 | 牧野信一 | 30分以内 | |
* 心象の飛躍を索め、生活の変貌を翹望する――斯ういふ意味のことは口にしたり記述されたりする場合に接すると多く無稽感を誘はれるものだが、真実に人の胸底に巣喰ふ左様な憧憬や苦悶は最も原始的に多彩な強烈さを持つて蟠居する渦巻であらう。 | |||
| 山峡の村にて | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 その村は、東京から三時間もかゝらぬ遠さであり、私が長い間住なれたところであつたが私は最早まる一年も帰らなかつた。 | |||
| 祝福された星の歌 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 麓の村から五哩あまり、馬の背で踏み入る森林地帯の山奥――苔むした岩々の間を、隠花植物の影を浮べて、さんさんと流れる谿川のほとりに営まれた伐木工場の丸木小屋の事務所に、その頃私はアメリカ生れのフロラと共に働いてゐました。 | |||
| 滝のある村 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 僕はね、親父たちが何といつたつて、キエ、お前と、結婚するよ……。 | |||
| 痴酔記 | 牧野信一 | 30分以内 | |
千九百三十年、クリスマスにちかき頃――。 | |||
| 塚越の話 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 「塚越の奴は、――教室でラヴ・レターを書いてゐたさうだ――。一体彼奴は、俺達のこれまでの忠告を、何と思つてゐやがるんだらう。失敬な奴だ。」 「彼奴は俺達を馬鹿にしてゐるんだ。その時だけは好い加減に点頭いてゐるが、肚では舌を出して嗤つてやがるんだ。」 「改心の見込はないかな?」 「断然――鉄拳制裁と仕よう。」 私が、自習室へ入つて行つた時に恰度其処では斯んな相談が可決されたところだつた。 | |||
| 肉桂樹 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 枳殻の生垣に、烏瓜の赤い実が鮮やかであつた。 | |||
| 病状 | 牧野信一 | 30分以内 | |
凍てついた寒い夜がつゞいてゐた。 | |||
| 冬物語 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 その田舎の、K家といふ閑静な屋敷を訪れて、私は四五年振りでそこの古風な庭を眺めることを沁々と期待してゐたが、折悪しく激しい旋風がこゝを先途と吹きまくつて止め度もなく、遥かの野面から砲煙のやうに襲来する竜巻の津波で目もあけられぬ有様だつた。 | |||
| 幽霊の出る宮殿 | 牧野信一 | 30分以内 | |
わたしはこの四五年来、少くとも一年のうちに二回以上は、全く天涯の孤独者であるかのやうな、そして深い寧ろ憂ひに閉ぢこめられたやうな姿で独り、登山袋に杖を突いて、遠方の景色にばかり見惚れてゐるかのやうな眼を挙げながら、すたすたとその山峡の村へ赴くのが慣ひである。 | |||
| サロメと体操 | 牧野信一 | 30分以内 | |
学生であつた私は春の休暇で故郷の町に帰つてゐたが、うちでは勉強が出来ないと称して二三駅離れた海辺の村へ逃れてたつた独りで暮してゐた。 | |||
| パンアテナイア祭の夢 | 牧野信一 | 30分以内 | |
堤の白明 野菜を積んだ馬車を駆つて、朝毎に遠い町の市場へ通ふのが若者の仕事だつた。 | |||
| ベツコウ蜂 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 ひとりのスパルタの旅人が述べてゐた。 | |||
| 鵞鳥の家 | 牧野信一 | 30分以内 | |
(満里子の手帳から――) 一 冬のお休みになつたら今年もまた兄さん達といつしよに赤倉のスキーへ行くことを、あんなに楽しみにしてゐたのに、いざとなつたら母さんが何うしてもあたしだけを許して下さらないのだ。 | |||
| 奇友往来 | 牧野信一 | 30分以内 | |
いつも私はひとりで、教室の一番うしろの席について、うつらうつらと窓の外を眺めてゐる文科の学生であつたが、毎時間毎時間そんな風にして居眠りをしたり、屋根を見あげたりしてゐるうちに、恰度私の窓と真向ひにあたる政治部の教室で、やはり私と同じやうにぼんやりとして此方の窓を眺めたり、空を見あげたりしてゐる眼の据つた何処となく鷲を想像させるかのやうな精悍な容貌の学生と顔なじみになつてしまつた。 | |||
| 木枯の吹くころ | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 そとは光りに洗はれた月夜である。 | |||
| 泉岳寺附近 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 泉岳寺前の居酒屋の隅で私が、こつぷ酒を睨めながら瞑想に耽つてゐると、奥で亭主と守吉の激しい口論であつた。 | |||
| 日本橋 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 (第一日)快晴――私は八時に起床して、いでたちをとゝのへ、首途の乾杯を挙げ、靴を光らせ、そして妻の腕を執り、口笛の、お江戸日本橋――の吹奏に歩調を合せながら、この武者修業のテープを切つた。 | |||
| 風媒結婚 | 牧野信一 | 30分以内 | |
或る理学士のノートから―― 一 この望遠鏡製作所に勤めて、もう半年あまり経ち、飽性である僕の性質を知つてゐる友人連は、あいつにしては珍らしい、あの朝寝坊がきちん/\と朝は七時に起き、夕方までの勤めを怠りなくはたして益々愉快さうである、加けに勤めを口実にして俺達飲仲間からはすつかり遠ざかつて、まるで孤独の生活を繰返してゐるが、好くもあんなに辛抱が出来たものだ――などゝ不思議がり、若しかすると、 | |||
| 風流旅行 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 一ヶ月あまりは、またそれで旅に暮しても十分とおもつてゐたのに、私は迂闊にも自分が再び相当の飲酒者に立ち戻つてゐたのを忘れてゐた為に、二三ヶ所をわたり歩いて未だ二週間も経たぬ間に、もう国元へ電報を打たなければならぬ状態だつた。 | |||
| 船の中の鼠 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 都を遠く離れた或る片田舎の森蔭で、その頃私は三人の友達と共にジヤガイモや唐もろこしを盗んで、憐れな命をつないで居りました。 | |||
| 街角 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 郊外に間借りをしてゐた森野が或る夕方ステツキをグル/\回しながら散歩してゐると、停車場のちかくで、ひとりの美しい婦人に呼びかけられた。 | |||
| 真夏の朝のひとゝき | 牧野信一 | 30分以内 | |
芝区で、二本榎の谷間に部屋を借りてゐた。 | |||
| 夜見の巻 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 私は夏の中頃から、鬼涙村の宇土酒造所に客となつて膜翅類の採集に耽つてゐた。 | |||
| 夜の奇蹟 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 海辺の連中は雨が降ると皆な池部の家に集まるのが慣ひだつた。 | |||
| 裸虫抄 | 牧野信一 | 30分以内 | |
横須賀にゐる妹(彼の妻の)のところで、当分彼の息子をあづかりたいと云つて寄越したのである。 | |||
| 露路の友 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 おそく帰る時には兵野は玄関からでなしに、庭をまはつて椽側から入る習慣だつたが、その晩は余程烈しく泥酔してゐたと見へて、雨戸を閉めるのを忘れたと見へる。 | |||
| タンタレスの春 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 その頃ナンシーは、土曜から日曜にかけて毎週きまつて私を横浜から訪れて、私に従つて日本語を習ふのだと称してゐた。 | |||
| 塩原多助旅日記 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
いや是は若林先生、さア此方へお這入んなさい。 | |||
| ラガド大学参観記 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 往来で騒いでゐる声が何うも自分を呼んでゐるらしく思はれるので私は、ペンを擱いて、手の平を耳の後ろに翳した。 | |||
| 雪景色 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 滝は、あまり創作(小説)のことばかり想つてゐるのが重苦しくなつたのでスケツチ箱をさげて散歩に出かけた。 | |||
| 昔の歌留多 | 牧野信一 | 30分以内 | |
三月もかゝると云はれてゐる病院へ滝は、毎日、日暮時に通つてゐた。 | |||
| 舞踏会余話 | 牧野信一 | 30分以内 | |
川の向ひ側の山裾の芝原では、恰度山の神様の祭りの野宴がはじまるところでした。 | |||
| 冬の風鈴 | 牧野信一 | 30分以内 | |
三月六日 前日中に脱稿してしまはうと思つてゐた筈の小説が、おそらく五分の一もまとまつてはゐなかつた。 | |||
| 陽に酔つた風景 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 鶴子からの手紙だつたので彼は、勇んでY村行の軽便鉄道に乗つた。 | |||
| 晩春の健康 | 牧野信一 | 30分以内 | |
羽根蒲団の上に寝ころんでゐるやうだ――などゝ私は思つた位でした。 | |||
| 渚 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 「まア随分暫らくでしたね。それで何日此方へ帰つたの?」 河村の小母さんは、何の挨拶もなく庭口からのつそりと現れた純吉を見つけて、持前の機嫌の好さで叱るやうに訊ねた。 | |||
| 競馬の日 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 眠つても眠つても眠り足りないやうな果しもなくぼんやりした頭を醒すために私は、屡々いろいろな手段を講じる。 | |||
| 極夜の記 | 牧野信一 | 30分以内 | |
静かな、初秋の夜である。 | |||
| 海棠の家 | 牧野信一 | 30分以内 | |
おそらくあの娘は、私より二つか三つぐらゐの年上だつたに違ひないのだが私には相当のおとなに見えた。 | |||
| お蝶の訪れ | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 いま時分に、まだ花のあるところなんてあるのかしら? ――はじめて来た方角には違ひないのだが、案外だ! この様子を見ると何処か途中にでも花見の場所があるのらしいが、どうも妙だ! 何処の花だつて、もうとうに散つてゐる筈だが――花見と云つても、あの時のは芝居見物のことだつたが、あれに誘はれたのはやがてもう一ト月も前になるぢやないか! あの頃が、それでも田舎よりはいくらか遅い東京のお花見季だつた | |||
| 或る五月の朝の話 | 牧野信一 | 30分以内 | |
「シン! シン!」 夢の中で彼は、さう自分の名前を呼ばれてゐるのに気づいたが、と同時にギュツと頬ツぺたをつねりあげられたので、思はずぎよツとして眼を見開いた。 | |||
| 悪筆 | 牧野信一 | 30分以内 | |
縁側の敷居には硝子戸がはまつてゐる。 | |||
| 秋・二日の話 | 牧野信一 | 30分以内 | |
綽名だけは一人前――悪党きどりの不良少年――母島村長の懇望から三十人をけふ島送り――。 | |||
| 「或る日の運動」の続き | 牧野信一 | 30分以内 | |
――「泳ぎ位ゐ三日も練習したら出来さうなものだがな!」 私は、此間うちから、かくれて読んでゐた水泳術の本を、鍵のかゝつた本箱の抽斗しから取り出して来て開いた。 | |||
| 扉は語らず | 小舟勝二 | 30分以内 | |
1 「事件は今から六年前、九月三十日、午後八時から九時までの間に、いわゆる東京六大百貨店の一、S百貨店に突発した、小いさな出来事だ。大百貨店に於ける一装飾工の惨死! このことに興味を抱いた君が、これからS百貨店へ行って、六年以上勤続の店員に訊ねることは無駄だ。恐らく、誰もそんな事件に就いては初耳だ、と答えるだろうから―― 然し、当夜此の惨事に立会ったものは、店内関係者としては装飾部主任とその部 | |||