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独楽

高祖保

『独楽』は青空文庫で公開されている高祖保の短編作品。9,085文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
9,085文字
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書出

征旅蛾はあのやうに狂ほしくとびこんでゆくではないかみづからを灼く火むらのただなかにわたしはみづからを灼くたたかひの火むらのただなかへとびこんでゆくあゝ一匹の蛾だ夢に白鶏をみる暁のともしびほそく灯りて歳新し城太郎暁のともしびほそい庫裡に神さびた白鶏がククク、クと鳴いて羽搏いたあとは森閑となり鎮まる(鶏の面輪は阿母の俤あつて床しい...

初出
底本高祖保詩集
表記
新字旧仮名
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