60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 獏鸚 | 海野十三 | 60分以内 | |
1 一度トーキーの撮影を見たいものだと、例の私立探偵帆村荘六が口癖のように云っていたものだから、その日――というと五月一日だったが――私は早く彼を誘いだしに小石川のアパートへ行った。 | |||
| 火葬国風景 | 海野十三 | 60分以内 | |
甲野八十助 「はアて、――」 と探偵小説家の甲野八十助は、夜店の人混みの中で、不審のかぶりを振った。 | |||
| 雷 | 海野十三 | 60分以内 | |
1 山岳重畳という文字どおりに、山また山の甲斐の国を、甲州街道にとって東へ東へと出てゆくと、やがて上野原、与瀬あたりから海抜の高度が落ちてきて、遂に東京府に入って浅川あたりで山が切れ、代り合って武蔵野平野が開ける。 | |||
| 人造人間事件 | 海野十三 | 60分以内 | |
1 理学士帆村荘六は、築地の夜を散歩するのがことに好きだった。 | |||
| ヒルミ夫人の冷蔵鞄 | 海野十三 | 60分以内 | |
或る靄のふかい朝―― 僕はカメラを頸にかけて、幅のひろい高橋のたもとに立っていた。 | |||
| 東京要塞 | 海野十三 | 60分以内 | |
非常警戒 凍りつくような空っ風が、鋪道の上をひゅーんというような唸り声をあげて滑ってゆく。 | |||
| 不思議なる空間断層 | 海野十三 | 60分以内 | |
友人の友枝八郎は、ちょっと風変りな人物である。 | |||
| 軍用鼠 | 海野十三 | 60分以内 | |
探偵小説家の梅野十伍は、机の上に原稿用紙を展べて、意気甚だ銷沈していた。 | |||
| 伯爵の釵 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 このもの語の起った土地は、清きと、美しきと、二筋の大川、市の両端を流れ、真中央に城の天守なお高く聳え、森黒く、濠蒼く、国境の山岳は重畳として、湖を包み、海に沿い、橋と、坂と、辻の柳、甍の浪の町を抱いた、北陸の都である。 | |||
| みさごの鮨 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 「旦那さん、旦那さん。」 目と鼻の前に居ながら、大きな声で女中が呼ぶのに、つい箸の手をとめた痩形の、年配で――浴衣に貸広袖を重ねたが――人品のいい客が、 「ああ、何だい。」 「どうだね、おいしいかね。」 と額で顔を見て、その女中はきょろりとしている。 | |||
| 木の子説法 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「――鱧あみだ仏、はも仏と唱うれば、鮒らく世界に生れ、鯒へ鯒へと請ぜられ……仏と雑魚して居べし。されば……干鯛貝らいし、真経には、蛸とくあのく鱈――」 ……時節柄を弁えるがいい。 | |||
| 半島一奇抄 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「やあ、しばらく。」 記者が掛けた声に、思わず力が入って、運転手がはたと自動車を留めた。 | |||
| 古狢 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「しゃッ、しゃッ、しゃあっ!……」 寄席のいらっしゃいのように聞こえるが、これは、いざいざ、いでや、というほどの勢いの掛声と思えば可い。 | |||
| 小春の狐 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 朝――この湖の名ぶつと聞く、蜆の汁で。 | |||
| ある男の堕落 | 伊藤野枝 | 60分以内 | |
一 私がYを初めて見たのは、たしか米騒動のあとでか、まだその騒ぎの済まないうちか、よくは覚えていませんが、なにしろその時分に仲間の家で開かれていた集会の席ででした。 | |||
| 日本国民の文化的素質 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
今日申します演題は「日本國民の文化的素質」斯う云ふ風な事を申上げることに致しましたのですが、私は此の問題は前から種々考へて居りますけれども、もう少し悠り考へを纏めようと思ひまして、今日迄何處でも之に就いて講演したこともありません。 | |||
| 犬物語 | 内田魯庵 | 60分以内 | |
俺かい。 | |||
| 菎蒻本 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 如月のはじめから三月の末へかけて、まだしっとりと春雨にならぬ間を、毎日のように風が続いた。 | |||
| 第二菎蒻本 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 雪の夜路の、人影もない真白な中を、矢来の奥の男世帯へ出先から帰った目に、狭い二階の六畳敷、机の傍なる置炬燵に、肩まで入って待っていたのが、するりと起直った、逢いに来た婦の一重々々、燃立つような長襦袢ばかりだった姿は、思い懸けずもまた類なく美しいものであった。 | |||
| 白金之絵図 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 片側は空も曇って、今にも一村雨来そうに見える、日中も薄暗い森続きに、畝り畝り遥々と黒い柵を繞らした火薬庫の裏通、寂しい処をとぼとぼと一人通る。 | |||
| 茸の舞姫 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 「杢さん、これ、何?……」 と小児が訊くと、真赤な鼻の頭を撫でて、 「綺麗な衣服だよう。」 これはまた余りに情ない。 | |||
| 灯明之巻 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 「やあ、やまかがしや蝮が居るぞう、あっけえやつだ、気をつけさっせえ。」 「ええ。」 何と、足許の草へ鎌首が出たように、立すくみになったのは、薩摩絣の単衣、藍鼠無地の絽の羽織で、身軽に出立った、都会かららしい、旅の客。 | |||
| 開扉一妖帖 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
ただ仰向けに倒れなかったばかりだったそうである、松村信也氏――こう真面目に名のったのでは、この話の模様だと、御当人少々極りが悪いかも知れない。 | |||
| 縁結び | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 襖を開けて、旅館の女中が、 「旦那、」 と上調子の尻上りに云って、坐りもやらず莞爾と笑いかける。 | |||
| 続野人生計事 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
一 放屁 アンドレエフに百姓が鼻糞をほじる描写がある。 | |||
| 地図にない街 | 橋本五郎 | 60分以内 | |
私にこの物語をして聞かせた寺内とかいう人は、きくところによると、昨年の十一月末、ちょうど私がこれを聞いて帰ったその日の夜七時頃、もう病気をつのらせて、自ら部屋の柱に頭を打ちつけて死んだのだそうである。 | |||
| 長崎の印象 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
不図眼がさめると、いつの間にか雨が降り出している。 | |||
| 二黒の巳 | 平出修 | 60分以内 | |
種田君と一しよに梅見に行つて大森から歩いて来て、疲れた体を休ませたのが「桔梗」と云ふお茶屋であつた。 | |||
| 瘢痕 | 平出修 | 60分以内 | |
躍場が二つもある高い階段を軽くあがつて、十六ばかりの女給仕が社長室の扉をそつと叩いた。 | |||
| 夜烏 | 平出修 | 60分以内 | |
夏水をかぶつた猿ヶ馬場耕地の田地は、出来秋の今となつては寔に見すぼらしいものであつた。 | |||
| 橋 | 池谷信三郎 | 60分以内 | |
1 人と別れた瞳のように、水を含んだ灰色の空を、大きく環を描きながら、伝書鳩の群が新聞社の上空を散歩していた。 | |||
| 五大堂 | 田沢稲舟 | 60分以内 | |
(一) 世にうれしき事はかずあれど、親が結びし義理ある縁にて、否でも否といひいでがたき結髪の夫にもあれ、妻にもあれ、まだ祝言のすまぬうち、死せしと聞きしにまさりたるはあらずかし。 | |||
| 男女関係について | 大杉栄 | 60分以内 | |
一 野枝さん。 | |||
| 解説(『風知草』) | 宮本百合子 | 60分以内 | |
「乳房」について 「乳房」は一九三五年(昭和十年)三月に書かれた。 | |||
| 計画 | 平出修 | 60分以内 | |
「昨日大川君から来たうちから、例の者を送つてやつて下さい。」亨一は何の気なしに女に云つた。 | |||
| 逆徒 | 平出修 | 60分以内 | |
判決の理由は長い長いものであつた。 | |||
| 雪の夜 | 小林多喜二 | 60分以内 | |
一 仕事をしながら、龍介は、今日はどうするかと、思った。 | |||
| 二つの家を繋ぐ回想 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
厭だ厭だと思い乍ら、吉祥寺前の家には、一年と四ヵ月程住んだ。 | |||
| 老主の一時期 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
「お旦那の眼の色が、このごろめつきり鈍つて来たぞ。」 店の小僧や番頭が、主人宗右衛門のこんな陰口を囁き合ふやうになつた。 | |||
| 上田秋成の晩年 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
文化三年の春、全く孤独になつた七十三の翁、上田秋成は京都南禅寺内の元の庵居の跡に間に合せの小庵を作つて、老残の身を投げ込んだ。 | |||
| 一九二五年より一九二七年一月まで | 宮本百合子 | 60分以内 | |
○パオリのこと ○父と娘との散策 ○武藤のこと ○貴婦人御あいての若い女 ○夢(二) ○隣の職工の会話 ○夜の大雨の心持。 | |||
| 年譜 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一八九九年(明治三十二年) 二月十三日。 | |||
| 獄中への手紙 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
十二月八日 〔牛込区富久町一一二市ヶ谷刑務所の宮本顕治宛 淀橋区上落合二ノ七四〇より(封書)〕 第一信。 | |||
| 琵琶伝 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
一 新婦が、床杯をなさんとて、座敷より休息の室に開きける時、介添の婦人はふとその顔を見て驚きぬ。 | |||
| 元時代の蒙古人 | 桑原隲蔵 | 60分以内 | |
今日は元時代の蒙古人の話を申すのですが、諸君の中の多數は此學校で既に幾分東洋史も習つて居るだらうし、又中學校あたりで東洋史も習つたであらうから、元時代の蒙古人の話は大概知つて居るだらうと思ひます。 | |||
| 東西交通史上より観たる日本の開発 | 桑原隲蔵 | 60分以内 | |
私の講演は「東西交通史上より觀たる日本の開發」といふ題目である。 | |||
| 人外魔境 | 小栗虫太郎 | 60分以内 | |
魔境からの使者 ――折竹氏、中央亜細亜へゆく。 | |||
| 竹の木戸 | 国木田独歩 | 60分以内 | |
上 大庭真蔵という会社員は東京郊外に住んで京橋区辺の事務所に通っていたが、電車の停留所まで半里以上もあるのを、毎朝欠かさずテクテク歩いて運動にはちょうど可いと言っていた。 | |||
| 石ころ路 | 田畑修一郎 | 60分以内 | |
島へ着いた翌日から強い風が出て、後三日にわたって吹いて吹き捲った。 | |||
| 修道院の秋 | 南部修太郎 | 60分以内 | |
「好いかよう……」 と、若い水夫の一人が、間延びのした太い聲で叫びながら船尾の纜を放すと、鈍い汽笛がまどろむやうに海面を掠めて、船は靜かに函館の舊棧橋を離れた。 | |||