60分以内で読める野村胡堂の中編作品
青空文庫で公開されている野村胡堂の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全274件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「永い間斯んな稼業をして居るが、變死人を見るのはつく/″\厭だな」 捕物の名人錢形の平次は、口癖のやうにかう言つて居りました。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
プロローグ 「この物語の不思議さは、常人の想像を絶しますが、決して出たらめな作り話ではありません。この広い世の中には、アラビアンナイトや剪灯新話にも劣らぬ怪奇な事件があり得るということを明らかにし、その中に潜む道徳を批判して頂くために、いろいろの差し障りを忍んでこの事件の真相を発表することになったのであります」 奇談クラブの席上、真珠色の間接光線のあふれる中で、ピアニストの平賀源一郎は、こんな | |||
| 新奇談クラブ | 野村胡堂 | 60分以内 | |
巨万の懸賞付で奇談の競技 「久し振りで此の会を開きました。さぞ皆様は奇談、怪談、珍談を山の如く用意して下すったことと思います」 奇談クラブの集会室、幽幻な感じのする真珠色の微光が、承塵の裏から室全体を海の底のように照して居る中に立って、幹事の今八郎は斯う口を開きました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
これは銭形平次の最初の手柄話で、この事件が平次を有名にしたのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、あつしの身體が匂やしませんか」 ガラツ八の八五郎が、入つて來ると、いきなり妙なことを言ふのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「世の中には變つた野郎があるものですね、親分」 ガラツ八の八五郎は、又何やら變つた噂を持つて來た樣子です。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、世間はたうとう五月の節句となりましたね」 八五郎が感慨無量の聲を出すのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 江戸開府以来の捕物の名人と言われた銭形平次も、この時ほど腹を立てたことはないと言っております。 | |||
| 裸身の女仙 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
綱渡りの源吉が不思議な使い 「姐御」 「シッ、そんな乱暴な口を利いてはいけない」 「成程、今じゃ三千石取のお旗本のお部屋様だっけ、昔の積りじゃ罰が当らア」 芸人風の若い男は、ツイと庭木戸を押し開けて植込の闇の中へ中腰に潜り込みました。 | |||
| 江戸の火術 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
二人の昼鳶 「あッ、泥棒ッ」 井上半十郎正景は、押っ取刀で飛出しました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 かねやす迄を江戸のうちと言つた時代、巣鴨や大塚はそれから又一里も先の田舍で、田も畑も、武藏野の儘の木立も藪もあつた頃のことです。 | |||
| 新奇談クラブ | 野村胡堂 | 60分以内 | |
蔵園宗三郎の話 「途方もない話をすると思う人があるかも知れませんが、これは総て私の経験した事実で、寸毫のおまけも無い、癪にさわるほど露骨な物語であります」 第二話を引き受けた若い富豪蔵園宗三郎は、その秀麗な面を挙げて、少し極り悪そうに斯う話し始めました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 増田屋金兵衞、その晩は明るい内から庭に縁臺を持出させ、九月十三夜の後の月を、たつた一人で眺めることにきめました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、聞きなすったか」 「何だ、騒々しい」 銭形平次の家へ飛込んで来た子分のガラッ八は、芥子玉絞りの手拭を鷲掴みに月代から鼻の頭へかけて滴る汗を拭いております。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、幽霊を見たことがありますかい」 「そんなものに近付きはねえよ。もっとも化物なら、この節は箱根の向うとは限らねえ、その辺にも大きな鼻の孔を掘っているぜ――」 「ちぇッ、親分の前だが、これでも町内の新造は大騒ぎだ。三日でもいいから、八さんと一緒になって苦労がしてみたいってネ」 「新造じゃあるめえ。そいつは、横町に居る手前のお袋だろう。この間もそう言っていたよ――いつまでも親分のところに厄 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 昼頃から降り続いた雪が、宵には小やみになりましたが、それでも三寸あまり積って、今戸の往来もハタと絶えてしまいました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「ところで親分はどう思ひます」 「ところで――と來たね、一體何をどう思はせようてんだ。藪から棒に、そんな事を言つたつて、わかりやしないぢやないか」 錢形平次と子分の八五郎は、秋日和の縁側に甲羅を並べて、一刻近くも無駄話を應酬して居たのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 八五郎は斯う言つた具合に、江戸の町々から、あらゆる噂話を掻き集めるのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 芝三島町の學寮の角で、土地の遊び人疾風の綱吉といふのが殺されました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、ちよいと江戸をあけますがね」 八五郎はいきなりこんなことを言つて來たのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「人の心といふものは恐ろしいものですね、親分」 八五郎が顎を撫で乍ら、いきなりそんな事を言ふのです。 | |||
| 悪人の娘 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「お願いで御座いますが…………」 振り返って見ると、同じ欄干にもたれた、乞食体の中年の男、鳴海司郎の顔を下から見上げて、こう丁寧に申します。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 ガラッ八の八五郎は、こんないい心持になったことはありません。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、聽いたでせう?」 ガラツ八の八五郎は、鐵砲玉のやうに飛び込んで來ると、格子戸と鉢合せをして、二つ三つキリキリ舞ひをして、バアと狹い土間へ長んがい顎を突き出すのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、良い天氣ですぜ。チラホラ梅は咲いてゐるし、お小遣はフンダンにあるし――」 「嘘をつきやがれ。梅の咲いたのは俺だつて知つてゐるが、八五郎の財布にお小遣がフンダンにあるわけはないぢやないか」 錢形平次と子分の八五郎は相變らずの調子で始めました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「八、丁度宜いところだ。今お前を呼びにやらうと思つて居たが――」 平次はお勝手口から八五郎の迎へに飛び出さうとして居る女房のお靜を呼び留めて、改めてドブ板を高々と踏み鳴らして來る、八五郎の長い影法師を迎へ入れたのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、あつしはよく/\運が惡いんだね」 ガラツ八の八五郎は、なんがい顎を撫でながら、つく/″\斯んな事をいふのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「さあ大變だ、親分」 ガラツ八の八五郎は、髷先で春風を掻きわけるやうにすつ飛んで來ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 二月のある日、歩いてゐると斯う、額口の汗ばむやうな晝下がり、巣鴨からの野暮用の歸り、白山あたりへ辿りついた頃は、連の八五郎はもう、何んとなく御機嫌が斜めになつて居りました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 石原の利助が大怪我をしたという噂を聞いた銭形の平次、何を差措いても、その日のうちに見舞に行きました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、金の茶釜を拝んだことがありますかい」 ガラッ八の八五郎は、変なことを持込んで来ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 江戸開府以來の捕物の名人と言はれた錢形の平次が、幽靈から手紙を貰つたといふ不思議な事件は、子分のガラツ八こと、八五郎の思ひも寄らぬ縮尻から始まりました。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
プロローグ 奇談クラブその夜の話し手は、彫刻家の和久井献作でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 神田祭は九月十五日、十四日の宵宮は、江戸半分煮えくり返るような騒ぎでした。 | |||
| 奇談クラブ〔戦後版〕 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
プロローグ 話し手の望月辛吉は、有名なジレッタントで、レコードの蒐集家の一人として知られた男でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、大変なものを拾って来ましたぜ」 八五郎のガラッ八は、拇指を蝮にして、自分の肩越しに入口の方を指しながら、日本一の突き詰めた顔をするのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、この頃妙なものが流行るさうですね」 八五郎がそんな話を持込んで來たのは、三月半ばの、丁度花もおしまひになりかけた頃、浮かれ氣分の江戸の町人達も、どうやら落着きを取戻して、仕事と商賣に精を出さうと言つた、殊勝な心掛になりかけた時分でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、お早やうございます。今日も暑くなりさうですね」 御馴染の八五郎、神妙に格子を開けて、見透しの六疊に所在なさの煙草にしてゐる錢形平次に聲を掛けました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 順風耳の八五郎は、相變らず毎日一つくらゐづつは、江戸中から新聞種を掻き集めて來るのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 江戸の閑人の好奇心は、途方もないところまで發展しました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、向島の藤屋の寮で、今日生き葬ひがあるさうですね」 ガラツ八の八五郎は、相變らず鼻をヒクヒクさせながらやつて來ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
本篇は、銭形平次がまだ独身で活躍している頃の話です。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分はいらっしゃる?」 「まア、お品さん、しばらくねえ、さア、どうぞ――」 取次のお静は、手を取らぬばかりに、石原の利助の娘で、年増っぷりの美しいお品を招じ入れました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 本郷妻戀町の娘横丁、――この邊に良い娘が多いから土地の若い衆が斯んな名で呼びましたが、何時の間にやら痴漢が横行して、若い娘の御難が多く、娘受難横丁と言ふべきを省略して娘横丁と、其儘の名で呼び慣はしました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、笑つちやいけませんよ」 ガラツ八の八五郎が、いきなりゲラゲラ笑ひながら親分の錢形平次の家へ入つて來たのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、こいつは驚くぜ、――これで驚かなかった日にゃ、親分とは言わせねえ」 息せき切って駆けつけたガラッ八の八五郎、上がり框に両手を突いて、「物申し上ぐる型」に長い顔を振り仰ぐのでした。 | |||
| 悪魔の顔 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
物騒な話題 「そんな気味の悪いお話はお止しなさいませ、それより東京座のレヴィユーが大変面白いそうじゃ御座いませんか」 と話題の転換に骨を折って居るのは、主人石井馨之助氏の夫人濤子、若くて美しくて、客が好きで物惜みをしないというので、苟も此邸に出入する程の人達から、素晴らしい人気のある夫人でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「變な噂がありますよ、親分」 子分の八五郎がまた何にか嗅ぎつけて來た樣子です。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 小石川水道端に、質屋渡世で二万両の大身代を築き上げた田代屋又左衛門、年は取っているが、昔は二本差だったそうで恐ろしいきかん気。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「八、大變なことがあるさうぢやないか」 江戸開府以來と言はれた、捕物の名人錢形平次は、粉煙草の煙りを輪に吹きながら、いとも寛々たる態度で、飛び込んで來た子分の八五郎に、かう浴びせるのでした。 | |||
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