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悩みのひととき

パウル・トーマス・マン

『悩みのひととき』は青空文庫で公開されているパウル・トーマス・マンの短編作品。9,449文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
9,449文字
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書出

彼は机から――例の小さいこわれそうな書物台から立ちあがって、絶望した人のごとく立ちあがって、首を垂れたまま、部屋の反対の隅にある煖炉のほうへ歩いて行った。

初出
底本トオマス・マン短篇集
表記
新字新仮名
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