30分以内で読める野村胡堂の短編作品
青空文庫で公開されている野村胡堂の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全85件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 随筆銭形平次 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
「銭形平次」で世界的多作家に 江戸川乱歩 ずいぶん書いたね。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 何年目かで開かれた、それは本当に久し振りの「奇談クラブ」でした。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 「痴人夢を説くという言葉がありますが、人生に夢が無かったら、我々の生活は何と果敢なく侘しく、荒まじきものでしょう。夢あればこそ我々はあらゆる疾苦と不平と懊悩にも堪えて、兎にも角にも何万日という――考えただけでも身顫いを感ずるような、恐ろしい生活を続けて行くのです」 それは吉井明子夫人の美しさと聡明さに吸い寄せられた、限りなき猟奇探究者達の集りなる、「奇談クラブ」の席上でした。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 奇談クラブの席上、その晩の話し手天野久左衛門は、こんな調子で始めました。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 吉井明子夫人を会長とする奇談クラブの席上で、話の選手に指名された近江愛之助は、斯んな調子で語り始めるのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「平次、少し骨の折れる仕事だが、引受けてはくれまいか」 若い与力の笹野新三郎は、岡っ引風情の銭形平次に、こんな調子で話しかけました。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 「皆さんのお話には、譬喩と諷刺が紛々として匂う癖に、どなたも口を揃えて、――私の話には譬喩も諷刺も無いと仰しゃる――それは一応賢いお言葉のようではありますが、甚だ卑怯なように思われてなりません。そこへ行くと、私のこれから申上げようと思う話は、譬喩と諷刺と当て込みと教訓で練り固めたようなもので、まことに早や恐縮千万ですが、よく噛みしめて、言外の意を味わって頂きたいと存じます」 話し手 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ それは四回目の奇談クラブの席上でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「八、お前近頃惡い料簡を起しやしないか。三輪の萬七親分が變なことを言つて居たやうだが――」 八五郎の顏を見ると、錢形平次はニヤリニヤリと笑ひ乍ら、こんな人の惡いことを言ふのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、たまらねえ事があるんで、これから日本橋まで出かけますよ、いっしょに行って見ちゃ何うです」 巳の刻近い、真昼の日を浴びて、八五郎はお座敷を覗いて顎を撫でるのです。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
クラブ復活 「皆様、丁度十五年目でこの奇談クラブの会合を開きました。世の中も変りましたが御同様私共もすっかり年を取ってしまいました」 幹事の今八郎はそう言って見事に禿げた頭をツルリと撫で乍ら続けました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分」 ガラツ八の八五郎が、泳ぐやうに飛込んで來たのは、江戸中の櫻が一ぺんに咲き揃つたやうな、生暖かくも麗らかな或日の朝のことでした。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 「徳川時代の大名生活のただれ切った馬鹿馬鹿しさは話しても話しても話し切れませんが、私にもその一つ、取って置きの面白い話があるのです」 話し手の宇佐美金太郎は、こんな調子で始めました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、こいつは変っているでしょう。とって十九の滅法綺麗な新造が仏様と心中したんだから、江戸開府以来の騒ぎだ」 ガラッ八の八五郎は、また変な噂を聴き込んで来ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、怖い話があるんだが――」 ガラツ八の八五郎が、息を切らして飛込みました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 兩國の川開きが濟んで間もなく、それは脂汗のにじむやうな、いやに、蒸し暑い晩でした。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 「さて皆様、私はここで、嘘のような話を聴いて頂きたいのであります。話の真実性については、皆様の御判断に任せるとして、兎も角も、これは決して嘘ではないということだけは、当夜の盛大な結婚式に列席した方々は、証明して下さることと思います」 話し手の小塚金太郎は、斯んな調子で始めました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「こいつは驚くぜ、親分」 ガラツ八の八五郎は、相變らず素頓狂な聲を出し乍ら飛込んで來ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「八、その十手を見せびらかすのを止してくれないか」 「へエ、斯うやりや宜いんでせう。人に見せないやうに」 親分の平次に言はれて、ガラツ八の八五郎はあわてゝ後ろ腰に差した十手を引つこ拔くと、少々衣紋の崩れた旅疲れの懷中にねぢ込むのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、四谷忍町の小松屋というのを御存じですか」 「聞いたことがあるようだな――山の手では分限のうちに数えられている地主かなんかだろう」 銭形平次が狭い庭に下りて、道楽の植木の世話を焼いていると、低い木戸の上に顎をのっけるように、ガラッ八の八五郎が声を掛けるのでした。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 「あらゆる偶然は可能だ、と笠森仙太郎は信じておりました。この広い宇宙の中で、大海の粟粒よりもはかない存在に過ぎない我々の地球が、他のもう一つの気紛れな粟粒なる彗星と衝突することだってあり得るだろうし、世界の人間が全部、一ぺんに気が違うことだって、あり得ないと断ずることはできない。プロバビリティの算出によれば、我々――いや私のような平凡人でも、随分運の廻り合せでは豊太閤ほどの出世ができ | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
明神下の銭形の平次の家へ通ると、八五郎は開き直って年始のあいさつを申述べるのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「ね、親分、こいつは珍しいでせう」 ガラツ八の八五郎は、旋風のやうに飛込んで來ると、いきなり自分の鼻を撫で上げるのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「困つたことがあるんだがな、八」 よく/\の事でせう、錢形平次は額に煙草を吸はせて、初秋のケチな庭を眺めるでもなく、ひどく屈托して居るのです。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ その夜の話し手遠藤盛近は、山羊※の萎びた中老人で、羊羹色になった背広の、カフスから飛出すシャツを気にし乍ら、老眼鏡の玉を五分間に一度位ずつの割りで拭き拭き、見掛けに依らぬ良いバリトンで、こう話し始めました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、世の中に怪談というものはあるでしょうか」 八五郎はまた、途方もないことを持込んでくるのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、變な事があるんだが――」 ガラツ八の八五郎が、鼻をヒクヒクさせ乍ら來たのは、後の月が過ぎて、江戸も冬仕度に忙しいある朝のことでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、小柳町の伊丹屋の若旦那が來ましたぜ。何か大變な事があるんですつて」 「恐ろしく早いぢやないか、待たしておけ」 「へエ――」 平次は八五郎を追ひやるやうに、ガブガブと嗽ひをしました。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
プロローグ 「徳川時代にも、幾度か璽光様のようなのが現われました。流行る流行らないは別として、信じ易い日本人は精神病医学のいわゆる憑依妄想を、たちまち生身の神仏に祭り上げたり、預言者扱いをして、常軌を逸した大騒ぎを始めるのです。私はそれが、良いとか悪いとか申すのではありません。兎にも角にもここでは、徳川時代の最も代表的な生き仏の話も皆様に聴いて頂こうかと思うのです」 奇談クラブの例の会場で、話 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「八、丁度宜いところだ。實は今お前を呼びにやらうかと思つてゐたところよ」 「へエ、何んか御馳走でもありますかえ」 錢形平次は、斯んな調子で八五郎を迎へました。 | |||
| 随筆銭形平次 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 あの荒唐無稽な『西遊記』などを読まなかったら、私は物理学者にならなかったであろう――と、いう意味のことを、雪の学者中谷宇吉郎博士が、なんかに書いていたのを見たことがある。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「江戸中の評判なんですがね、親分」 「何が評判なんだ」 ガラッ八の八五郎が、何か変なことを聞込んで来たらしいのを、銭形の平次は浮世草紙の絵を眺めながら、無関心な態度で訊き返しました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 ガラッ八の八五郎はぼんやり日本橋の上に立っておりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、あつしはもう癪にさはつて――」 ガラツ八の八五郎は、拳骨で獅子ツ鼻の頭を撫で乍ら、明神下の平次の家へ飛び込んで來ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、変なことがあるんだが――」 ガラッ八の八五郎は、大きな鼻の穴をひろげて、日本一のキナ臭い顔を親分の前へ持って来たのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 その頃錢形平次は、兇賊木枯の傳次を追つて、東海道を駿府へ、名古屋へ、京へと、揉みに揉んで馳せ上つて一と月近くも留守。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「わツ、親分」 まだ明けきらぬ路地を、鐵砲玉のやうに飛んで來たガラツ八の八五郎。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、是非逢ひ度いといふ人があるんだが――」 初冬の日向を追ひ乍ら、退屈しのぎの粉煙草を燻して居る錢形平次の鼻の先に、ガラツ八の八五郎は、神妙らしく膝つ小僧を揃へるのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、良い陽氣ですね」 「何んだ、八にしちや、大層お世辭が良いぢやないか。何にか又頼み度い事があるんだらう。金か御馳走か、それとも色の取持か。どつちだ」 錢形平次と八五郎は、斯んな調子で話を始めたのです。 | |||
| 新奇談クラブ | 野村胡堂 | 30分以内 | |
第三の話の選手 「道具立てが奇抜だから話が奇抜だとは限りません。私の秘蔵の奇談は、前半だけ聞くと、あり来りの講釈種の如く平凡ですが、後半を聞くと、聊斎志異か剪灯新話にある、一番不思議な話よりも不思議な積りです。どうぞ、途中で――何んだつまらない――なんて仰しゃらずに、最後の一句までお聴きを願います」 第三の「話の選手」増田晋は、斯う言った調子で始めました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 兩國橋を中心に、大川の水の上にくり擴げられた夏の夜の大歡樂の中を、龜澤町の家主里見屋吉兵衞の凉み船は、上手へ、上手へと漕いで行きました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、旅をしませんか、良い陽氣ですぜ」 ガラツ八の八五郎はまた斯んな途方もないことを持込んで來たのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 錢形平次は久し振りに田舍祭を見物に出かけました。 | |||
| 死の舞踏 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「珍らしい事があるものだネ、東京の佐良井から手紙が来たよ」 「幽香子さんからですか」 「イヤ、あの厭な亭主野郎からだ」 「まあ」 愛子は、その可愛らしい眼を一杯にあけて、非難するような、だけど、少し道化たような表情を私に見せるのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、お早やうございます。――お玉ヶ池の邊に、妙な泥棒がはやるさうですね」 ガラツ八の八五郎は、朝の挨拶と一緒に、斯うニユースを持つて來るのが、長い間の習慣でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「錢形平次親分といふのはお前樣かね」 中年輩の駄馬に布子を着せたやうな百姓男が、平次の家の門口にノツソリと立ちました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 ガラッ八の八五郎が、その晩聟入りをすることになりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分妙なことがありますよ」 ガラツ八の八五郎は、入つて來るといきなり洒落た懷中煙草入を出して、良い匂ひの煙草を立て續けに二三服喫ひ續けるのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 ガラツ八の八五郎が、その晩聟入をすることになりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、あっしは、気になってならねえことがあるんだが」 「何だい、八、先刻から見ていりゃ、すっかり考え込んで火鉢へ雲脂をくべているようだが、俺はその方がよっぽど気になるぜ」 捕物の名人銭形の平次は、その子分で、少々クサビは足りないが、岡っ引には勿体ないほど人のいい八五郎の話を、こうからかい気味に聞いてやっておりました。 | |||
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