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三国山と苗場山

木暮理太郎

『三国山と苗場山』は青空文庫で公開されている木暮理太郎の短編作品。6,856文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
6,856文字
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書出

大正二、三年の頃、東京から見える山のスケッチを作る為に、強い北西の風が吹く晴れた冬の日には、よく愛宕山の塔や浅草の凌雲閣に上って、遠い雪の山の姿に見入りながら、新しい印象や古い記憶を辿って、山の持つ個性から其(その)何山であるかを探し出すのが楽しみであった。

初出「婦人の友」1931(昭和6)年8月
底本山の憶い出 上
表記
新字新仮名
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