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牡丹灯籠 牡丹灯記

田中貢太郎

『牡丹灯籠 牡丹灯記』は青空文庫で公開されている田中貢太郎の中編作品。12,110文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
12,110文字
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書出

日本の幽霊は普通とろとろと燃える焼酎火の上にふうわりと浮いていて、腰から下が無いことになっているが、有名な円朝の牡丹燈籠では、それがからこんからこんと駒下駄の音をさして生垣の外を通るので、ちょっと異様な感じを与えるとともに、そのからこんからこんの下駄の音は、牡丹燈籠を読んだ者の神経に何時までも遺っていて消えない。

初出
底本日本怪談大全 第二巻 幽霊の館
表記
新字新仮名
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