60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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寺田先生の追憶 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
わが師、わが友として、最も影響を受けた人たちと言えば、物心がついてから今日まで、私が個人的に接触したすべての人が、師であり友であった。 | |||
南画を描く話 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
昨年の春から、自分では南画と称しているところの墨絵を描くことを始めた。 | |||
千里眼その他 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
もう三十五年くらい前の話であるが、千里眼の問題が、数年にわたって我が国の朝野を大いに騒がしたことがあった。 | |||
抒情小曲集 | 室生犀星 | 60分以内 | |
序曲芽がつつ立つナイフのやうな芽がたつた一本すつきりと蒼空につつ立つ抒情詩の精神には音楽が有つ微妙な恍惚と情熱とがこもつてゐて人心に囁く。 | |||
観相の秋 | 北原白秋 | 60分以内 | |
虚と実とは裏と表である。 | |||
ひとりすまう | 織田作之助 | 60分以内 | |
奇妙なことは、最初その女を見た時、ぼくは、ああこの女は身投げするに違いないと思い込んで了ったことなのだ、――と彼は語り出した。 | |||
東光院 | 上司小剣 | 60分以内 | |
東光院の堂塔は、汽動車の窓から、山の半腹に見えてゐた。 | |||
陶古の女人 | 室生犀星 | 60分以内 | |
きょうも鬱々としてまた愉しく、何度も置きかえ、置く場所をえらび、光線の来るところに誘われて運び、或いはどうしても一個の形態でさだまらない場合、二つあてを捉え、二つの壺が相伴われて置かれると、二つともに迫力を失うので、また別々に引き放して飾って見たりした、何の事はない相当重みのある陶器をけさからずっと動かしつづめにいた。 | |||
死刑 | 上司小剣 | 60分以内 | |
今日も千日前へ首が七つかゝつたさうな。 | |||
リップ・ヴァン・ウィンクル | ワシントン・アーヴィング | 60分以内 | |
水曜日の名が由来した、サクソン人の神ウォーデンに誓って言う。 | |||
学究生活五十年 | 津田左右吉 | 60分以内 | |
学問上の閲歴のようなものを書けという『思想』の編輯部からの話があった。 | |||
日本上代史の研究に関する二、三の傾向について | 津田左右吉 | 60分以内 | |
近ごろ、いろいろな意味で世間の注意が国史の上に向けられ、上代史についても種々の方面において種々の考察が行われている。 | |||
日本精神について | 津田左右吉 | 60分以内 | |
「日本精神」という語が何時から世に現われたのか、確かには知らぬが、それがひどく流行したのは最近のことのようであり、いわゆる「非常時」の声に伴って急激に弘まったものらしく思われる。 | |||
日本に於ける支那学の使命 | 津田左右吉 | 60分以内 | |
こんどの支那事変が起ってからたれしも深く感ずることは、支那についての日本人の知識があまりにも足りなさすぎるということであろう。 | |||
日本歴史の研究に於ける科学的態度 | 津田左右吉 | 60分以内 | |
ちかごろ世間で日本歴史の科学的研究ということがしきりに叫ばれている。 | |||
日本歴史の特性 | 津田左右吉 | 60分以内 | |
日本の歴史の特性ということを話そうとすれば、つまりは日本の歴史そのものを話さねばならぬことになる。 | |||
歴史の学に於ける「人」の回復 | 津田左右吉 | 60分以内 | |
歴史とは何か世界の文化民族の多くは、その文化が或る程度に発達して文字が用いられて来ると、今日常識的に歴史的記録といわれるようなものを何らかの形において作り、そうしてそれを後世に伝えた。 | |||
水郷異聞 | 田中貢太郎 | 60分以内 | |
※(みは)山根省三は洋服を宿の浴衣に着更えて投げだすように疲れた体を横に寝かし、隻手で肱枕をしながら煙草を飲みだした。 | |||
人間生活の矛盾 | 丘浅次郎 | 60分以内 | |
今日の世の中ほど人間のすることが互いに矛盾した時代はかつてあったであろうか。 | |||
アイヌ宗教成立の史的背景 | 知里真志保 | 60分以内 | |
座長(小林高四郎)では知里さんにお願いします。 | |||
五階の窓 | 小酒井不木 | 60分以内 | |
22「それっ!」という月並みな叫び声を口々に発して立ち上がりざま一同が逃げ支度にかかると、このとき遅く、いままで艶子たちの腰かけていた長椅子の下から大黒鼠が毒ガスを嗅がされたときのように、両手を床の上に泳がせて一人の白い手術衣を着た医員がむくむくと這(は)い出したので、一同は驚きのあまりその場に立ちすくんでしまった。 | |||
ユタの歴史的研究 | 伊波普猷 | 60分以内 | |
私は昨今、本県の社会で問題となっているユタについて御話をしてみたいと思います。 | |||
年譜 | 吉川英治 | 60分以内 | |
明治二十五年(1892)八月十一日。 | |||
断腸亭日乗 | 永井荷風 | 60分以内 | |
荷風歳四十正月元日。 | |||
エタに対する圧迫の沿革 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
エタに対する甚だしい圧迫の事実名称廃止以前のエタに対する幕府その他諸藩当路者の発した布告法令の文を見ると、その圧迫の甚だしかった状態は、実に悪寒戦慄を覚えしむるものがある。 | |||
恋と十手と巾着切 | 山中貞雄 | 60分以内 | |
恋と十手と巾着切新興映画(サイレント)原作並脚色阿古三之助(山中貞雄)監督広瀬五郎撮影三木稔キャスト巾着切跡見ず三次河津清三郎御用聞てっきり鉄五郎片桐恒男茶屋娘お絹望月礼子弟勝坊鈴木勝彦浪人鵜飼吾郎吉頂寺光(鵜飼三四郎)相良伝兵衛実は棚倉伝八東良之助(相良伝右衛門実は棚倉伝八郎)... | |||
なりひら小僧 | 山中貞雄 | 60分以内 | |
なりひら小僧東亜時代映画(サイレント)原作並脚色山中貞雄監督仁科熊彦撮影藤井春美キャストなりひら小僧嵐寛寿郎さんぴん山左衛門市川寿三郎二ツ目左膳頭山桂之助おさらばお小夜原駒子ましらの半次阪東太郎ふんぞり七兵衛尾上紋弥大月玄蕃東正次郎居酒屋の亭主嵐橘右衛門娘お静歌川絹枝... | |||
青い風呂敷包 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
ゴリラ江川初子がカフェー・ドラゴンからアパートへ帰ったのはかれこれ朝の五時頃であった。 | |||
鉄の処女 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
寒い日の午後だった。 | |||
むかでの跫音 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
福知山から三田行に乗り換えた時には、もう汽車の中にまで夕闇が迫っていた。 | |||
耳香水 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
五六人の有閑夫人からなりたった『猟奇と戦慄を求むるの会』にS夫人が招かれた。 | |||
梟の眼 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
ポケットのダイヤ陽子は珍らしく早起きして、朝のお化粧もすませ、ヴェランダの籐椅子にながながと両足を延ばし、ココアを飲みながら、頻りに腕時計を眺めていた。 | |||
美人鷹匠 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
九年前の出来事小夜子は夫松波博士の出勤を見送って茶の間に戻ると、一通の封書を受取った。 | |||
鳩つかひ | 大倉燁子 | 60分以内 | |
悪魔の使者「くそッ!また鳩だ。 | |||
情鬼 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
「小田切大使が自殺しましたよ」夕刊をひろげると殆ど同時にS夫人が云った。 | |||
蛇性の執念 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
一つの事件の解決がつくと、S夫人はまるで人間が変ったように朗かになる。 | |||
深夜の客 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
声女流探偵桜井洋子のところへ、沼津の別荘に病気静養中の富豪有松武雄から、至急報の電話がかかり、御依頼したい件が出来た、至急にお出でを願いたい、と云ってきた。 | |||
黒猫十三 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
本庄恒夫と辰馬久は篠突く雨の中を夢中で逃げた。 | |||
恐怖の幻兵団員 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
私立探偵社の客遠くの方でベルが鳴ったと思っていると、忽ち寝室のドアがはげしく叩かれ、「先生、先生お客様ですよ」せっかちの家政婦に起された。 | |||
機密の魅惑 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
「ある夫人――それは私の旧友なのですが――からこうした手紙を度々受取らなかったら、恐らくこの事件には携らなかったろうと思います」S夫人は一束の手紙の中から一つを抜き出して渡してくれた。 | |||
消えた霊媒女 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
「あなたは美人で有名だった小宮山麗子という霊媒女がある大家へ招ばれて行って、その帰りに煙のように消えてしまった不思議な事件を覚えていらっしゃいましょう?」「はあ覚えております。 | |||
武蔵旅日記 | 山中貞雄 | 60分以内 | |
T芸州広島弥生ヶ岡の花時雨S=弥生ヶ岡花が散る、花が散る。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、あつしの身體が匂やしませんか」ガラツ八の八五郎が、入つて來ると、いきなり妙なことを言ふのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「あつしはつく/″\世の中がイヤになりましたよ、親分」八五郎は柄にもなく、こんなことを言ひ出すのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、あつしはもう口惜しくて口惜しくて」八五郎はいきなり怒鳴り込むのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、あつしは百まで生きるときめましたよ」八五郎はまた、途方もない話を持ち込んで來るのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「人の心といふものは恐ろしいものですね、親分」八五郎が顎を撫で乍ら、いきなりそんな事を言ふのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「八、近頃お前は、大層な男になつたんだつてね」錢形平次は、珍らしく此方から水を向けました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
三田四國町の大地主、老木屋勝藏の養父で今年六十八になる八郎兵衞は、その朝隱居所の二階で、紅に染んだ死骸になつて發見されました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「八、あれに氣が付いたか」兩國橋の夕景、東から渡りかけて平次はピタリと足を停めました。 |