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べんがら炬燵

吉川英治

『べんがら炬燵』は青空文庫で公開されている吉川英治の中編作品。22,218文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
22,218文字
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書出

雪の後北がわの屋根には、まだ雪が残っているのであろう、廂(ひさし)の下から室内は、広いので、灯がほしいほど薄暗いが、南の雀口にわずかばかりつよい陽の光が刎(は)ね返っていた。

初出「週刊朝日 新春特別号」1934(昭和9)年
底本柳生月影抄 名作短編集(二)
表記
新字新仮名
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